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かわら版 14号 2013.06.05
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かわら版 14号 2013.06.05

2013-06-05 23:30
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    もくじ

    1.HOTトピックス:注目記事のOverview
    • 欧州で高まる緊縮財政への抗議:緊縮財政は、人を殺す!
    • オバマ大統領、「テロとの戦い」新(?)指針
    • シカゴで公立校50校が閉鎖
    • オバマ、大富豪のペニー・プリツカーを商務長官に指名
    • ウィキリークスに情報提供したアノニマスのハッカー 司法取引で罪状を認める
    • 新報告:6人に1人が飢えるアメリカ
    • 獄中32年のプエルトリコ活動家オスカル・ロペス・リベラ 高まる釈放要求の声
    2.フォーカス
    • オーストリラアにWikiLeaks党、アイスランドには海賊党

    3.トリビア
    • 信ぜよ さらば選ばれん

    HOTトピックス

    Democracy Nowから最新のトレンドを抽出してざっくり紹介。ニューヨークを中心に、米国の良識派や進歩的文化人やアクティビストが、いま注目している話題をお届けします。


    Overview: いま、これが話題:2013/5/20~5/31の注目記事



    欧州で高まる緊縮財政への抗議:緊縮財政は、人を殺す!

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    マドリード、フランクフルト、リスボンなど欧州の都市で緊縮財政政策に対する怒りの抗議運動が再び盛り上がっています。そんな折、新刊書The Body Economic: Why Austerity Kills(『ザ・ボディ・エコノミック:緊縮財政がなぜ人を殺すのか』)で、経済学者のデイビッド・スタックラーと医師のサンジェイ・バスは、世界中で起きている緊縮財政政策が人の健康に及ぼす影響を検証しています。

    経済危機の後、各国政府が緊縮政策を導入し始めて以来、欧州と米国で自殺者が1万人以上、うつ病患者は最大で100万人増加したと、著者たちは推定しています。また例えば、公衆衛生費が40%削減されたギリシアでは、医者や看護師など3万5000人が職を失い、予防措置の削減や、通院の待ち時間の増加や薬代の高騰などで、入院患者の数が急増しました。中でも注射針交換プログラムの予算削減のおかげでHIVの感染率は200%上昇し、蚊の発生予防プログラムの削減により1970年代以来初めてマラリアが発生するという予期せぬ事態まで起きています。

    発生した疫病を抑えるより、予防に力を入れることの方が安上がり。目先の予算削減に励んでも、結局は経済に高いツケがまわります。「社会に持続的な利益をもたらすには、人間とその健康を景気回復の中心に置くことが重要。ひいてはそれが経済のより迅速な回復に役立つ」と著者たちは強調しています。

     
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