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プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは「マリーゴールド“灰色”のトレーディングカード」などです!(聞き手/非常ベル野郎)






――
Zさん、ホントにホントにホントに非常ベルが鳴っています!今度こそホントに非常ベルです! 

Z わかったから早く鳴らせよ! 何かと「非常ベルが鳴っている!」と騒ぐ思考停止野郎!

――スターダムが知的財産及び過去の選手肖像の権利侵害があったと警告文を掲載。どうやらそれはマリーゴルードが発売した公式トレーディングカード岩谷麻優デビュー15周年記念作品のようなんです。う〜〜ん、非常ベルぅぅ!!(うっとり)

Z これはホントに非常ベルだよね。なにしろスターダムの親会社ブシロードはトレーディングカードビジネスを大々的に手掛けているんだから(苦笑)。

――しっかし、こんな非常ベルなトラブルはありえるんですか?

Z ……ロッシー小川さんだとありえる。正直、あんまりビックリしなかった!

――ロッシーさんは翌日のマリーゴールドの記者会見でこの件の質問を受けたんですけど、スターダムからは問い合わせがないと静観の構え。これはどういうことなんですか? もしかしてマリーゴールドの件ではないとか?

・スターダムが問い合わせないのはなぜか?
・カメラ小僧ロッシー小川
・個人商店と上場企業
・岩谷麻優のテーマ曲
・ゆずポンの判断
・スキャンダルをビジネスにつなげろ……続きは会員ページへ


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・その謝罪、撤回させてくれないか?

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水野竜也、有終の美を飾る……引退インタビュー
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大晦日に王座防衛を果たした伊澤星花選手インタビューです!(聞き手/松下ミワ)


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澤田千優「ちっちゃい頃から藤井惠さんや浜崎朱加さんになりたかった」




――
以前、伊澤選手はインタビューで「負け方がわからない」と発言されたことがありましたよね。

伊澤 ああ、それめっちゃ前ですよね。

――
おそらく4年前の浜崎朱加戦あたりだと思いますが、それから試合を重ねて、まだまだ誰にも負ける気はしない感じでしょうか?

伊澤
 ああ~、そうですね。負ける気はしないです(微笑)。

――
凄い! ちなみに、一番迫られたのはやはりスプリット判定だったパク・シウ戦ですか?

伊澤
 たしかに、パク・シウ選手は凄くやりづらかったです。

――
今回のRENA戦はどうでした?

伊澤
 RENA選手は一発の重さは凄くあるなと思いました。ただ、一発もらってダウンしたあともそんなに怖さはなかったですね。

――
パンチをもらった瞬間は意識はあったんでしょうか?

伊澤
 試合後は「何をもらったか覚えてない」と言っていたんですけど、覚えてないというよりは普通にパンチが見えてなかったです。でも、そのあとのパウンドはもう見えてたんで。だから、記憶が飛んだということでもないというか。

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――
倒れたときに頭を打って意識が戻ったみたいなこともなく?

伊澤
 たぶん、頭も打ってないと思います。エビみたいな感じで対処して、寝ているときにパンチが来たから「下から十字を狙いたいな」と思ったり。ただ、一発目のパンチは「痛っ」て。あれはめっちゃ重かったですね。

――伊澤選手が倒れたときは会場がどよめきましたが、意外と本人が一番「大丈夫」と思っていたんですかね。

伊澤
 COROさんとかセコンド陣は「めっちゃ焦ってた!」って慌てて、自分だけは普通でした。RENA選手、その後の寝技に関しては対処が全然できてないなという感じでしたし。本当に打撃で倒すしかないみたいな練習をしてきたのかなという印象でしたね。

――
倒されたとはいえ、グラウンドでは伊澤選手の領域だったんですね。RENA選手との試合は実現までが長かったですし舌戦もありましたが、いま終わってどんなお気持ちなんですか?

伊澤
 うーん、試合までは長かったんですけど、自分はけっこうコンスタントに試合してたんで。そのうちの一つという感じで、自分自身はもう次に向かっている感じですね。ただ、やっぱりスッキリしたというのはあります。RENA選手に対してはけっこう長いこと言ったり言われたりしてたんで、それが終わったなという。

――ここに到達するまではやはりモヤモヤが。

伊澤
 まあモヤモヤしてても、すぐ試合で結果が出ればなんともないけど、試合しないのに言って・言われての期間が長かったんで。そのフラストレーションはありました。

――
そのおかげというとへんですけど、好カードが並ぶ大晦日でも注目度も高い試合でしたが、RENA選手のようなスター選手と戦ったことで何か得るものはありました?

伊澤 いままではRENA選手を入場からそこまでガッツリ見ることはなかったですけど、あらためて見てみると、入場前にカメラに抜かれたりするシーンとか、本当に一つひとつの振る舞いとか顔のつくり方とか、抜かれることを意識してやってるなって。

――もう、それがRENA選手ですよね。

伊澤
 凄くプロフェッショナルというか。自分は小さい頃からアスリートで、試合で勝つか負けるかだけでやってきた選手だったんで。カメラとかも気にせず自分が勝つことだけを考えて、表に出るときも試合に集中しているだけだったんですけど、RENA選手はそういうところまで意識する余裕があるんだなって。

――学ぶものもありますか。

伊澤 いやー、それができれば凄いけど、自分はそういうタイプじゃないですからねえ。自分がカメラに向かって顔をプクーッとかやってたら、「ブリッコが!」となるじゃないですか(笑)。普通はそういう反応になりがちだけど、それをやるからRENA選手は凄いなとも思います。

――
そんな“役者”な選手ってほかにいますかね?

伊澤
 いや、いないんじゃないですか? ケイト(・ロータス)も試合前は試合に入り込んでるし、RENA選手しかいないですね、そこまで意識できるのは。

――
今回、伊澤選手もRENA選手も煽り合いでは“がっぷり四つ”でしたが、これって女子同士では珍しいというか。何か一つジャンルが成熟した証なのかなと思ったりもしたんですけど。


伊澤 たしかに。やっぱり前回の大島(沙緒里)戦のときもちょっと吹っかけたりしたんですけど、うまくハマらなくて。自分が一方的に意地悪してるだけみたいな感じになりましたしね(苦笑)。

――
こっちは盛り上げたいという一心だったのに。

伊澤 大島選手も「乗ってきてくれるかな?」と思ってたんですけど噛み合わなかったんで。逆に、RENA選手は自分の発言にちゃんと怒って言い返してきてくれるし、怒ってないフリしてめっちゃ怒りをぶつけてきてくれてたりしたんで、試合前から「戦ってるなあ」みたいな。ちょっと腹も立つけど、凄く楽しかったなというのはありますね。スカされず、お互いにつくり上げてる感じが凄くありました。

――
そういう意味では、RENA選手もやりきった感はあるんでしょうかね。

伊澤
 RENA選手は自分をダウンさせたというのが気持ちよかったみたいですしね(苦笑)。まだ現役続行すると言ってますし。自分がスカ勝ちするよりも、女子格闘技の未来につながったんじゃないですか? 自分がスカ勝ちして相手が引退しちゃったら、やっぱり役者が1人減っちゃうんで。

――
奇跡的にいいバランスで勝てたという。

伊澤
 試合として盛り上がるし、RENA選手が現役を続けるなら、またどこかで対戦するかもしれないし、まだ楽しみがこれからも続くなって。

――
次のRIZINでは大島vsケイトも発表されていますが、伊澤選手は「ふたりにもバチバチやってほしい」とおっしゃっていますよね(笑)。

伊澤
 本当ですよ! お互いに本心では「コイツには絶対負けないから」と思っている2人じゃないですか。

――そ、そうなんですか?

伊澤
 だって、DEEP JEWELSに出てる選手はそこで削られて削られて、チャンピオンかそこに近づけた選手がようやくRIZINに出られるけど、ケイトは名前もあるし顔も可愛いから周りをごぼう抜きしてRIZINに参戦するみたいな部分があったので。DEEP JEWELSの中では「ケイトには勝てるのに!」と思っている選手はけっこういると思うんですよ。

――
なるほど。

伊澤
 大島選手もそんなケイトのことは面白いと思ってないだろうし、ケイトはケイトで「大島さんだったらKOできる」みたいなのもあるだろうし。謙虚に振る舞うのも大事だけど、お互い勝てると思ってるんだから、もっとその気持ちを相手にぶつけてくれると見ているほうも乗りやすくなると思います。

――
男子選手でいうと最近では秋元強真vs萩原京平の両者がガンガン煽り合っていましたが、そういう舌戦は女子だとやりづらいというのもあるんですかね?

伊澤 やっぱりネットの声を気にしちゃいますよねえ。それこそ、何か強い発言をしたら「いや、オマエは立場を考えろよ」とか心ないこと言ってくる格オタがいっぱいいるんで。

――
心ない格オタ(笑)。

伊澤
 そういうのを考えると謙虚にいたほうがリスクも少ないし、負けても勝っても「頑張ったよね」で終わるんで。ただ、それだと爆発は生まれないなと思っちゃいます。

――伊澤選手としては、そこも打開したいですか。

伊澤 それこそ女子の試合が少ないというか、一つの興行で1試合とかしか組まれないじゃないですか。男子選手の中で埋もれた試合になっちゃうと、そのまま終わっちゃうんで。そこで「女子、面白いな」と思ってもらえたら、RIZINも「じゃあ、次はもう少し増やしてみようかな」と思ってもらえるから。

――
伊澤選手はONEに参戦している澤田千優選手にも「もっと本性を出したほうがいい」と言ってるみたいですね。

伊澤 チー(澤田千優)もやっぱりアスリート気質なので、ネットで言うより試合で勝つほうが正義だという感じなので。でも、ちょっとずつでも発言することで試合を見てくれる人も増えるし、試合を見てもらえて強いことが証明できれば、より多くの人を巻き込んでいけると思うので。

――
ちなみに、伊澤選手は心ない声にも耐えられるほうなんですか?

伊澤
 自分、全然気にならないです。

――その鋼のメンタルはなぜ?
 
ダウンして歓声が挙がったとき、自分が間違ってないことがわかった
・「強いのに悪い理由ある?」とは思います
・自分の物語は自分で考える
・ビリーに誘われてストロー級を目指したが…
・普通にやっていたら見てもらえない
・6年前は家賃3万円のワンルームだった
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RIZIN10周年記念の大晦日、スペシャルゲストとしてミルコ・クロコップが来場!PRIDE時代に圧倒的な活躍を見せ、総合格闘技を日本でメジャースポーツへと押し上げた伝説のファイターですが、あれはもう遠い昔の話となりました。そんなミルコの超人的な強さを、当時を知る笹原圭一さんにじっくり語ってもらった貴重な記事を再掲載します!(2019年7月に掲載)


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・スパーですら負けなし? “柔術ギャング”の首領ヒクソン・グレイシーの震える話






――
笹原さん! 今度のRIZIN.17でミルコ・クロコップの引退式をやるとかやらないとか話になってますが、笹原さんにとってもミルコは印象深いファイターのひとりになるんでしょうね。

笹原 もちろんです。ミルコがいなかったらPRIDEはあそこまで大きくなってなかったでしょうし、彼が格闘技のアイコンであったことは間違いないです。でも、あれから時間がだいぶ経過していることもあってか、ミルコが「生贄」として総合格闘技デビューしたことを知らない人が多くなっていますよね。

――藤田和之の「噛ませ犬」としてリングに上がり、そのあともしばらくは「倒されるべき者」として扱われていましたね。

笹原 立ち技からMMAにチャレンジしたRENA選手や那須川選手にしても、MMAをステップにする明確な目標があったじゃないですか。ミルコの場合は完全にMMAをやらされたわけですもんね。

――RENA選手や那須川選手のように「アナタをスターにしますからMMAをやってみましょう」というわけではなかったと。

笹原 いまはRIZINから格闘技を見始めたファンも増えていますし、そういう人たちに向けて格闘技の歴史を語り継いでいくことって重要になってきますよね。

――ボクがプロレス・格闘技をちゃんと見始めたのは90年代ですけど、あのときは過去をざっと20年ぐらい振り返れば、歴史の流れは把握できるじゃないですか。でも、いまのファンって格闘技の大河ドラマをきちんと理解するには40年近く遡らないといけないから大変ですよね。 

笹原 しかも今と昔じゃ情報量が桁違いですもんね。 だからこちらから歩み寄るという言い方はちょっと偉そうですけども、何が起きていたのか伝えていくことで、自分たちがRIZINでやっていることの理解も深まるんじゃないかなと思いますね。

――ミルコを語るうえで絶対に欠かせないのはMMAデビューとなった藤田和之戦です。2001年8月19日のK-1JAPAN決勝戦のリング。ゴールデンタイム中継したのは日本テレビ。この試合は大晦日の藤田和之vsジェロム・レ・バンナを見据えた前哨戦で、藤田選手の相手はK-1ファイターならば誰でもよかった。PRIDEとは関係ない企画だったわけですよね。 

笹原 当時のPRIDEはK-1や猪木さんたちと一緒に仕事はしていましたけども、この試合に直接的にはPRIDEは関わってないですね。今のファンからすると「え?K-1でMMAやってたの?」ってそこから説明しなくちゃいけませんど(笑)。

――その話を詳しくすると5000字くらいかかるので省略しましょう(笑)。

笹原 とにかくK-1のリングで藤田vsミルコが組まれたんですよ。

――「どうせ藤田が勝つんでしょ?」っていう雰囲気の中、ミルコは藤田選手のタックルにヒザを合わせて流血ドクターストップ勝ち。

笹原 この試合「猪木軍vsK-1軍」という枠組みだったので、K-1の選手もたくさん会場にいたんですよね。で、ミルコが勝ったときに、バンナやベルナルドが大喜びしているんですよ。バンナはミルコと抱き合うくらい喜んでいて、「あんたたち、そんなに仲良かったっけ?」って(笑)。でも、思わず抱きついちゃうくらい、みんな負けると思っているなかで勝っちゃったという試合だったんです。本当にタイミングよくヒザが当たって、もしあのとき藤田さんが大流血していなかったら……格闘技界の歴史はまた違ったものになっていたでしょうねぇ。

――次の試合は11月のPRIDE.17の高田延彦戦。そのときはK-1所属のファイターとしてPRIDEに派遣されたわけですよね。

笹原 はい。当時の関係をざっくり説明すると、PRIDE、K-1、猪木さん(新日本プロレス)たちがそれぞれの自分たちのイベントをやりながら、ときには協力して『猪木祭り』や『Dynamite!』、『W-1』(プロレス)なんかのメガイベントをやっていたんです。

――出た、新日本プロレスがひとり大損していたクロスプロモーション!(笑)。

笹原 いやいや、リング上は勝負の世界ですよ! ミルコだって藤田さんの生贄としてMMAをやらされましたけど、実力と運で勝負をひっくり返したわけですからね。

――勝てば商品価値は上がり、選手と団体の発言権が強くなるってことですね。

笹原 そういうことです。ミルコも最初は強制的にMMAをやらされましたけど、勝ったことでMMAファイターとして自立し始めましたし。

――MMAの経験が浅いこともあって、危うい試合もあったと思うんですね。リスクのある試合をマッチメイクしてるなっていう。

笹原 ヴァンダレイ・シウバや桜庭(和志)さんともやっていますよね。MMA2戦目は東京ドームで高田さんとやっていますし。

――高田戦を見た新日本界隈が「いまなら倒せる!」と送り込んだ永田さんは左ハイでKOされたという……。

笹原 永田さんとの試合から徐々に本領発揮していきましたね。その次にPRIDEでやったヴァンダレイ・シウバとの試合は特別ルールだったんですよね。3分5ラウンドで判定はなし。当時のPRIDEは1R10分、2・3R5分のルールが基本でしたけど、グラウンドができないミルコに配慮したルールでやったんですよ。

――試合はドローでしたけど、ルールに守られたとはいえミルコの強さも見せつけた内容になって。このときにセミは菊田早苗vsアレクサンダー大塚というPRIDE史に残る泥試合で(笑)。

笹原 ありましたねぇ(笑)。

――ボクみたいなプロレス者は大興奮の泥試合だったんですけど(笑)、観客は菊田vsアレクよりもヴァンダレイvsミルコに大歓声大熱狂で。

笹原 オープニングの大歓声も凄かったですよ。リングを囲っていた幕が下りた瞬間、ヴァンダレイとミルコの2人がリングに立っているという演出だったんですけど。ヒョードルに「オマエはもっとプロレスを見て勉強したほうがいい」って言うだけあって(笑)、ああいうときのヴァンダレイって観客の煽り方が天才的にうまいじゃないですか。

――肩を揺らしながら、相手にかかり気味になるパフォーマンスですね(笑)。

笹原 そんなヴァンダレイが相手だったからこそ、ミルコの外敵感も生まれて、お客さんもあそこまで盛り上がったと思うんですよね。

――それまでPRIDEのメイン層はU系ファンでしたけど、そことはまた違う「PRIDEファン」がこんなにたくさんいるんだ……ってわかった瞬間でしたね。

笹原 それまでのヴァンダレイってミドル級のチャンピオンでしたけど、「桜庭和志の敵」というイメージが強かったと思うんですね。K-1ファイターのミルコを迎え撃ったことで、PRIDEの代表に化けた感はありましたよね。

――その次は国立競技場『Dynamite!』で桜庭さんを破って、大晦日は藤田さんと再戦して返り討ち。この2試合は正直、ミルコが負けても不思議じゃなかったですよね。

笹原 PRIDEからすればヴァンダレイに2連敗した桜庭さんに勝って復活してもらいたかったし、猪木さん側からすれば藤田さんにリベンジしてもらいたい。そこはK-1、猪木さん、PRIDEが三すくみになって主導権争いをしてましたね。

――たとえば藤田和之を出すんだったらミルコ以外とはやらないよ……と猪木さんサイドが駆け引きするわけですね。

笹原  ということですよね。 そのうえでそのカードに話題性があればマッチメイクされますけど。そこにフジテレビやTBS、日本テレビも関わってくるわけですから、交通整理は死ぬほど大変だったと思いますよ(笑)。その中から生まれたモンスターがミルコ・クロコップなのかもしれないですよね。


・当時のK-1では3軍の選手だった
・ミルコ参戦でPRIDEが変わった
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・2年近く引っ張ったヒョードル戦
・PRIDEの3年間で21試合
・ヒョードルの打倒ミルコの秘策
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Dropkick編集部

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