きくりんさん のコメント
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レスリングオリンピック代表からプロレスに転向、新日本プロレス、ジャパンプロレス、全日本プロレス、SWS、SPWF、PRIDE出場……流浪のプロレス人生を送ってきた谷津嘉章がすべてを語るインタビュー連載の第5回! 今回は先日お亡くなりになった マサ斎藤 さんの素晴らしき思い出と、 WJプロレス の忌まわしき思い出について!
<谷津嘉章インタビューシリーズ>
①デビュー編「ガチだったら楽だけど、そうじゃないから」
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1119227
②80年代編「昭和・新日本のプロレスは早漏なんですよ」
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1140634
③SWS編「田中八郎が俺に言ったんだよ。SWSを潰してくださいってね」
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1334578 ④興行という灰色の世界を語る――「プロレスとヤクザ」 http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1459427 谷津 マサさん、亡くなっちゃったねぇ。
―― 突然のことでビックリしました……いや、闘病中で75歳という高齢ではあったんですが。
谷津 みんなもういい歳だよね。猪木さんはマサさんの同学年でしょ。猪木さんは元気だなあ。悪者は元気なのかな(笑)。
―― ハハハハハハ! 猪木さんも体調はそこまでいいわけじゃないみたいですけどね。
谷津 だけども、こんなに暑いのに赤いマフラーとか巻いてるでしょ。72歳のキラー・カーンなんかフラフラで大変だよ。それと比べたら猪木さんはまだまだ元気ですよぉ(笑)。
―― 谷津さんはマサさんは古くからの付き合いでしたよね。
谷津 維新軍の頃からの関係ですよ。あの人はね、ナチュラルなんですよ。
―― ナチュラル?
谷津 自然体。いまの言葉でいえば天然だな。他人とは別のところに執着心を持っていて、たとえば筋肉フェチ。「マサさん、ちょっと二頭筋が落ちたんじゃないんですか?」なんて言ったらもう大変だよ。「おお、そうか?」ってトレーニングをガンガン始めるんだよね(笑)。
―― 軽々しく筋肉には触れられなんですね(笑)。
谷津 アメリカでの生活が長かったこともあって、食にも強いこだわりを持ってたよね。炭水化物をいっさい取らないでプロテインばっかり。ゆで卵1日20個くらい食べて、あとは鶏肉。自分の肉体のことにしか興味がなくて、世の中の動向のことがよくわかってない。
―― マサさんが活躍していた頃のアメリカって筋肉信仰全盛期でしたもんね。谷津さんはマサさんからどんなことを教わったんですか?
谷津 マサさんは腕一本でアメリカを渡り歩いてきたでしょ。レスラーとしてのプロスピリットは教わったよね。絶対にギブアップするな。ヨカタ(一般人)にはケンカには負けるなとか。
―― プロレスラーとしてナメられるってことですね。
谷津 だってケン・パテラの事件のときなんて警官相手に大暴れしたんだよぉ。
―― 警官に立ち向かうなんて、銃で撃たれてもおかしくないですよね……。
谷津 あのときは何が起きているのかマサさんもよくわかってなかったみたいだけどね。寝てるときにピンポンって鳴ってドアを開けたら、いきなり警官に襲いかかられるわけだからね。
―― 条件反射で反撃しちゃったんですねぇ。
谷津 あの事件で1年半近くアメリカの刑務所に入れられたでしょ。長州力とタイガー服部と3人で面会に行ったんですよ。
―― そのときのドキュメント番組、見たことあります。
谷津 出所したときにマサさんが維新軍団に入るという流れでね。帰国したときにマサさんから“宿題”を出されたんですよ。「復帰戦で使う新しい必殺技を考えてくれ」と。それも固め技。
―― 「刑務所で編み出した必殺技」ということですよね。
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