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プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは高岩竜一騒動から考える「プロレスは食えないのか」/鷹木信悟&なつぽいの夫婦タッグ/「ゲイブの3カウント未遂騒動」新説/ショルダースルーは消えるか……などです!(聞き手/非常ベル野郎)







――
Zさん、今日もプロレス界に非常ベルが鳴っていますよ! 高岩竜一選手が偶然にも武藤敬司さんの家にUberで配達したことがわかりました。元・新日本プロレスのレスラーが……これはプロレス人気がないことが原因です! 昭和と平成のときはプロレスラーがUberの配達員なんてやってませんよお!

Z そりゃあUberがなかったからね。あいかわらず、いまのプロレスを叩けると思ったら、おおはしゃぎだな。 

――
ボクがずっと昔から「プロレス界に非常ベルが鳴っている!」と警告してきました。高岩選手本人もインタビューで「プロレスラーだけで、生計が成り立ってる人はいない。割合がもう1割にも満たないんじゃないですかね」と言ってますよ。新日本、全日本、国際プロレス3団体の時代は全員、食えてました! 昭和の経営者のほうが有能だったことです! 昭和のほうが偉くてすいませんねぇ。ケケケケケ!

Z
 昭和・平成のプロレス団体がその場しのぎの経営だったから、いまのプロレスラーたちが苦労してるんだよ! たしかに高岩選手の言うことは半分当たってるが、半分間違ってる。あの記事もちょっと説明が省かれてるところがある。まあ「食えてるのは1割にも満たない」と書いたほうが反響はあるんだろうけど、そのへんの誤解と現実を解説してみよう。


・専業レスラーの数は昭和より多い?
・専業にこだわってないレスラー
・プロレスとお笑いの比較
・
鷹木信悟&なつぽいの夫婦タッグ
・「ゲイブの3カウント未遂騒動」新説
・パイルドライバーをやらないのは
・ショルダースルーが消えた理由……続きは会員ページへ




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・中国人の橋本真也抗議の真実/飯伏幸太復帰絶望?/大阪プロレスベルト紛失/UWF道場のイジメ
・高岩竜一「いまの新日本プロレスの選手よりも給料をもらってたと思う」

・レフェリーのリング禍とデマ/WWEネトフリ配信不評/清宮海斗キャリーオーバー/マッスル客入り


・RIZIN長崎、「ヒールと嫌われ者」の違い、天心と帝拳パワー15000字■笹原圭一
・「あのリンゴはどう見えるのか」…斎藤裕が語る格闘家とラーメン店のサバイブ論
・那須川天心は2人いる
・山本美憂「やっと大好きなボクシングに辿り着いた」

・
シェイドゥラエフはなぜUFCに行かなかったのか■シュウ・ヒラタ

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https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202610


 
多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー!今回は1500字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤)








――
ちょっと前の話題なんですけど、ABEMAがRIZINの公式メディアパートナーとなり、U-NEXTがPPV配信から外れませした。メディアがあっちこっちに移るのは、アメリカのMMAやプロレスではあたりまえだったりしますよね。

シュウ よくありますよね。要するにRIZINさんはUFCがParamount+と独占するのと同じルートを辿ったということでしょうね。

――ファンがU-NEXT外しに批判的なのは、U-NEXTは毎月1500円相当のポイントがもらえるんですけど。それがRIZINのPPV購入に使えなくなったことの不満もあって。

シュウ
 あとやっぱり、いままでU-NEXTで他の格闘技も一緒に見れたのに……という不満ですよね。PPVということを考えたら、53万件売れたTHE MATCHの名残りもあって。それだけ多くの登録者たちの情報を持っているABEMAのほうがたぶんRIZINのPPVも売れていたと思うんですよね。

――
大きなイベントになるとABEMAのほうが件数は上だったという話は聞きますね。そこはABEMAのほうがライト層を呼びこみやすいのかなと。

シュウ
 なのでABEMAと手を組んで、PPVをしっかり売ろうという決断もあったのかもしれないですよね。

――
ただ、RIZINもいずれPPVから脱却しなきゃならないときが確実に来ますよね。

シュウ
 そうですね、団体が続く以上、そうなりますよね。だからいまのUFCのParamount+もサブスクじゃないですか。

――
UFCがParamount+に移って以降の評判はどうなんですか? いままではナンバーシリーズで毎回1万円近く取られていたけど、いまは月額10ドル程度でUFC以外のドラマや映画も見られるんですよね。

シュウ
 日本円でいうと、CMが入る普通のプランなら8ドル99セントなんで1500円ぐらいで、CMの入らないプレミアムなら13ドル99セントなんで2200円ぐらいなのかな。円で考えると、これでも、かなり安いほうなんですよ。HBO MAXのCMの入らないプランは22ドル99セントもするんで。それで他の映画やドラマも見れるわけですから。そういう点では一番打撃を被ってるのは、もしかしたらスポーツバーかもしれないですね。スポーツバーでカバーチャージを払ってまで、お酒を飲みながらUFCを見るというカルチャーがなくなったわけですよ。友達の家に集まれば見れちゃうわけですから。

――
いまアメリカのスポーツバーって何を流してるんですか?

シュウ
 フットボールや野球、バスケ、サッカーとか、普通のスポーツを流してます。スポーツバーに行くと、飲み代がかかるじゃないですか。UFCのPPVのときは、バーは、どこもカバーチャージを取っていたんですよ。それは、バーもUFCのPPVを買って、店内で流す場合は、UFCの権利をバーに売るエージェントを通じて2000ドルとか払わないといけなかったんで。つまりバーにPPVを売るエージェンシーも存在するんですけど、彼らにとっても、そのビジネスの一部がなくなったってことですから。そこはけっこう痛いと思うんですよね。

――
ボクシングもサブスクですもんね。となると、RIZINがPPVなのがいまやレアケースってことになりますね。

シュウ
 世界的にはそうなんです。でも、ABEMAと組んだからには、これからサブスクのほうにも移るのかなと思って見てるんですけども。

――
ああ、ABEMAでのサブスク化はありえますよね。

シュウ
 ABEMAは、もともとフリーで見れるチャンネルがいっぱいあるわけじゃないですか。ビジネスモデルとしては世界では珍しいほうなんですけど。そこにどうやって組み込むのかなと、興味深く見てるんですけどもね。

――
あるとしたらABEMAのプレミアム会員になれば、RIZINが見られるとか。

シュウ
 最近Netflixでも、日本のドラマがバンバン見れるんですよ、古いのから新しいのまで。Amazon Primeもそうなってきてます。大河ドラマがすごい勢いでアップされている印象がありますし、ここ数年の話題になった日本映画も前より多くなったと思います。やっぱり大きいところにコンテンツが集まってきますね。

――日本の格闘技もU-NEXTに集まるのかなと思ったら……格闘技のサブスク戦争がどうなっていくかを注目していきたいんですけど。超RIZIN5でシェイドゥラエフがAJマッキーに勝って、PFLのチャンピオンにもなりました。海外の報道ではシェイドゥラエフはPFLと2年契約を結んだと伝えられています。PFLにすれば、チャンピオンになってから、すぐUFCに行ってもらうのは困るから、チャンピオン契約も合意したうえでの試合だったんだなと。シュウさんは、どう見たんですか?

シュウ
 普通に考えて、PFLでもなんでも、北米の団体がタイトルマッチをやらせるんでしたら、やっぱりチャンピオンシップ・クローズ(王者条項)がつくじゃないですか。要は最低でも2年いてほしいとか、3回防衛してほしいとか。当然それなしでタイトルマッチをやることはもうありえないとは思ってたんで。要はそのタイトルマッチの契約形態として、たとえばPFLとの話し合いをちゃんとつければ、RIZINでもタイトル防衛ができるという項目が入ってるはずなんですよね。

――
年に1回はRIZINでタイトル防衛できるとか。

シュウ
 PFLは来年からMVP MMAになって、大きな大会はNetflixで放送されるかもしれない。そこに出れば、シェイドゥラエフ選手が北米で有名になるってことですよね。彼にとってはすごくいいディールなんじゃないかなと思います。

――これはシェイドゥラエフ側からすれば、最初からUFCに行く気はなかったということなんですかね?


■シェイドゥラエフは来年もRIZINに上がれるのか
■ダウトベックvs平本は疑惑の判定ではない
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https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202610

 
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大会後恒例!RIZIN広報の笹原圭一さんがRIZIN長崎を15000字で総括します!(聞き手/ジャン斉藤)





――
PRIDE、DREAM、RIZINと見てきましたけど、今回の長崎大会くらいピンチの大会はなかったですよね。

笹原 そうですか?まぁでもボクのせいじゃないし、こういうこともあるだろうなって感じで眺めてましたよ(笑)。

――
ハハハハハハハ!完全に他人事じゃないですか!

笹原
 でも本当のことをいうと「これ、どうしたらいいんだろ」って超絶焦ってました。RIZIN旗揚げの曙vs.ボブ・サップの試合で、レフェリーをしていただいたシーザー(武志)さんが、流血が止まらない曙さんを前に「これどうすんだよ、島田」と、リング下の島田レフェリーに問いかけたときと同じ気持ちでした!

――
ハハハハハ!

笹原
 大きな大会の次が地方だと、見るほうの気持ちがいったんリセットされますし、どんな大会でも超RIZINには見劣りするから、そこはしょうがないなとは思いつつも……にしてもズンドコ過ぎるだろって。まぁでもやっぱり最後まで足掻かなきゃだめですよね。

――
榊原さんはPRIDEの頃から、大会直前まで足掻いてましたよね。

笹原
 なんで足掻くかといえば、RIZINなんていつ消えてなくなってもおかしくないって思っているからですよ!

――
物騒です!(笑)。

笹原
 今回いろいろ考えたんですよ。いまのRIZINを「海」とは言わないですけど、綺麗で大きな湖なんじゃないかって。最初はちっちゃな池だったのが、どんどん大きくなって、きれいな魚や生物が住み始めて、本当に美しい水質の湖ができた。みんなで一生懸命その美しさを守っていかないと、あっという間に汚れて、なんなら砂漠化してこの美しい湖もすぐになくなっちゃという話ですよ。

――
笹原さん、何か変なものに目覚めましたか?(笑)。

笹原
 あくまでたとえ話ですよ! だって最初からこの大きな湖が普通にあると思ってる人が多いじゃないですか。「俺はカンケーねーよ」みたいな感じでゴミを捨てればすぐに汚れるし、選手も含めて関わる人が本気で守っていかないと、こんなのすぐなくなりますよ。社長が盛んに「RIZINはいまは盛り上がってるけど、油断するとすぐなくなる」って言ってますけど、ボクもまったく同じ感覚ですし。

――
だから榊原さんは記者会見では選手の登場の仕方ひとつにこだわるわけですね。長崎大会は宇佐美正パトリックの計量オーバーから、ドラマが一気に動き出しましたよね。ノーコンテストルールではなくキャッチウエイトにした賭けが大当たりしたというか。

笹原 そこはいろんな偶然が重なりましたね。

――
どのタイミングで宇佐美サイドから計量は無理だという連絡があったんですか?

笹原 計量日当日です。計量が始まってからですね。宇佐美選手は体重を測りにこなくて「まだ落ちてないです。残り1.6キロです」と。タイムリミットまで時間はあるから落ちるだろうと思っていたら「いや、もうかなり厳しい状態です」と。

――
宇佐美選手はRTUのときも早めに諦めちゃったみたいですね……。

笹原
 当然宇佐美選手のマネージャーは「最後まで頑張らせて、絶対にクリアさせます」とは言ってたんですけど……。

――
最終的には1.65キロオーバー。堀江サイドに状況を連絡したわけですね。

笹原
 あのとき社長の説明でひとつ抜けていたことがあったんですけど……堀江選手の選択肢として「試合を受けない」というのもあるんですね。ファイトマネーだけもらって試合を受けない。

――
UFCなんかでも拒否はできますね。ファイトマネー全額もらえないこともあるそうですけど……。

笹原
 もしくはノーコンテストルールのどっちかです。堀江選手からすると地元の大会で、おまけにメインだから「やりません」という選択はなかったと思うんですけど。

――
ホームの選手は断りづらいですよねぇ。ONEで海人が体重超過のグレゴリアン戦を拒否したのは、交渉の最中によほどのことがあったんだろうなと。

笹原
 で、堀江選手側は当初ノーコンテストルールがいいという感じだったらしいんですよ。

――
それはそうですよね。ノーコンテストルールだと、佐藤将光戦のパッチー・ミックスでは1ラウンド、2ラウンドともに9-10スタート。それで判定やKO・一本負けしてもノーコンテスト扱いですし。

笹原
 今大会から1.0キロ以上のオーバーは減点2ではなく、減点3に変更しているので、なおさらクリアした側からすると、負けるリスクが減るし、試合が一応成立する。もってこいのシステムなんですよね。普通だったらノーコンテストルールを選びますよね。

――
でも、ノーコンテストルールにならなかったのはなぜなんですか?

笹原
 これも誤解ありそうなので説明しておくと、キャッチウェイトに変更してフラットな条件で試合をする、というのは選手が選ぶのではなく、あくまで主催者である我々の判断なんです。選手が選択できるのは試合をしないか、キャッチウェイトでやるかだけなんです。もちろん仙台のベイノア選手みたいに「男気」でフラットで試合を受けるという選択肢もありますけど。

――
つまりRIZIN側がこの状況を受けて、キャッチウェイトの試合になるように堀江選手サイドと交渉したと。

笹原
 そうです。これが普通の試合ならそんなことしなかったと思いますけど、メインの試合ですからね。主催者の判断としては「重たい試合」だったということです。宇佐美サイドにも確認した上で、堀江サイドにあらためて条件を提示して話をした、ということです。

――
堀江サイドの窓口は石井(史彦)さんなので、タフな交渉ですよね(笑)。

笹原
 でも「メインがノーコンテストルールってどうなの?」って話じゃないですか。ファンも集中して見られないでしょうし。

――
あまり燃えないですねぇ。それでキャッチウエイトの交渉に入るわけですけど、RIZINがお金を払うって前例がないですよね。超過した選手のファイトマネーの一部を譲渡することはありますけど……

笹原
 オーバーした相手のファイトマネーを渡せ!」とか言う人がいますけど、たとえば「オーバーした場合は50%を渡す」というルールを定めても、100万の選手と10万の選手の試合で、10万の選手がオーバーして50%の5万もらっても「は?」という話じゃないですか。だからこういう場合は、主催者が身体を張るしかまいんですよ。

――ファイトマネーが常に釣り合っているわけじゃないと。今回はRIZINならではの騒動ですよね。キャッチウェイトは他のイベントでは、よくあることなので。

笹原 「なんでノーコンテストルールじゃないんだ?」という議論が激しくなったのは、同じ大会に出場した山本聖悟選手が超過してもノーコンテストルールになったからですよね。2つのルールが混在したことで余計に目立ちやすかったのかなと。


――これが10年前だったらもっと批判されてましたけど、「宇佐美の試合はメインだから仕方ないよね」って理解してくれる人が多かったなと。

笹原 キャッチウェイトはUFCでも普通にやってる話ですからね。たしかに1大会に2つのルールがあるのはおかしいって疑問はよくわかります。ボクらがこういうことをいうのはよくないかもしれないですけども、興行にとって重たい試合と重たくない試合ってあるじゃないですか。

――
正直、なくなっても困らない試合はありますよね……。

笹原
 競技だけの目線でいえば、どの試合も同質、同等でなくちゃいけないですが、当然興行側の目線もある。どっちが正しいとか正しくないじゃなくて、ぶつかり合いながらバランスを取っていくしかないと思っています。

――
宇佐美選手はノーペナルティのキャッチウエイトにしたことで、「絶対に堀江が勝ってくれ!」という応援ムードになったからこそ、試合は面白かったわけですもんね。

笹原
 あとはこちらから宇佐美選手サイドに「試合は成立したんだから、全力で勝ちに行く姿勢を見せろ」と言いました。これが本人の気持ちにどう影響したかはわかりませんが、気持ちを切り替えて臨めたことも大きかったんでしょうね。だって「すみませんでした」って謝ったほうが楽ですもん。でもそこで謝ったら、あの熱は生まれてないですよ。

――
宇佐美選手がヒール化してこその熱狂。それはもう宇佐美選手は背負うしかないですよね。「オマエは開き直ることしか救われない」という。

笹原
 宇佐美選手にどういうスイッチが入ったのかはわかんないですけど、ちゃんと全うしてくれたので盛り上がりましたよね。最後までやりきれるかな?ってちょっと心配していましたが、想定以上にふてぶてしかった(笑)。ここは本当に評価してあげたいです。もちろん一番は計量オーバーしないことなんですけど。
――いまの話を聞くと、「宇佐美はヒールを演じてるのか?」と言われそうですけど、宇佐美選手の本性が引き出されたわけですよね。

笹原 そういうことです。無理に演じても絶対うまくいかないですよ。前の試合でヤン坊選手にKO勝ちしたあと怒鳴り散らして、実況の矢野さんから「なにがあった宇佐美?」と言われたじゃないですか(笑)。あの狂乱ぶりというか、何かスイッチが入ったときの暴走感は本人の本質なんじゃないですかね。

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