「RIZINvs世界」がすごくよくわかるチャーリー柏木14000字!
2026/03/04(水) 15:37
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RIZINマッチメイカー柏木信吾が語る2026年の「RIZINvs世界」!(聞き手/ジャン斉藤)
――柏木さんの会見通訳は外国人ファイターのキャラも伝わって最高なんですけど、とくにサバテロの場合はトラッシュトークも重なってキレキレですね(笑)。
柏木 けっこう気楽にやれるからいいですよ(笑)。誰かに言われたのは「通訳で敬語を使わないのは柏木さんだけですよね」って。
――あー、だから面白い。敬語だとサバテロのキャラクターが活きないですね。
柏木 敬語のほうがいいときもありますよね。そこはキャラによると思います。昔でいえば、マネル(・ケイプ)もいまみたいなかたちでやれば面白かったんですけど(笑)。まあ、彼は彼でキャラは伝わってましたけどね。
――パッチー・ミックスの参戦発表会見も面白かったんですけど、パッチーの登場は誰も予想できませんでした。
柏木 そもそもパッチーがUFCからリリースされていたことは誰も知らなかった情報なので。みんな「パッチーの次のUFCの試合は誰が相手なんだ?」って思ってたはずですけど、裏ではRIZINと契約していました。
――なんでもお漏らしする北米界隈で「パッチーがリリースされた」という噂が流れてもおかしくないですよね。
柏木 そこはマネジメントのアリ・アブデルアジズの力が働いたんですかね?
――RIZINはあのアリと交渉してたんですねぇ。
柏木 基本的にはアリですね。
――いつ頃から交渉は始まったんですか?
柏木 リリースの話を聞いたのは連敗したあとですかね。
――ということは10月の段階で!
柏木 その時点では、なんとなく話を聞いていたレベルで、アリとは交渉してなかったんです。自分らとしてはベラトールやUFCが払っていた金額を張るつもりはなかったですし(苦笑)。
――ベラトールは信じられない金額を払っていたし、UFCもなかなかの契約だったみたいですね。
柏木 パッチーはPFLから出ていってUFCと契約したのでPFLには戻りづらい。行く場所はKSW、オクタゴンしかないんですよね。
――ONEはないですか?MMA部門を縮小しちゃってますけど。
柏木 アリとONEは以前は蜜月でしたけど……。
――あ、そうだ。途中で割れちゃったんですよね。となるとRIZINしかない。
柏木 だから無理に追わなかったんですよね。榊原社長に報告したら「金額が合えばいいんじゃない?」ということでしたし。それで今年に入ってからアリのほうから直接売り込みがあって。たぶん、どこの団体も難しかったんでしょうね。
――PFL以外でそれなりのお金を払うのはRIZINしかないですね。
柏木 だからってすぐに合意したわけじゃないんですけど、RIZINの都合もあったんですよね、3月の有明のメインカードをどうするのか。秋元強真選手とパッチーに落ち着けばいいんじゃないの?と。
――なるほど。秋元強真の相手としてハマったわけですね。
柏木 それも固まったのは会見の1週間くらい前ですかね。ギリギリです。
――有明が3月7日じゃなくて、4月とか5月だったら、契約がまとまってなかったかもしれない。

柏木 そうですね。だからやっぱりタイミングって大事なのかなと。パッチーのタイミングもあるし、こっちのタイミングもある。それこそシェイドゥラエフを3月に出すべく動いてたんですけど。ノジモフやシェイドゥラエフとか、大晦日にインパクトを残した選手を年の頭に出していくのは当然なんですけど、ちょうどラマダンで……。
――ムスリムの「断食期間」にはどんなプロモーターも敵わない……。
柏木 社長は「なんとかならないの?シェイドゥラエフと話してよ」と粘ろうとしましたけど(笑)。シェイドゥラエフ、ノジモフ、ケラモフも動けない中で、パッチーだったら目玉になるんじゃないかってことですね。
――パッチーがムスリムだったら……。
柏木 思わずアリに聞いちゃいましたから(笑)。「パッチーはラマダンじゃないよね?」って。
――MMA事情が見事にハマったパッチー獲得だったわけですね。以前と違って高い金を払ってまで選手を起用する団体がなくなってる。
柏木 困るのは選手たちですよね。だから自分の価値や考え方をリセットしないといけないかなと思います。いまは完全に買い手市場で、団体側からすれば「じゃあ、どんだけお客さんを入れてくれるの?」ってことになるので。選手からすれば、こっちは性格の悪い奴と嫌われてるのかもしれませんけど(苦笑)。
――この渋ちんが!と(笑)。
柏木 ホントだったら大盤振る舞いしたいですよ。スコット・コーカー時代のベラトールみたいにやりたいですよ。でも、いまは無理ですよね。
――UFCやPFLのファイトマネーの相場が落ち着いてるからRIZINもやりやすい。パッチーの参戦は北米でも大きなニュースになってましたね。
柏木 やっぱりUFCからリリースされたという話がまったく出てなかったので、みんな驚いたんだと思います。リリースが先に報道されてたら「じゃあ次はどこで戦うんだ?」って話になるじゃないですか。UFCから切られたというニュースすらもなく、いきなりRIZINと契約したから相当のインパクトがあったんじゃないかなと。
――もちろん複数回契約なんですよね?
柏木 はい。複数回契約でフェザー級でやると。本人からしたらちゃんと試合がしたいと。
――「ちゃんと試合がしたい」とは?
柏木 パッチーの考え方では、必ずファイトキャンプがあって試合をする。そこはセットなんだと。でも、いいファイトキャンプもあれば、悪いキャンプもあって、それが結果に繋がってくる。そこは長い目で学んでいく必要があるみたいなことを言ってたんですけど。
――UFCでは悪いファイトキャンプだったと?
柏木 いや、ファイトキャンプすら張れてなかったんです。UFC最初のマリオ・バティスタ戦なんかはオファーから試合まで2週間しかなかった。ファイトキャンプほぼなし、体重17キロも無理やり落としただけ。それでも判定まで持ち込めたし、そんなに自信をなくすことはなかったというんですね。
――まさか2試合で切られるとは思ってなかったんでしょうね。
柏木 UFCからすれば、連敗したことで不良債権になったんじゃないですかね。パッチーの場合は普通の新規契約ファイターとは違うじゃないですか。
――1万ドル+1万ドルなわけがないですね(笑)。
柏木 他団体のベルトや実績を盾に「自分の価値はこれだけある!」って主張しながらUFCに入ってくるんで、契約に至るまでにいろんなやり取りをしたと思うんですよ。UFCからすれば、パッチー側の言い分を聞いて契約したのに「全然勝ててないじゃん」と。しかも2戦目はUFCデビュー戦の相手ですから「こんな高い条件は飲めないよ」と。コストパフォーマンスが一番のネックなんじゃないですかね。
――試合内容もそこまで響いてなかったですし……。
柏木 それで「いらない」という判断になったんだと思いますよ。
――最近のUFCの首切りは怖いですよね。勝ち越していてもバッサリいきますし。
柏木 これからのパラマウントUFCは、しっかりと貢献しなきゃ生き残っていけないってことだと思います。「俺は強いファイターだから、これだけもらってあたりまえ。勝ったんだからいいだろう」っていうスタンスは通用しなくなってきてると思いますね。
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中井りん騒動、堀口恭司の高まる評価、RIZINマッチメイクの裏側■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
2026/03/02(月) 14:40
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多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー!今回は14000字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤)
――シュウさんがマネジメントする神龍(誠)選手の試合が決まりました。4月のRIZINでズールー戦です。
シュウ これは二転三転したんですよ。神龍選手の立ち位置からすれば、フライ級のタイトルマッチにつながる試合をやりたかったんですけど。でも、フライ級はGPをやっちゃってるんでリセット状態じゃないですか。
――GPをやると焼け野原になっちゃうんですよね……。
シュウ その中で対戦候補として出てくる名前が新規契約ばっかりだったんですよ。
――おお、RIZINはフライ級の選手を新しく補充してるんですね。
シュウ 4月福岡のRIZINは日本人vs外国人になったように、新しい選手と契約していく姿勢をひしひしと感じたんですよ。これからこの選手でならやるというのなら新規契約します、というのもありましたし。摩嶋(一整)選手の対戦相手に関してもそうでした。
――摩嶋選手の相手はRIZIN初参戦のジェームズ・ギャラガーになりましたね。
シュウ なんでこんなに外国人が集まってくるかといえば、ボクもXで少し書きましたけども、まずPFLが財布の紐を固くしてるんですよ。
――いままでお金を使いすぎたと(笑)。
シュウ まあそうですね(笑)。それは新しい社長さんの考えだと思いますけども、2026年は勝負の年と考えているのでお金の面ではかなり厳しい。そうなってくると、UFCからリリースされた選手たちを高いお金で契約できないんです。我々がマネジメントをやらせてもらっているジャイルトン・アルメイダ選手もそうですけども……。
――アルメイダは勝ち越してるのにリリースされてしまいました……。
シュウ いままではあのクラスになると、PFLに行けばいいや、という考えがあったんですけど。その選択肢がまずなくなったんです。
――いままでの受け皿先だったベラトールがなくなり、PFLがそれを担えなくなった。お金をしっかり払ってくれるプロモーションが見当たらなくなってしまったんですね。
シュウ ご存知のどおり、LFAやUAEウォリアーズといったフィーダーショーのUFCファイトパス配信が打ち切られ。LFAは他のプラットフォーム(VICE TV)で配信してるんですけど、視聴者も少なく、必然的にギャラも下がってるんです。タイトルマッチのギャラを聞いたら、びっくりしますよ。それだったらDEEPのメインで試合をしたほうが稼げると思います。選手のギャラが全体的に下がってきてる中、PFLがなかなか雇ってくれないので、みんなRIZINに集まってきてるんですよ。
――だからこれだけの国際戦が組めると。
シュウ KSWという選択肢がないのは、あそこはポーランド中心のマーケットなんで。そこから情報があまり外に出てないじゃないですか。
――何をやってるかわからない秘境だから選択肢にならないと。
シュウ そうなるとアメリカ人やブラジル人のファイターたちは「出れるんだったらRIZINだよな」って話になるんですよね。だからRIZINも高いお金は出さないですよ。柏木さんはちゃんと交渉してますから、選手側の言い値を受け入れることは絶対しないと思うんですよね(笑)。RIZINの望む予算で、面白い選手と契約できる状況になってると思いますよ。
――半年くらい前の北米メディア記事に「RIZINと契約するのは大変だ」って書いてあったんですけど。ただ強いだけじゃなくて、何かもうひとつ売りがないと難しい。試合が面白いのか、キャラクターがあるのか、知名度があるのか。RIZINとしては“使える選手”を選び放題ってわけですね。
シュウ シンプルなマッチメーカーだったら、フォロワー数の多いインフルエンサーみたいな選手と契約するんですけども。RIZINは日本市場が基盤ですから、まず日本人選手のことを活かさなくちゃいけない。でも、勝負事ですから外国人が勝つことはあたりまえにありますし、そうなってもストーリーとして使える選手を呼びたいですよね。
――神龍選手の対戦候補に新規契約ファイターもいたけど、常連のズールーに落ち着いたんですね。
シュウ そういうことですね。神龍選手としては初めから「ズールー選手でもいいですよ」って言ってたんだけども、なぜかズールー選手の名前が挙がってこなくて。他の選手に断られたりして、二転三転してギリギリに決まったって感じですね。
――UFCで実力を証明してる堀口(恭司)選手を苦しめたズールー選手の株もついでに上がってるので(笑)、神龍選手からすれば、いいマッチメイクになりましたね。
シュウ いや、本当そうなんですよ(笑)。前から言ってるように軽量級は日本人でも世界で戦えますからね。それを何よりも証明したのはフライ級GPで優勝した扇久保選手じゃないですか。
――その扇久保選手のクビを狙う神龍選手は、アメリカン・トップチーム(ATT)で6週間のファイトキャンプを張るんですね。
シュウ そうです。今回はATTの選手寮に入ることになったんですよ。前は寮に入れず、ホテルに4週間も泊まったんで相当、お金がかかったんですよね(笑)。
――4週間もホテルに泊まるとなると大変ですねぇ。
シュウ しかもアメリカですからね。1泊2~3万円するわけですから(苦笑)。ATTというのが素晴らしいところは選手によるかもしれないけど、所属している選手に関しては寮の使用料金はタダなんですよ。
――タダ!
シュウ 100万円近くかかった渡航費・宿泊費が渡航費だけで、宿泊の部分はゼロになるわけだから、めちゃくちゃありがたいですよ。他のジムだったら、というか、まずジムに併設している寮があるところ自体が数えるほどなんで。ATTの場合は寮がジムに併設されてるからできることかもしれないですけど。
――お金も浮くし、練習し放題だし、理想の環境ですね。
シュウ 神龍選手は3月の大会に出たいと言ってたんですけど、そうなるとスケジュールがタイトじゃないですか。ATTに行ってもすぐに戻ってこないといけないですし。
――RIZINの大会が増えたことで選択が可能になったということですね。昔のRIZINだったら3月しか大会がなかったから、そこをスルーしたら5月6月まで待たないといけないし、無理に3月に出るしかなかったんですけど。
シュウ そうなんですよ。RIZINさんも10年ちょい経って、大会ペースが増えてきてるってことですね。そこはよく考えてほしいんですよ。ベラトールやPFLとかいままで失敗した団体って初めから大会数が多いんですよ。でも、選手が揃ってないのに大会数が多くても面白いものが魅せられないじゃないですか。
――キャラやストーリーが伝わってないわけですもんね。
シュウ そう考えると、徐々に上げていくRIZINのスタイルを見習うところもあるんじゃないですかね。
・秋元vs摩嶋は組みづらい
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・中井りん騒動
・他人事ではないアルメイダのリリース
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安田忠夫さんとギャンブルとSOULのベンチコート
2026/03/02(月) 06:00
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ジャン斉藤が安田忠夫について書きました!
安田忠夫さんが2月10日までに亡くなっていた。62歳だった。角界からプロレスに身を投じたが、私生活では無類のギャンブル好きが災い。家族との関係も悪化し、離縁や絶縁状態に陥るなど、キャリアと人生を何度も崖っぷちに追い込まれた。それでも土俵際の粘り強さのように、幾度となく這い上がってきた。親子の絆も取り戻した。引退後は職を転々とし、養豚場作業員や太陽光パネル販売、ロシアンパブの客引きなど波乱の道を歩んだ時期もあった。いま話題のカンボジアのカジノではディーラーやセキュリティとして働いた経験もあった。
安田さんが海外から帰国して警備員の仕事を始めた2018年頃、何度かインタビュー取材したことがある。場所は安田さんの根城だった錦糸町。安田さんは00年代にプロレスとコラボしていたSOULのベンチコートを着て現れた。相当年季の入ったものだった。服装に無頓着なギャンブラーの特徴を感じた。賭け事以外のことはどうでもよくなる。パジャマ姿みたいな格好で、あちこちをうろつくボクにも心当たりがあった。<会員ページへ続く>
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