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毎回大好評だったいよいよ安田忠夫インタビューも最終回! 練達自殺に引退興行のドタバタ、そして博打に狂った人生を総括します……(聞き手/ジャン斉藤)☆2019年に収録したものです





安田
 今日も朝から競艇で負けたよ。

――ここ最近ギャンブルはずっと不調ですよね。

安田 不調というか……両方買えばよかったんだよな。わかってるんだよ、両方買えばいいってことは。でも、両方買うのはイヤなんだよねぇ。

――それはどういう心理なんですかね?

安田 まあ、昔と比べたら張ってるお金も少ないからね。

――なるほど。賭け金が微々たるものだから、抑えに回すお金がもったいない……ということですね。

安田 そういうことだよ(笑)。お金に余裕があるんだったら、抑えにも使えるんだけどね。

――博打って軍資金が乏しいと、おもいきりのよさも出てこないですよね。

安田 金がないんなら博打は本当にやめないとなあ……いや、休憩しないと。

――あくまで「休憩」(笑)。

安田 いまの仕事もやめたいんだよね。そのためには数ヵ月フラフラできるお金を作んなきゃいけないんだけど。

――前回の続きなんですが、「エア焼肉」と呼ばれる自殺未遂事件は何が原因だったんですか?

安田 もうすべてがイヤになったんだよ。プロレスの仕事も全然なかったしね。

――だったら死のうと……。

安田 タニマチもいないしさ、電話をしても誰も出てくれなくなったしね。あの頃は電話をする金もなかったんじゃないかな。

――プロレスの仕事があったら自殺はしてなかったですか?

安田 それはそうだよね。一番手っ取り早く稼げるのがプロレスだから。誰かに頭を下げれば仕事をもらえたんだろうけど、そういう性分じゃないし。プロレスって営業も重要なんだけど、俺は全然できなかったからさ。だからいまだって普通の仕事をやってるんだよ。 

――それにしても安田さんが自殺を図ろうなんて想像できないですけどね。

安田 俺はこう見えて繊細なんだよ。ガハハハハハハ!

――練炭自殺ですよね。他に方法は考えたんですか?

安田 考えない。まず飛び降りは無理だよ。俺、高いところが嫌いだからさ。その場で動けなくなっちゃうから。 

――あとは首吊り、電車への飛び込み……。

安田 無理無理! 毎日電車を見てるけど、あんなものに飛び込めるわけないよ(笑)。

――だったら簡単な練炭自殺……ということですね。簡単なのかどうかはわからないですが。

安田 その前に田山(正雄、レフェリー)氏に電話をしていなかったら、俺はこの世にはいなかったよね。

――練炭自殺直前の電話を不審に思った田山さんが安田さんのアパートに足を運んだところ……自殺未遂の現場を発見したんですよね。安田さんはどうして田山さんに電話してたんですか?


・自殺未遂を「エア焼肉」した理由
・新潟のパチンコ屋時代
・岩手カシンの養豚場時代
・田崎健太と引退興行トラブル
・なぜ金で揉めるのか
・博打と人生……続きは会員ページへ

 
多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー!今回は17000字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤)




――
シュウさん、今回もよろしくお願いします!最近話題になってるのは、パンクラスのチャンピオンがBD(以下BD)のオーディションに出演したことでベルトを剥奪されてしまった件です。

シュウ けっこうな騒ぎになってますね。

――この件をきっかけに「チャンピオンなのに食えないのか?」とか議論になってるんですけど……10年前と比べて国内王者のベルトの価値はだいぶ変わってますよね。

シュウ 10年前どころか、ボクはずーっと前から言ってることなんですけど……。こんな言い方するとすっごい怒る選手や関係者がいるけども、フィーダーショーやローカル大会って言い方があるじゃないですか。これをLFAやCFFCの関係者の前で口にすると怒るんですよ。「フィーダーショーなんて呼ばないでくれ!」と。

――えっ、そうなんですか?フィーダーショー以外の何物でもないですよ(笑)。

シュウ そうなんですよ。ボクはCFFCのマッチメーカーを昔から知ってるんですけど、「フィーダーショーとは言わないでくれ」ってのがボクらの会話の始まりだったりするんです(笑)。

――5~6年前にシュウさんが「修斗はローカル団体」と言ったら、修斗関係者が大激怒した件がありましたけど。べつにバカにしてるってわけじゃなくて、いたって普通の評価なんですよね。

シュウ そうです。MLBだったら3A、2A、1Aってありますよね。3Aの選手だって、いつでもメジャーに昇格できる奴がゴロゴロしてるじゃないですか。佐々木朗希だって3Aで調整中にバカスカ打たれたりすることもあるわけですよ。修斗、パンクラス、DEEPはローカル大会ですけど、チャンピオンやトップの人たちの中にはUFCと契約できる選手はいるってことなんですよ。

――ただ、いまの国内団体が3Aかというと……10年前ぐらいだったらUFCと直接契約できたじゃないですか。いまRTUに出れるかどうかも怪しい感じになっちゃって。

シュウ それはありますよね。いまはPFLのチャンピオンたちがUFCと交渉してもなかなか契約しないじゃないですか。それはUFCは取る気がないってことですよ。パッチー・ミックス選手とか、ベラトールから何人か流れたのが最後で、今後はPFLのチャンピオンでも、よほどの理由がないかぎりは高い条件では取らないと思うんですよ。たとえばダコタ・ディチェバみたいに人気があるから「潰してやろう」みたいな感じで取ることはありえますけど(笑)。

――いま世界中に強い選手はゴロゴロしてるんだけども、契約するにあたってプラスアルファ、何を持ってるかが問われますよね。一番求められるのはフィニッシャーなんでしょうけど……。

シュウ あとは今度のマカオ大会でもそうですし、地元ファイターですよね。本来ならばコンテンダーズ(DWCS)に回されるんだけども、マッチメイクにうまくハマるから出そうと。そういう新規契約パターンはありますよね。

――UFCからPFLに移ったジェレミー・スティーブンスも引退状態でしたけど、地元開催ってことでUFCに再復帰しましたね。

シュウ 地元の選手が出たからって、爆発的にチケットが売れるかといえば、そういうわけでもないし。UFCのレベルでは、渡航費とかはたいした経費ではないので、1年1回ぐらい試合をさせて、なんとなく使いこなしちゃうところはありますね。

――濱田選手の件でいえば、「パンクラスの王者になっても食えないなんておかしいじゃないか」という意見もありますね。

シュウ これ、名前は出さないけども。ある元パンクラス王者と離婚した奥さんのことを知ってるんですけど。離婚する際に弁護士を雇ってファイトマネーの詳細を知ってガッカリしたといってましたよ。

――いきなりとんでもない話が出てきました(笑)。

シュウ やっぱり離婚の調停となると、収入とか開示請求ができるので。

――いまの大会規模だとチャンピオンになったからすぐ食えるわけじゃないし、逆にチャンピオンじゃなくてもスポンサーがつけば食えますよね。

シュウ ハッキリいえば、UFCと契約した選手だって同じですよ。「いきなりは食えないから仕事やめるべきではない」ってアルジャメイン(・スターリング)でさえ言ってましたけど。ボクも「契約更新する前に仕事はやめるべきではない」と言ってます。それって、新規契約なら4試合、DWCSとかRTUからなら5試合。これをクリアして、再契約にたどり着いたら、という意味です。ということはですね、新規ならギャランティ1万2000ドル・ウィンボーナス1万5000ドル、DWCSかRTU経由なら1万ドル・1万ドル。これで再契約まで勝ち残るということは、多分2から3試合は勝ってないと厳しいですよね。勝つごとにギャランティ、ウィンボーナスともに2000ドル・2000ドルずつ上がるとなると、計算していただければ、再契約できてそのときにちょいとギャラもウィンボーナスも上がると考えて、どの程度のファイトマネーになるか、だいたい予想はつくと思うんです。「じゃあ、LFAやCFFCのギャラがいいんですか?」って話ですよ。全然良くないですから。前にも言いましたけど、DEEPでメインに試合したほうがLFAのタイトルマッチよりファイトマネーはいいですよ。パンクラスさんやLemino修斗さんも外国人選手を呼んでますけど、LFAより待遇はいいと思いますよ。

――LFAは渡航費は自腹のケースもあったりしますよね……。

シュウ 代表のエド・ソワレスが「LFAは世界で2番目の団体だ」って動画を出して炎上したんですけども、コメント欄に「500ドルしか払ってないのに偉そうなことをいうな」って書かれちゃうわけですよ。下の選手だったら500+500ドルの世界ですから。

――フィーダーショーはキャリアを積む場で、いかに商品としてメジャーに出荷されるかどうかってことですね。

シュウ ただ悲しいことに、いまはタイミングがうまくハマらないとUFCとは契約できないじゃないですか。たとえば日本大会でやるとか、マカオ大会で誰かがケガでアウトになって、ビザのいらない日本人に緊急オファーがあったりはします。それ以外はRTUやコンテンダーズから登り詰めるしかないんですよ。だからRTUやコンテンダーズからオファーが来たら、チャンピオンだろうが出られる契約にしておくべきですね。

――フィーダーショーに縛られる契約は怖いですね。

シュウ LFCもCFFCも基本的にはメジャーからオファーがあったら出ていいっていう契約なんですよ。そうしないと選手も試合に出てくれないからね。ただ今回のBDとパンクラスはかなり特殊なケースですよね。UFCやPFLとかでもないし……契約っていうことに関しての感覚がまだまだ選手のあいだでは薄いってことが問題だったと思うんですよね。

――いまはどこの団体もメジャーからのオファーなら出場を許しますけど、ちょっと前は違っていて。

シュウ まあ、UFC参戦が決まった日本人選手を横槍を入れて潰したような団体もあったくらいですから(苦笑)。

――当時でも、あの妨害は信じられなかったですね……。

シュウ あんなことするなんて信じられないじゃないですか。そうすると、さっき言った3Aとメジャーの構図が完全に崩れるわけですよ。
 
――メジャー行きを止めるなら、選手にちゃんとお金を払わなきゃダメですよね。妨害された日本人選手には、そこまでお金払ってないように見えたんですよね。

シュウ いや、全然ですよ。もう行かせたほうが団体としても商売として良くなると思ったんですけど。

・日本の特殊なタニマチバブル
・「バラエティ番組に出ただけでタイトルを剥奪されちゃいけないんですか?」
・格闘家もBDで有名になればいい
・UFCvsNetflix MMA
・井上直樹vsコレスニック!?
・ONE SAMURAIは難しい?
・その後の中井りん……17000字でMMAニュースを語っています


 
非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! 記事14本14万字で800円!!(税込み)


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・秋元強真が世界に見つかった! スーパースター誕生と世界戦略の裏側■笹原圭一の16000字!
・堀口恭司の正真正銘の意識の高さ、何か語ることすら失礼……■北岡悟
・中井りん騒動、堀口恭司の高まる評価、RIZINマッチメイクの裏側■シュウ・ヒラタ
・「RIZINvs世界」がすごくよくわかるチャーリー柏木14000字!
コレスニックをサポートする日本人は何者なのか?
・【RIZIN福岡】ズマガジーと戦う天弥がいろいろ怖くて面白い!
・【MMA興亡史】UFCが恐れた団体ストライクフォースとは何だったのか?■石井史彦



・“最後の側近”甘井もとゆきが語るアントニオ猪木&ズッコ夫妻
・安田忠夫さんとギャンブルとSOULのベンチコート
・安田忠夫が語る「大晦日バンナ戦の裏側」と「テレビ不信」
・安田忠夫「プロレスは蝶野さんが一番うまい、武藤さんは強い、中西学は……」

■事情通Zシリーズ
・追放ベルが鳴っていた「昭和の団体」ドラゴンゲートの歴史を振り返る
・非常ベルが止まったDDT樋口和貞選手の引退
・新宿FACE閉館、塙元輝全日本入団、ウルフアロン予定調和
・ジュリアは危険だと騒ぐバカ/男性記者は全員出禁だ/実況アナ不足問題



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大会後恒例!RIZIN広報の笹原圭一さんのRIZIN有明総括16000字です!(聞き手/ジャン斉藤)


――
笹原さん、大変です! UFCがいろいろゴタゴタしてるので、海外のMMAファンの心の拠りどころがRIZINになってますよ。すごい時代になってきました(笑)。

笹原 海外で「非常ベル」が鳴っているわけですね(笑)

――
長州さんの名言「プロレス界には非常ベルが鳴っている」さながらに、北米の非常ベル野郎どもがいまのUFCの状況を憂いているところに、RIZINが注目を集めているんですよ!

笹原
 UFCのプラットフォームがパラマウントに移ってから、ちょっと変わりつつあることもそうですけど、トランプ大統領との向き合い方も影響がありそうですよね。政治と絡むととてつもないパワーを手に入れられる反面、マイナスも大きい。イベントとしてドーピングするみたいな話ですからね。

――
よくアーティストの作品と政治思想は分けて楽しむかどうか、みたいな議論がありますけど、やっぱり難しいですよね。ホワイトハウスで大会をやるUFCはどうしたって体制側のイベントに見えますから。

笹原
 トランプが大統領選で当選してスピーチしたときには、その隣にはイーロン・マスクとダナ・ホワイトがいたわけですから。これってとんでもないことですよ。衆院選に圧勝した高市総理の隣に社長がいるみたいなことですからね(笑)

――
高市総理が「なんか意地悪やなあ」と榊原さんに言うようなもんですか(笑)。

笹原
 ハハハハハ。それにパラマウントというメディアは思想的にはトランプ寄り。Netflixがワーナー・ブラザーズを買収しようとしたら、パラマウントが横槍を入れましたけど、トランプ批判をするCNNは、ワーナー・ブラザーズ傘下。ワーナー・ブラザーズごと買収して封じ込めちゃおう、ってことですからね。

――
政治の思惑も絡んだメディア買収劇。そこにUFCも関わってくるんですね。

笹原
 いまの政権の手駒としての側面もUFCにはあるわけですから、純粋にMMAを楽しみたいファンからすると、ちょっと白けちゃう感じもありそうですよね。

――UFCにはトランプというイメージがついちゃってるということですね。

笹原
 トランプの後ろ盾を得て帝国をさらに巨大化させたいUFCと、票や金になると踏んでいるトランプの思惑が一致しているってことなんでしょうね。まぁ百歩譲ってそうであっても、そのことを隠しもせず、まったく悪びれもしない感じは、コアファンからすると「俺たちの格闘技」が穢されている感じがするでしょうし。

――
格闘技って、もともとは「権威やルールに縛られない生の強さ」を追求する文化から生まれてきた部分もありますし。

笹原
 ロンダの試合の件を取ってみても、面白いことよりも効率性とかお金のほうにフォーカスしている感じがしますよね、最近のUFCは。

――
Netflixで行われるロンダ・ラウジーvsジーナ・カラーノですね。最初はUFCに持ち込まれたけど、ファイトマネーの基準を壊しかねないからスルーしたって聞いてますし。ホワイトハウス大会もロマン大爆発というマッチアップではないですし……。

笹原
 むしろロンダの試合のほうがホワイトハウス感があるし、バカ負けするようなスケール感がありますよね。

――
「ローコストでどれだけ儲けられるか」が最優先になってしまい、そのせいでロマンが感じられなくなっている。それで何もしてないRIZINの株が上がってるわけですね(笑)。

笹原
 まぁRIZINなんて、どこを切ってもロマンしか出てこないようなイベントですからね(笑)。

――
ロマンとズンドコは紙一重ですよ!(笑)。

笹原
 じつは今年は「海外でRIZINのプレゼンスを高めよう!」というのが会社的には大きなミッションで、そのためにいろいろ動いてたんですよ。それが見事にハマった感じはありますね。

――
たしかに秋元強真vsパッチー・ミックスの広がり方は、いままでになかったんですよ。RIZINって北米向けにいろんなボールを投げてきたじゃないですか。メイウェザーやライアン・ガルシア、ベラトールとか。でも、秋元vsパッチー・ミックスの話題性はいままで一番あるというか。

笹原
 そこはいままでは格闘技専門メディアみたいなところを中心にアプローチしてたんですけど、SNSにもっと注力しようとSNS戦略を変えた影響もあります。いまRIZINにはハフィッド・ダーバキというアメリカ人の社員がいるんですけど、彼が中心に動いています。ちなみにハフィッドの弟はUFCで働いてます(笑)。

――
どんな兄弟ですか!

笹原
 北米を代表するMMA変態ブラザーズです(笑)。ハフィッドはRIZINで働きたくて海を渡って来日して、さらに日本人と結婚してるんですよ!例えるなら……まぁそうですね、令和のフレッド・ブラッシーですよ。

――
往年の名プロレスラーのフレッド・ブラッシーは大の新日家で日本人の奥さんを娶って晩年は幸せに暮らした....って、たとえが古すぎて誰もついてこれないですよ!

笹原
 そのハフィッドが北米への噛みつき方を変えたってことです。

――
えっと、フレッド・ブラッシーは反則の噛みつき攻撃が有名で、噛みつき魔というキャッチフレーズだったんですけど…….って、いちいちボクにこんな説明をさせないでください!

笹原
 まぁ要はRIZINが日本でやっているようなアプローチを北米でも導入したってことなんですけど、今回はいろんな偶然が重なったことでの反響が大きかったんです。鳴り物入りでUFCと契約したパッチー・ミックスは連敗したことで、SNSで弄られキャラになってますし、そのパッチーに勝った秋元選手が19歳ということも大きいです。

――「パッチーが今度は19歳に負けたぞ!」「この日本人も若者はすごい!」って騒ぎになってますね。

笹原
 あと北米ルールでは禁じられているサッカーボールキックで決着したこともインパクトが大きかったと思いますね。それらが掛け算になって広がっているのかなと。そういう意味ではUFCがTUFで爆発したときもこんな感じだったのかもしれません。

――
クローズド寸前だったUFCはあのリアリティショーで生き残り、業界の覇権を握ることになりましたね。

笹原
 UFCもTUFをやるまでは、行き場のないエネルギーがずっと溜まってたと思うんですね。TUFという出口を見つけて、一気に広がった。RIZINも別に今回特別なことをしたというよりも、10年間やり続けてきたことが、今回の秋元パッチー戦をきっかけに北米に届いたってことなのかもしれませんね。

――北米進出って、いまはもう北米のテレビ局や大手配信メディアと契約するとか、実際に現地で開催するだけじゃなくて、SNSとかサイバー空間から侵略するわけですね。現代的!

笹原
 結局北米でも受けているのは、メイウェザーvsパッキャオやロンダvsジーナ、インフルエンサーのボクシングだったり、ネットで扱いやすいネタじゃないですか。RIZINはもちろん実力測定の場でもありつつ、お叱りを受けることもやってきた。当然北米のハードコアファンはRIZINの世界観を知っていたと思いますけど、ハフィッドが超絶変態&優秀なので、彼の力でさらに広がった感じですよね。

――
最近のRIZINは外国人ファイターをガンガン呼んでますけど、ただの「日本人の壁」を作るためだけだったらもったいないですもんね。

笹原 それだけじゃ全然意味がないです。海外のプレゼンスを高めるためにも、彼らの試合を通じてRIZINの世界観を伝えなくてはと思います。

――
RIZINはあくまで日本の市場向けにやってるカルチャーなんだけど、我々日本人が知らないところで独自のまた違ったRIZINの顔が浮かび上がってくるかもしれないと。

笹原 ですね。次の福岡大会はケージですけど、北米ファンが「なんでリングでやらないんだ!RIZINはリングだろ!」とか騒ぎ出すかもしれない(笑)。

――
北米で「リングorゲージ」議論!(笑)。福岡にはシェイドゥラエフも出ますし、「UFCは早く獲得すべし!」という声は高まるかもしれないですね。

笹原 今回でいえば、秋元強真が世界に見つかった手応えがありますよね。秋元強真という19歳の若者が朝倉未来から託されたバトンを持って、世界に飛び出した。

――
正直、秋元強真が勝つと思いました?


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