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女子格闘技に未来があるのか? DEEP代表・佐伯繁が語る11000字インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)

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――
DEEPジュエルスはいまや世界で唯一の女子MMAイベントになったというか。

佐伯 まあインヴィクタやCOLORS(修斗の女子ブランド)もあるんだけどね。インヴィクタは買収されたり、UFCファイトパスから離れたりしてよくわかんないことになってるじゃん。

――
伊澤星花に「インヴィクタで戦え!」と煽ってるファンがいるんですけど、もう1年近く活動してないんですよね。

佐伯
 そうなんだよね。東(陽子)さんと大島(沙緒里)さんがインヴィクタと契約したんだけど、試合がいつあるかわからないっていう不安があったしね。

――
大島さんはインヴィクタで1試合しかできず……。

佐伯
 KARATE COMBATにも女子はあったけど、今後はどうなるかは怪しいでしょ。年間で定期的に女子だけの大会をやるのは世界的にも稀なんですよね。COLORSが年2回、ウチ(ジュエルス)は年4回だけど、選手を使いきれてないんですよ。2月のジュエルスで13試合、3月のDEEP大阪で女子の試合を9試合 組んでるんですけどね。

――
大阪だけで9試合も女子!メインの須田萌里vsHIMEは良いカードですよね。

佐伯
 ジュエルスは年4回だけど、DEEPでも女子の試合は組まれてるから、実際の試合数はもっと多いんですよね。それでも試合が組めずに選手が余っている。

――
日本だけですよ、ここまでジャンルが確立されているのは。

佐伯
 だからすごいといえばすごいよね。

――でも、UFCでも「女子の試合はトイレタイムだ」とか言われがちで。

佐伯
 そこは伊澤さんともこないだ話をしたんだけど、男子の中に混じると、KOが少なかったりするから男子目当てのファンから見たら物足りないわけですよ。かわいい子がいたりして注目はするけど、意外とKO決着がないから「女子はつまねえな」ってなっちゃうんだろうね。

――
伊澤星花vsRENAぐらいのインパクトがあれば違うんでしょうけど。

佐伯
 それでもあんな試合は毎回やれないですよね。伊澤さんも一本勝ちは多いけど、格闘技ってさ、怖さを見たいところはあるじゃん。打撃ですごい倒れ方するとか。

――
一本勝ちとKO勝ちではインパクトが違ってくるわけですね。

佐伯
 RENA選手と伊澤さんの試合はたしかに面白かったけど、日本の女子格史上ナンバーワンの試合は個人的には渡辺久江vsしなしさとこですよ。あのときの久江ちゃんのKO勝ちはすごかったでしょ。

――
しなしさんの倒れ方、顔の腫れ方はヤバかったですね……。渡辺久江はTBSの「黄金筋肉」女子総合格闘技のトーナメントで優勝したことで知名度が高かったし、しなしさとこは無敗の女王で。
佐伯 しかも2人はめちゃくちゃ仲が悪かったから。何回か試合が流れての決着戦でドラマもあった。

――
フジメグ(藤井惠)さんと辻結花さんの試合を期待されたけど、いろいろとあって試合ができなかったですね……。

佐伯
 あれも最終的に2人のあいだに入って。直接会わせて話し合いをさせたんだよ。「なんでこんなことになってしまったのか」と。

――
誤解を解くためじゃないですけど。

佐伯
 その話し合いしてからは多少は仲が良くなったと思う。女子ってけっこうバチバチな関係が多いでしょ。

――男子とは違ったヒリヒリ感がありますよね。でも、DEEPジュエルスの会場はアットホームというか。

佐伯
 それは女子格を好きなお客さんが来てるから。だからどんな試合になっても「つまらない」と思わないんですよ。ウチは正直セミプロというか、アマチュアに近い試合も多いじゃないですか。でも、ジュエルスファンからすれば関係ないんです。入場式からエンディングの選手集合まで見る。DEEPジュエルスというイベントを見に来てるから、お客さんは途中で誰も帰らないし。

――その世界観を楽しむわけですね。

佐伯 そこから競技者として強い奴も出てくるんですよ。実際にいっぱいスターが生まれてるでしょ。魅津希ちゃん、渡辺華奈選手、みんな世界に羽ばたいてるじゃないですか。浜崎(朱加)さんにしたって最初から物が違った。

――
絶対に上に行く逸材だった。

佐伯
 柔道やレスリングのアスリートだったら、ある程度通用しちゃう。KINGレイナでさえ3戦目で元UFCファイターに勝っちゃうわけですからね。逆にいえば、層が薄いから下で競り合う時間がないことが課題なんですよ。

――
そのために外国人を呼ぶわけにもいかず……。

佐伯
 お客さんにまったく伝わらないよね。昔だったらまださ、「あの外国人選手が日本にやってきた」ってわかったじゃないですか。いまは難しい。何回か使えば浸透するんだけど、ボクらがそこまで外国人を使うメリットってあんまりないんですよ。

――
日本で認知されたあたりでどこかに行ってしまう……。

佐伯 そうそう。RTUやコンテンダーズでUFCを目指しちゃうんですよ。だから昔みたいにストーリーを炊けない。そのために5試合契約とかを結ぶわけにはいかないでしょ。

――
複数回契約はギャンブルですよね。それぐらい価値があるかどうかはわからないですし。

佐伯
 外国人を呼ぶことで、国際的なインセンティブがあるならわかるんですよ。たとえば海外の配信権があるとかさ。

――
インヴィクタがDEEPと提携したけど、解消してパンクラスと組み直したじゃないですか。あのとき一部のファンが「パンクラスが奪った!」って大騒ぎしてましたけど、そもそもDEEPはインヴィクタから選手を呼んでなかったし、結局パンクラスも呼べなかったですもんね。

佐伯
 あのときはウチから浜崎さんや玉田(育子)さんがインヴィクタに出てたけど、インヴィクタからは選手は呼んでない。だって、そんな予算ないよ!(笑)。

――
ハハハハハハハ! 知られていない外国人目当てにチケットは買わないですし。

佐伯
 お客さんは呼べない。いまはウチにも外国人の売り込みがすごいですよ。それはありがたいんだけど、本当に出たいんだったら日本までの交通費くらい自分で出すくらいの勢いじゃないと。正直、ウチが使う意味がまったくないから。

――いま日本の男子が交通費自腹でアメリカのイベントに出てますね。

佐伯 それが現実だよね。アメリカからしたら日本人をわざわざ呼ぶ意味がないもん。それはこっちだって同じ。そこで勝てば使うしかないわけだから、チャンスが欲しいならそこまでやるしかないよね。だってさ、選手とそのセコンドの交通費と宿泊費、食事代も出て、ファイトマネーももらえるなら誰でも出るでしょ。

――
それでいて他のいいオファーがあったら、すぐにいなくなるし(笑)。

佐伯
 みんな踏み台にしか思ってないから。まあ、ウチに関しては踏み台に慣れちゃってるけど(笑)。


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――
鹿志村選手のMMAデビューは2020年ですけど、MMAに対してガッと集中し始めたのはこの2~3年くらいですかね? 

鹿志村 そのとおりです。ここ3年くらいですねぇ。

――
それまでは全力で取り組んでなかったというか。

鹿志村
  フラフラしてましたねぇ。正直、あんまりMMAをやりたくなかったですし。

――
やりたくないのにやっていた(笑)。

鹿志村
 いや、ホントに全然やりたくなかったです(苦笑)。柔術はやっていたけど、打撃をやったことなかったし……。

――
やる気のなさは打撃が原因だったんですか? 

鹿志村
 打撃のせいだと思います。

――
鹿志村選手からすれば、MMAは打撃の競技だという認識なんですかね。

鹿志村
 そこは強かったですね。いまはちょっと楽しめるようにもなってきて。

――
でも、やりたくなかったら、やらないわけじゃないですか。

鹿志村
 いまはやりたくてやってるんですけど、もともとは親父に無理やりやらされて……。


――
よく小さい子供がお父さんに無理やりレスリングや柔道をやらされる話は聞きますけど。

鹿志村 ボクの場合は高校のときですからね(笑)。

――
ハハハハハハハ!

鹿志村
 パンクラスでデビューしたんですけど。その前にアマチュアトーナメントがあって、そこで優勝すればプロになれるんです。そのトーナメント前日、調整に向かう車の中で親父とケンカして。やりたくないから「マジで試合に出ないから!」って大泣きですよ(笑)。

――
そこまでMMAをやりたくなかった(笑)。

鹿志村
 揉めた場所はけっこうな山道なんですけど、そこで車から降ろされて。MMAをやりたくなくて、いじけてる子供みたいな(笑)。

――でも、そこまでしてやらせるお父さんもどうかと思うんですけど。

鹿志村
 いや、ホントにそうなんですよ。親父は「決まってることなんだからやるしかない!」「グラップリングだと思えばいいじゃん」みたいな。結局、出てトーナメントで優勝してプロになるんですけどね。

――
イヤイヤ出て優勝するんだから、さすがです!お父さんの見る目が正しかったっていうことですよね。

鹿志村
 いま言っちゃえばそうですよね。あのときはグラップリングだけで勝負して、立ち技はまともにやったことなかった。減量して試合に出る考えもなかったから、ライト級だったし。

――お父さんは自分ができなかったことを子供にやらせてる感じなんですか? 

鹿志村
 だと思います。

――
PRIDE直撃世代だったりとか。

鹿志村
 いや、というわけでもなかったですね。ボクは小学3年のときから柔道を始めたんですけど、めっちゃ弱くて。 どこの大会に出ても1回戦負け。

――
いまの柔道って立ちが強くないと勝てないですよね。

鹿志村
 そうなんですよ。立ち技のセンスがまったくなくて。でも、そのときから寝技はちょっとできる。だから寝技を伸ばしたほうがいいんじゃないかって親父が考えて。柔術から柔道に使える寝技を集めてきてくれたり。小学6年生のときから寝技に力を入れるようになりましたね。

――
お父さんは柔道をやってたんですか?

鹿志村
 ボクと一緒に始めたんです。

――
えっ!?(笑)。お父さん、なんかスポーツをやられてたんですか? 

鹿志村
 空手を3年間やってたみたいです。一応黒帯なんですけど。

――それで息子さんと一緒に柔道を始めて、柔術で魔改造しようとしたんですか(笑)。小学生で寝技特化型はいなくないですか? 

鹿志村
 マジでいなかったです。柔術の黒帯の先生に教わってましたし。

――
小学生って寝技は限定されますよね。

鹿志村
 抑え込みだけですね。中学で締めが解禁されて、高校で関節まで解禁になるんで。いまは中学生でも締めは禁止ですけど。

――基本的に寝技にそこまで力を入れづらいから、鹿志村選手のスタイルは有効だったんじゃないですか?

鹿志村 茨城県ってけっこう柔道が盛んですけど。小学3年から中学3年まで一度も表彰台に上がったことなかったんですよ。弱かった、マジで弱い(笑)。でも、高校生最後のインターハイ県予選で優勝できて。インターハイってけっこうすごいじゃないですか。

――
すごいです! オール一本勝ちですか?

鹿志村
 そうです。そこでちょっと自信がついて。

――
そこはお父さんの戦略が当たったし、鹿志村選手がずっと積み重ねてた努力があったからですよね。

鹿志村
 そうだと思います。親父も寝技が得意な選手ばっかり見るし。だから昔から格闘技が好きだったというよりかは、一緒に柔道を始めてそのままハマっていったのかな。だから親父は青木(真也)さんが好きだったらしいですよ。

――
柔道時代の青木真也はまさに寝技特化スタイルですね。

鹿志村
 青木さんみたいにさせたかったんですよ。寝技が唯一の取り柄だったので、親父からすれば柔術だけはやめてほしくはなかったみたいですけど。ボクはべつに違う仕事してもいいなと思ってたんですよね。

――
お父さんはわざわざ水戸にプライベートジムを作ったんですよね。

鹿志村 いま考えるとありがたいことですよね。

――そのジムで相本(宗輝)選手も格闘技を始めて。

鹿志村
 相本とは中学校一緒なんですよ。ボクの1個上で、昔から地元で仲がよくて。ボクは19歳ぐらいのときに1回東京に出て専門学校に通うんですけど。途中でやめちゃって茨城に帰ったら、こっちだと柔術の練習ができなくなっちゃって。東京だと普通に柔術がやれるじゃないですか。

――
そこでプライベートジムをつくったわけですね。その相本選手とRIZIN有明に一緒に出ることになったことはかなり感慨深いんじゃないですか?

鹿志村
 けっこう感慨深いですよ。想像してるより嬉しいです。先に相本が3月の大会に出ることが決まったけど、ボクは3月か4月どっちかだよって言われて。佐伯さんには「4月が濃厚だ」と。でも、3月に決まってよかったです。

――
一緒に勝ちたいですよね。

鹿志村
 いやあ、勝ちたいですねぇ。2人でここまで来たら。

――
相本選手って当時から光るものはあったんですか? 

鹿志村
 バケモンですね。

――
バケモン!!(笑)。

鹿志村
 中学校のときからバケモンです。運動神経がよくてケンカが強いんですよ。ボクは中学校の柔道部だったんですけど、相本は野球部でケンカ番長。

――
野球部でケンカ番長ってエリートですよ(笑)。

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鹿志村
 みんなは怖がってあんまり目も合わせない感じなんですけど、柔道部は他よりまあ強いじゃないですか。ちょっとかわいがってもらってたんですよね。

――身体能力がズバ抜けていて、スポーツならなんでもできる人っていますよね。

鹿志村
 バスケが一番得意だったのかなあ。一緒に練習してた当時から、親父は「相本には絶対に格闘技をやらせたほうがいい」って言ってましたね。

――
お父さん、見る目あるじゃないですか!!(笑)。

鹿志村  そうなんですよ。昨日もRIZINコンフェッションの撮影で実家に帰って親父と喋ったんですけど「結局オマエも相本も俺のおかげだからな」とか言い始めて。こっちは「はいはい」って感じですけど(笑)。


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ありがとう安田忠夫、さようなら借金王……2018年に掲載されたインタビューです。

カンボジアのカジノや、タイの繁華街を漂流していたはずの安田忠夫――。いつのまに帰国していたのか日本各地でその巨体を見かけたという報告がSNSで相次いでいた。安田忠夫はいま何をしているのか? 相撲界が揺れている今こそ、その声が聞きたい! ということで、相撲では小結まで上り詰め、新日本プロレスや格闘技興行で活躍した「借金大王」を都内某所でキャッチ。日馬富士事件、八百長や賭博、長らく詳細不明だった私生活、借金の額まで赤裸々に語ってくれた。1万字インタビュー!!(聞き手/ジャン斉藤) 





――ちょっと前から安田さんの目撃情報がアチコチで相次いでいたので、プロレスファンはみんな気にしてたんです。

安田 いろんなところで見かけてるんでしょ?(笑)。

――とくに◯◯方面で見かけたという話が……。

安田 ◯◯……? ああ、温泉だ。温泉に入ってるんだよ。そっちのほうに住んでるんだよ。

――道理で。安田さんはいまどんなお仕事をされてるんですか?

安田 そのへんのことは、もうちょっとしたらカミングアウトしますよ。でも、知ってる人は知ってるよね。

――なるほど。いまのお仕事はそのうち公にするとして、しばらくタイにいましたよね。日本にはいつ頃、帰国されたんですか?

安田 ちょうど1年前ですよ。今日は何日?

――12月19日ですね。

安田 じゃあ1年と1週間だ。タイに行く前は錦糸町で呼び込みの仕事をやってて。んで、表には出てないけど、介護の仕事を1年をやってたよ。

――えっ、安田さんが介護の仕事。

安田 うん。介護は楽だったよ。他人の身の回りの世話は、相撲でやってきてるから。下の世話はやったことないから、最初は大変だったけど、おぼえてしまえばね。そのときに「焼肉屋の店長をやらないか?」って誘われて、介護はやめたんだけど。焼肉屋の話がポシャったからタイに行ったんだよ。

――タイにはどれくらいたんですか?

安田 タイはね、足掛け3年半くらい。1年半ぐらいで一度帰ってきて。また戻ったら、給料が現地採用と一緒になっちゃったから。その前は悠々自適だったんですよ。向こうで家庭まで作ってね。

――えっ、家庭があったんですか!(笑)。

安田 でも、現地採用の扱いになってからは大変だったよ。最後は日本人観光客向けの居酒屋店長。お客が入らない居酒屋だった(笑)。その店のオーナーは他の事業で儲けてるから、趣味でやってるようなもんだけどね。ホントはタイ人の客も呼ばないとやっていけないんだけど、観光客相手で値段は高すぎるから。

――タイは楽しかったですか?

安田 最初はね。

――後半はつらかった。

安田 まあ、つらくもないよ。毎日サッカー賭博をやってたし。

――出たっ!(笑)。

安田 博打さえありゃあ、俺はどこでも生きていけるからね。ガハハハハハ!

――タイといえばムエタイも賭けられますね。

安田 ムエタイはやってない。1回見に行ったけど、どっちが勝ったか負けたかわからないから。

――サッカーのほうがわかりやすいってことですね。

安田 そうそうそう。もともとヨーロッパのサッカーは好きなんですよ。

――それはスポーツとして好きになったのか、博打として好きになったのか。

安田 スポーツとして好きですよ。でも、日本のサッカーは嫌い。日本人としては全日本は応援するけど、しょせんは弱いじゃない。弱いのに強いふりをするのは嫌いなんですよ。

――タイの前はカンボジアでカジノのディーラーをやってましたよね。かなり怪しい話だったようですけど(笑)。

安田 ああ、カンボジアには8ヵ月いたね。あれは宣伝塔とセキュリティの仕事だよね。あれは危ない話でね、◯◯が3億円くらい騙されたみたいだよ。

――ひえ〜(笑)。

安田 カンボジア時代は金がなかったけど、楽しかった。ほらカジノの街だから、10ドル握りしめれば遊べるんだよ(笑)。

――カジノの関係者が賭けていいんですか?

安田 そんときは関わった店がまだオープンしてないからいいんだよ。楽しかったよ、カジノの街は。「そんな金があるなら借金を返せ!」って言ってくる人も何人かはいるけど。まぁ、そんなにたくさんはいないから。

――いるはいるんですね(笑)。

安田 よく言われるんだよ、「金返せ!」って。でも、「オマエには借りてねえし!」って。

――あの〜、もしかして借りた記憶が消えてしまったとか(笑)。

安田 もしかしたら借りたかもしれないけどぉ、証文はないから。文句があるなら「出るとこ出ますか?」って話でしょ(キッパリ)。

――ハハハハハハハ! タフですね!

安田 それに「いまの俺から何を取るの?」って話で。いまある借金はアイフルの10万円くらいだよ。

――いまの安田さんでも消費者金融から借りれるんですね。

安田 うん、借りれた。アイフルは飛ばしてなかった。ほかのところはハナからダメ。

――いやあ、あいかわらず破天荒な生き様で、ちょっと安心しました(笑)。

安田 それは昔の話だからね。いまはマジメもんだよ。カイジみたいに地下に潜って働く生活。日払いの給料1万ペリカもらってさ。その金で競艇やパチンコをやってね。

――「ペリカ」という単位が日常用語でサラッと出てくる人、初めてです(笑)。やっぱり博打は止まらないんですねぇ。

安田 金の問題じゃないから。結局10万賭けようが、100万賭けようが、俺からすれば一緒だから。博打は博打。

――博打をすることに快感があるってことですか?

安田 そういうこと。娘の旦那に「博打だったらジャンケンでもいいんだけど」って言ったら、「この人には何を言っても無駄だってことがわかった……」と(笑)。

――手の施しようがない!(笑)。

安田 娘から「いい加減、ギャンブルはやめて」って言われるんだけど、まあ俺のことがよくわかってるんだろうね。最低限言われてるのは「墓石代と葬式代だけは残しておいて。あとは何も期待していないから」って。

――受け入れてくれてるのか、見放されているのか……。

安田 どっちだろうね。ガハハハハハ!

――でも、娘夫婦は会ってはくれるんですよね。

安田 「いつでもいらっしゃい」とは言われる。孫もかわいいよ。孫のことはね、もうちょっと体育会系でビシっと教育したいんだけど。

――厳しいおじいちゃんになりたい。

安田 やってみたい夢はあるわけですよ。孫と一緒にでどこかに出かけてね、ビシっと怒りたい。

――ヘタにしつけると、娘さんに怒られるんじゃないですかね。

安田 そんなの言わなきゃ、わからないじゃん。

――お孫さんが二度と近寄らないですよ!(笑)。

安田 そんときはそんときでしょ。いまでも怒りたいけど、他人の子だからさ。

――他人の子って血は繋がってますよ。

安田 いやいやいや、4分の1だけだから。娘夫婦の育て方があるし、それをジャマしたり、否定する気もないけどね。


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Dropkick編集部

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