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廃棄カツの横流し事件で 食肉の販売許可を 得ずに、
冷凍カツを 売ったなどとして 愛知・岐阜両県警は
産業廃棄物処理業者「ダイコー」の会長 大西一幸容疑者(75)ら
三人を 食品衛生法違反の疑いなどで 逮捕しました。
この事件は、昨年10月~12月 Coco壱番屋から 廃棄処分を
委託された 冷凍カツ 約3万6450枚を 「食品」として、約109万円で
みのりフーズに、 販売し 無許可で食肉販売業を営んだ 疑いがあります。
また、冷凍カツを 「食品」 として 販売する反面、「ゴミ」として Coco壱番屋から
廃棄処理委託料を だまし取っていた疑いも 持たれております。
TVニュースでは、 賞味期限1カ月前の物もあったとのことですが、
食中毒などの被害が出た という 報告もなく クレームもありません。
それに 「賞味期限」という〝年月日〟は、 〝その日までは 旬の味で
頂けますよ、 それ以後は 味が落ちますよ〟 ということであって
〝食べては駄目〟 ということではないのに、 「賞味期限」を 過ぎると
もう 食べてはいけないものだと思っている人が 圧倒的に多いのが
日本の現状です。 しかし、「消費期限」というのは それが過ぎたら
口にしては いけないのです。
確かに、 不正に転売をしたことは 責められるべきだとは思います。
しかし、 食の「もったいない」を 考えた時には どうでしょう。
私は疑問に感じます。
このご時世、 廃棄処分の食料が あまりにも多いことを ご存知でしょうか。
日本では年間 約1700万トンの食料が 廃棄されており、
そのうち 「食品ロス」(可食部分と考えられる量)は
年間 約500万〜800万トンにも のぼります。(平成22年度農林水産省調べ)
世界に目を向けてみますと、 国際連合食糧農業機関(FAO)の
2011年の調査によると、 全世界では 消費向けに 生産された食料の
3分の1 にあたる 年間 約13億トンが 廃棄されています。
アフリカの諸国では 何百万という 餓死者が 出ているというのにです!
3分の1 もの食料が 無駄になっているとは、驚きです。
このような事件を きっかけに、 食に対する 考え方を変えていく
チャンスなのではないでしょうか。
フランスは 2016年2月、世界で 初めてスーパーマーケットに対し、
売れ残り食品の廃棄を 法的に禁ずる国となりました。
このような取り組みは、 世界で少しずつ 広がりつつあります。
日本も、 この取り組みができるよう 早く法整備をしていただきたい
ものです。
皆さま どう思われますか?
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では 皆さま 次号をお楽しみに。