• このエントリーをはてなブックマークに追加

Tony Montanaさん のコメント

理想の小川直也www
No.2
68ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト 斎藤文彦 氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」 。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます!  今回のテーマは 「ブロック・レスナー」 です!  Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー ■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で ■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に ■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死―― ■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう   ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活 ■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括 ■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語 ■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」 ■ 旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー ■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス! ■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!! ■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇 ■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」 ■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る ■『1984年のUWF』はサイテーの本! ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」 ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期 ■超獣ブルーザー・ブロディ ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯…… ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜 ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』  ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い ■「現場監督」長州力と取材拒否 ■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男 ■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑 ■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか ―― 今回のテーマはWWEのユニバーサル王座から転落したばかりのブロック・レスナーです。ファンからは「やっとレスナーがチャンピオンじゃなくなった……」と嫌われぶりが凄いですね。 フミ  WWEのファンから評判が悪いということは、WWEによるプロデュースがうまくいっている、という証ですよね。 ―― それすらもWWEの手のひらだと。 フミ  WWEが「なぜレスナーを特別扱いをするんだ?」「なぜ毎週試合をしないんだ?」と評判は悪くなるようなドラマを作っているわけです。そこにリアリティがあるのは、レスナーの契約は他の選手と違って、いろんな特別項目が設けられているからです。たとえばPPVのビッグマッチ以外は試合をしなくていいとか。  ―― 現実の特別扱いをドラマに活かしてるんですね。 フミ  レスナー以外に「WWEと契約中にUFCで試合をしていい」という付帯条件が許されている選手はいないんです。彼だけがUFCに出ることができる特別な契約を結んでいる。早ければ2019年の1月にはUFCで試合をするという話もありますよね。 ―― UFCヘビー級&ライトヘビー級の2階級王者、ダニエル・コーミエ戦ですね。 フミ  そうやって他の選手とまったく違う現実を持っているから、プロレスファンから嫌われることも承知の上なんですね。 ―― そこはじつはWWEがうまくコントロールしてるんですね。 フミ  プロレスが一番研ぎ澄まされたかたちで面白くなるのは、現実とファンタジーの境界線が本当にわからなくなっちゃうときですよね。WWEのドラマの中でローマン・レインズ、カート・アングルGMやセス・ロリンズらの登場人物が「アイツは好きなときに出てきて、好きなときに試合している」という批判を口にしていますが、レスナーが試合をするのは年に数回。それだけの出番なのにレスナーは昨年11ミリオンも稼いでるんですよ。 ―― 約12億円! フミ  WWEは上場会社なので、収支決算と同時に契約選手の年俸が公開されるんです。AJスタイルズで2.5ミリオンで約3億円。中邑真輔の額は公表されてませんが、1本(100万ドル)を超えていても全然不思議じゃないですよね。 ―― レスナーにはそれだけ払う価値があるとWWEは評価してるんですね。とはいえ数試合で……。 フミ  逆に言えば、特別な契約のために「プロレスを通り過ぎる男」としてのストーリーを作らざるをえないところもあるんですね。 ―― ああ、特別な契約を逆手に取っているという。 フミ  よく言えば、こんなにリアリティがあるドラマはなくて、どんなにレスナーのことが嫌いでも、彼の試合になれば「どうなるんだろう?」という興味は惹かれると思うんですね。今回ユニバーサル王座をローマン・レインズに獲られてしまいましたが、WWEのベルトを持ったまま、UFCのオクタゴンに入りかねない現実、あるいはそういう可能性も感じていたんです。だからレスナーの試合を見たくなる。 ―― WWEは何を仕掛けてくるかわからないですもんねぇ。しかし、レスナーってどうしてここまで商品価値が跳ね上がったんですか? フミ  そこはじつ単純明快で、UFCで本当にチャンピオンになったからだと思いますよ。 ―― へえー、それがWWEでも売りになるんですか。いや、ロンダ・ラウジーもまさにその肩書で売れてるわけですけど。 フミ  UFCに行く前に、WWEのチャンピオンになってますから、もともと番付は上だったんですけどね。レスナーは映画俳優に転向してWWEを去っていくロックに勝ってチャンピオンになったんです。F5という新しい大技を使ってバッタバッタ倒していく。いままで見たことのあるプロレスラーではなく、異分子的な存在が彗星のように現れたことが大きかったんだと思います。「レスナーは他の選手とはちょっと違うな……」と。 ―― 最初から特別感、違和感のある存在だったんですね。 フミ  最初からプロレスラーっぽくなかったですね。「こいつは本当にプロレスが好きでやってるのか?」という雰囲気を漂わせていたこともあって「いつ負けるんだろう?」とみんなが期待して試合を見るわけです。ここがポイントです。チャンピオンになると、いつかは負けるわけですから。 ―― あー、なるほど。出番は少ないですけど、ベルトを持っていることで確実に勝負論が生まれるんですね。 フミ  だからこそレスナーはいつもベルトを巻いてるとも言えるんです。ベルトが懸けられるからこそレスナーの試合には勝負論が出てくる。レスナーの試合だけに限ったことではないのですが、プロレスは勝ち負け、つまり試合結果に意味がなかったら面白くないんですよね。 ―― アメリカンプロレスにも勝負論が当然求められるということですね。 フミ  映画でも演劇でもそれを見ている瞬間はその内容が素晴らしかったら「これはお芝居だから」とは思わないですからね。 ―― 作中のキャラクターの魅力は問われますもんね。 いま入会すれば読める8月更新記事 プロレスラーが憧れたプロレスラー、 マサ斎藤さん /「9月はすべてをオールインします」 笹原圭一 RIZIN広報/きみは大道塾の超人・ 加藤清尚 の「当然の奇跡」を知っているか/Uのミライを見た女―― 高岡左千子 /【 井上姉弟NYへ飛ぶ 】海外練習の環境作りはここまでやります!/新日本プロレスの ニューヨーク侵攻 !! ROHの証言 http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/201808  
Dropkick
プロレス格闘技マガジン『Dropkick』公式チャンネルです。【更新コンテンツ】スペシャルインタビュー/斎藤文彦INTERVIEWS/小佐野景浩の「プロレス歴史発見」/プロレス点と線/OMASUKI FIGHT/アカツキの『味のプロレス出張版』/大沢ケンジ/二階堂綾乃/オレンジ色の手帳/中井祐樹日記/ジャン斉藤……のコラムなど。週一の音声配信もやってます!