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(タガログ語で“こんにちは”の意)。無垢です。

先月1日、『X-MEN』の人気ヒーロー・ウルヴァリンの活躍を描いた
最後のスピンオフ『ローガン』が公開されましたね。僕も観に行って、
各所に散りばめられたイースターエッグに頬をほころばせつつ、
衝撃的な展開しました。

 今回レビューを行う映画は、
日本で1996年に公開したミステリー映画『シベリア超特急です。
本作は映画評論家の故・水野晴郎氏が〝MIKE MIZUNO
名義で手がけていたシリーズ作品で、大日本帝国陸軍大将の山下奉文が様々な事件に遭遇し、
事態の収束を図るために推理に挑むというストーリーとなっています。

主人公である山下奉文は水野氏が自ら演じており、
彼の微妙な演技力などから凡作と称されている一方で、
タレントのみうらじゅん氏を筆頭に様々な人々からカルト的な人気を誇っています。

「1941年のイルクーツク駅」
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『シベリア超特急』の物語は、1941年のソ連のイルクーツク駅からスタート。
冒頭では、登場人物が順番に登場し、軽い紹介が行われるので、
視聴する時は見逃さないように注意しておきたいですね。

「ポロノスキー」
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まずは、ソ連空軍大尉のポロノスキー。ル〇ージみたいなおヒゲがチャーミング。

「李蘭」
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続いては、契丹人(中央アジアの民族)の李蘭。本作のヒロイン的な存在です。
「カノンバートル」
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3人目は、ウイグル人のカノンバートル。キュートな顔立ちが印象的。

「ゴールドストーン」
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4人目は、ユダヤ系ポーランド人のゴールドストーン。
劇中はナチス・ドイツを中心としてユダヤ系の迫害が行われていた時代なので、
恐るおそる警戒しながら車両に乗り込んでいました。

「マンドーラ・ジン」
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5人目は、登場人物を案内する車掌で蒙古系ソ連人のマンドーラ・ジン。
あれ? 鶴瓶師匠に似てね?

「テンションの上がる車掌」
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「グレタ・ペーターセン」
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6人目は、オランダ人のグレタ・ペーターセン。名の知れた女優で、
車掌も地味にテンションが上がっています。そんな彼女が車両に乗り込もうとした矢先、

「キメ顔でグレタを呼び止める軍人」
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「キメ顔でグレタの手の甲にキスをする軍人」
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明らかに色々と勘違いしていそうな軍人がグレタに近づいて口説きます。

「ドン引きするグレタ」


が、彼女はドン引きして見事に硬直。その後、早々と車両に乗り込んでいったので、

完全に“無し”の反応ではありますが、

「キメ顔を崩さないナルシストの鑑」
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してやった時の好楽師匠のようなキメ顔を彼は崩しません。どこからそんな自信が…。

「ドン引きするマンドーラ」
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鶴瓶師匠までドン引きしとる。

「ユンゲルス」
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Mr.勘違いの正体は、ドイツ陸軍中将のユンゲルスでした。
この時代のドイツ軍人ってこたぁ、つまりそういうことです。

「青山」
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「佐伯」
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「山下奉文」
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最後は、一等書記官の青山、日本陸軍大尉の佐伯、
主人公である陸軍大将の山下奉文の3人が登場。
「『シベリア超特急』の始まりはじまり」

そして、この物語が第2次世界大戦前夜であることが発覚したところで、
オープニングが始まります。

「タイトル」
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まずは、『SIBERIAN EXPRESS(シベリア超特急)』のタイトルが印象的に登場。
地味に見づらい背景と文字、もうしわけ程度にエレクトリカルな感じが妙に心に残ります。

「HARUO MIZUNO」
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そして、続々と出演陣が紹介される中、

「JUNKO KOSHINO」
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まさかのコシノ・ジュンコ。世界的なデザイナーであるコシノ・ジュンコが、
アイドルグループ・BiSに終身名誉メンバーとして加入したコシノ・ジュンコが、
暗黒面に落ちたマルサの女みたいな顔をしたコシノジュンコが、
まさか『シベリア超特急』の衣装を担当していようとは!!

「NATSUKO TODA」


なっち、貴方もか。(ある意味で)日本を代表する字幕翻訳家である戸田奈津子が、
スタンリー・キューブリック監督に渋い顔をさせた戸田奈津子が、
実は水野晴郎と縁が深いのでキャスティングも納得な戸田奈津子が、
まさか『シベリア超特急』の英字ダイアログを担当していようとは!!

「走り出すシベリア超特急」
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「出発を伝える車掌」
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とまぁ、オープニングの最後に驚かされたところで、シベリア超特急は出発するのでした。
各々が思い思いにくつろぐ中、

「焦る様子をみせるグレタ」
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「彼女は誰と会話しているのだろうか」
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グレタは何か目的があるようで焦りが見られます。加えて、
彼女は誰かと密談している模様。これで独り言だとしたら、かなり悲惨ですね。

「事務作業をする青山」
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「ハンガリーで出会った思い人と抱き合う回想」
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一方で、青山は事務作業しながらハンガリーでの思い出を振り返っています。
よほど想い人との別れが辛かったのか、回想が妙に長い。というか、
想い人が日本人にしか見えないんですが。

「怪しい動きをみせるユンゲルス」
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時は流れて、Mr.勘違いが動き出しました。またグレタを口説きに行ったようです。

ほんと、おめぇ懲りねぇな。

「門前払い」
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しかし、グレタからすれば迷惑以外の何物でもないので門前払いをくらいます。が、

「完全に逆ギレ」
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「ゲスの極み」
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グレタの対応に逆ギレしたユンゲルス。彼女を手籠めにしようと、
恥知らずにも襲いかかります。やがて、取っ組み合いはヒートアップし、

「グレタ大ピンチ」
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ユンゲルスが勢いあまってグレタを突き飛ばした結果、彼女に絶体絶命の危機が!!

「李蘭と青山の絶妙なファインプレー」
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そこへ、李蘭と青山が駆けつけたので何とか事なきを得ました。

「バツの悪そうなユンゲルス」
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バツの悪そうな顔をしてるけど、おめぇ街中で私刑にされてもおかしくねぇことしてるからな。

「マジおこ李蘭①」
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「マジおこ李蘭②」
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冒頭で凛とした雰囲気をみせていた李蘭ですが、
ユンゲルスの所業に静かながらに怒りを露にします。
完全に極妻の表情ですわ。ところで、

「目と目が逢う瞬間」
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「好きだと気付いた」
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このシーンの青山、どうみても李蘭へ一目惚れしているんですね。
愛いやつめ。そして、少し焦り気味に礼をする彼に対し、
李蘭の方は微笑みながら「子供のころ、日本に住んでいたので日本語でも大丈夫ですよ」と返します。
お? わりと好感触だぞ? ですが、
蜜月の時は長く続きません。

「唐突に李蘭へ話しかけるカノンバートル」
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「明らかになるお互いの素性」
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「密談?」
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時は流れて、たたずんでいる李蘭のもとへカノンバートルが訪れて来ました。
何気ない会話を繰り広げていましたが、
お互いに過酷な境遇にある遊牧民の末裔であったことが判明します。
すると、先ほどまでの和やかな雰囲気と打って変わって、
どこか不穏な感じで密談が・・・。

「沈痛な面持ちの青山」
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「ベルリン日本大使館の回想」
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「左からスライドしてくる青山」
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そのころ、青山は沈痛な面持ちでベルリン日本大使館での出来事を回想していました。
ここで、彼の思い人が戦禍で家族ごと亡くなっていたことが判明します。
なんとも衝撃的な過去が明らかになりましたが、こうなると青山が本作の主人公で、
山下閣下は完全にマスコットですね。

「マスコット」
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このシーンだけ抜き取れば、どうみても森の〇ーさんですよ。

「お酒ぐびぐび」
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そうこうしていると、場面はポロノスキーの部屋。
ちょうど、お酒をぐびぐび飲んでいますね。なんですかねぇ、
この映画はかわいいおっさんしかいないんですかねぇ。と、思っていたら・・・、


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