ミノルさん のコメント
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大会後恒例となったRIZIN 笹原圭一 広報による大会総括、次回展望インタビュー! 今回もいろんなことをしゃべってます! 【関連記事】 ・業界歴21年目の笹原圭一広報、RIZINの中心で格闘技愛をさけぶ ・榊原信行「いまのままではRENAに勝ち目はない」――堀口vs扇久保、浅倉vsRENA再戦を語る ・われわれは「浅倉カンナvsRENA再戦」に踊らされているのか ・笹原圭一RIZIN広報の新年大展望「間違いなく賛否両論が巻き起こる隠し玉があります」 ―― 笹原さん! 7月29日と8月12日のRIZINサマーシリーズですが、まず初戦のたまアリ大会が終了しました。
笹原 もうすぐ名古屋大会なので、余韻に浸っているヒマもDropkickの取材を受けている時間もホントはないんですが、今回もお腹いっぱいというか、いろんなことがありましたね。
―― たしかにここで味噌カツは重いですねぇ。
笹原 そうなんですよ。堀口(恭司)選手の強さなんて消化しきれないですよ。ホントに強かったです……(しみじみと)。
―― 「強すぎてもう相手が用意できない」というため息なんですかね(笑)。
笹原 それもありますけど、なんて言うんだろう。魂を揺さぶられるような映画を観たり、小説を読んだりするとしばらくボーッとしちゃう感じってあるじゃないですか。アレと同じです。相手の扇久保(博正)選手は大健闘したと思いますよ。堀口恭司というファイターをしっかりと研究してきて、1ラウンド序盤にはペースを握ったかのように見えたんですが……。
―― いつのまにか扇久保選手の顔が腫れ上がってましたよね。イアン・マッコール戦もいつのまにかKOして「レフェリーが止めるのが早い!」と騒がれちゃいましたけど。
笹原 堀口選手がRIZINデビュー戦で元谷(友貴)選手とやったときと同じですよね。国内最強クラスの選手たちが頑張ればギリギリ判定までには持ち込めるけども、そのぶん高い代償を払わないといけない……ボロボロになってようやく判定。もう本当にバケモノですよ。
―― 元谷選手は「殺されるかと思った」と言ってましたし、石渡(伸太郎)選手も大ダメージを食らって……。
笹原 扇久保選手は試合前に「堀口選手はいつも澄ました顔をしているから慌てさせたい」と言ってたんですね。一度フラッシュ気味のダウンを奪いましたけど、堀口選手の表情はまるで変わってなかったですし、テイクダウンも完全に背中をつけられた瞬間はないですもんね。堀口選手の強さをまざまざと見せつけられたんですが、同時にその強さの底なし感も見せつけられた感じですよね。
―― そもそも1年ちょっとという短期間でDEEP、パンクラス、修斗のトップを3タテしちゃうんですからね。しかも1階級上のバンタム級GP優勝、元UFCランカーのオマケつきで。普通だったら、このペースだったら楽な相手を選びますよ。 間違いなく日本で一番キツイことをやってるんですけど、キツくは見えない恐ろしさ。
笹原 空手の師匠(二瓶弘宇)がお亡くなりになったこともあって、たしかに入場前の表情は、いつもと違ってにこやかじゃなかったんですよ。前々日、前日の公式スケジュールのときも表情が硬くて、なんだか話しかけづらい雰囲気だったんですよ。逆に扇久保選手のほうがリラックスして楽しんでいる感じだったので「これはもしかたら……」と思ったんですけど、ゴングがなったらいつものように冷静で。
―― ということは、常に冷静沈着ではなくて、心の乱れがあっても修正しながら戦えるってことですね。
笹原 堀口選手はATT(アメリカン・トップチーム)に純粋に技術のみを学びに行っているだけで、メンタルは学ぶ必要がない、と言ってるんですよね。
―― それはどういう意味なんですか?
笹原 それはATTに来るような連中は、メンタルトレーニングが必要なヤツなんていない、ってことなんです。つまり揺るがないメンタルを持っていないと、あの過酷な練習に耐えられないってことなんでしょう。で、そんな堀口選手が自分の気持ちを見つめる場所が、幼少の頃から空手を習っていた栃木の一期倶楽部なんでしょうね。
―― 試合前に必ず栃木に帰って一期倶楽部で練習してますけど、精神を調整する場はそこ。ヒクソン・グレイシー試合前の山ごもり特訓じゃないですけど。
笹原 「山ごもりなんて意味あるの?」なんて訝しげな目で見てましたけど、まあ凡人が超一流を理解できるわけないですよねぇ。でも多分、堀口選手もヒクソンも「気持ちを作る」という意味で、方法は違うんですけど、同じことをやっているんでしょうね。
―― ホリオン・グレイシーならぬホリグチ・グレイシー!
笹原 (無視して)これまでに数多の日本人MMAファイターがいましたけど、最高傑作というか、完成形かもしれませんね。堀口選手は。もう国内の日本人で戦ったら面白そうな選手は見当たらないですよね。
―― 堀口選手がキックトーナメントに出ているあいだに世界から探してくるか、RIZINでライバルを育てるしかないですねぇ。ところで今回のたまアリは大晦日という特別な舞台ではないのに、お客さんがかなり入って熱気に満ちあふれてましたね。
笹原 昨年末の大晦日はたまアリでしたけど、今年の一発目が福岡大会だったじゃないですか。関東圏では半年以上ぶりなので待望感もあったのかなっていう気がしますね。大会開始前のレフェリー・ジャッジの紹介のときにその大会の熱ってだいたいわかるもんなんですよ。最初にリングドクターの諫山(和男)先生の名前が紹介されるんですけど、熱があるときはそこで歓声が上がるんです。
―― リングドクターに歓声が上がる会場(笑)。
笹原 お客さんがそれだけRIZINに前のめりになっているということですよね。「待ってました!」と。
―― それはカード云々じゃなくて「RIZINを見たい!!」というファン層ができつつあるってことですかね。
笹原 はい、そういう空気が醸成されつつありますよね。あとは、イベントに熱が付いてくると、ロゴTシャツが売れるようになるんですよ。PRIDEのロゴTも、ハッスルTシャツも、爆発的に売れるタイミングがあったんですが、今大会はRIZINロゴTシャツがこれまでの大会の中では、一番売れたんです。
―― それはRIZINにとってはプラス材料ですね。一方で、今大会は那須川天心、ミルコ・クロコップ、川尻達也、中井りん、朝倉海……と、ケガによる欠場が相次ぎました。どんな大会でも1人や2人は欠場者は出るもんですけど、これはなかなか。
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http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1639388
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