Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……
UFCオーナーチェンジ完了
デイナは元気なのか、GSPは復帰するのか、そしてニックは薬物検査を切り抜けられるのか
UFCでは米国時間8月18日(木)から新オーナーのアリ・エマニュエル、パトリック・ホワイトセルが指揮を執る新体制に移行した。ロレンゾ・フェルティータのUFCでの勤務は8月17日(水)が最終日だった。ロレンゾはNFLのチームを買収するとの噂があることから、社員はロレンゾに、フットボールのチケットをよろしくなどと冗談めかして頼んでいたという。
ロレンゾが会社を去るのに対して、デイナ・ホワイトは雇われ社長としてUFCに残った。契約は5年、持ち株比率は7%であると伝えられる。ホワイトにとって、あうんの呼吸で連れ添ってきたロレンゾとの別れ、新しいボスへの不安、突然振り込まれた恐ろしいほどの大金など、環境の変化は激しかった。今後に対する不安からうつ状態になったホワイトは、2日間ホテルの部屋に閉じこもっていたほどだという。
ホワイトは地元ボストンのBoston Globeに、会社売却について次のように語っている。
「これまではロレンゾと私で分担して仕事をやっつけていた。(それが自分1人になったので)いまは私の扉の外に(自分に用事のある人が)1キロの列をなして並んでいる状態だ。これ以上忙しくなり得ないだろうと思っていたんだが、ますます忙しくなっている。私の出張中にも、これまでならロレンゾがいろんな案件を片付けてくれていたが、いまは全員が私に聞いてくる。
(売却は)とても誇らしい出来事だった。ただ同時に、とても奇妙でもあった。20年をともに過ごしてきたパートナーとの別れ、大金、いろいろな取引。こうした出来事から、こんな風に自分が影響を受けるとは想像もしなかった。
売却が行われていることは理解していた。でも、買収の申し入れなんて、これまでもいくつもあって、ただの1つも実現しなかったんだ。途中でいろいろな問題が生じて、必ず取引がうまくいかなくなる。今回もそんな感じだったから、どこか現実味がなかったんだ」
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