dynamitesuzukiさん のコメント
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この記事は 川尻達也vs北岡悟 を 語ったDropkickニコ生配信を編集したものになります(語り:ジャン斉藤) 【関連記事】 ・川尻達也インタビュー「DREAMが潰れたのは俺のせい。だからRIZINでは……」 ・血まみれの北岡悟インタビュー「こんな機会はないまま現役生活は終わっていくと思ってた」 ・大晦日さいたまスーパーアリーナで格闘技がない日 今年の大晦日は15時から開始するRIZIN.14とは別に、午前中にも急遽、大会が行なわれることになりました! そのボーナストラックには「RIZIN平成最後のやれんのか!」という大会名がつきましたが、いまから11年前の2017年大晦日に『やれんのか!大晦日!2007』という伝説のイベントがあったんですよね。だいぶ昔のことなので、この大会のことや「やれんのか!」の語源についても知らない人は多いと思いますが、「やれんのか!」という言葉はやたら使われすぎて胃もたれしてるところってなくないですか?(笑)。何かと使いたがる人っているじゃないですか。「◯◯、やれんのか!」みたいに。「ガチ」って言葉もそうですよね。ボクは古い人間なので「ガチンコ」って軽々しく使うべきではないと勝手に思ってるんですね(笑)。
それは「やれんのか!」も同じなんですが、川尻達也vs北岡悟の試合がメインだからこそ「やれんのか!」という言葉が凄く栄えるという。このカードがあるから「RIZIN平成最後のやれんのか!」は成り立ってると思うんです。「川尻達也と北岡悟がやるならRIZIN.14のほうだろう」という声もありますが、ゼロゼロ年代を疾走した2人が、テン年代の終わりが見えてきたいま、本戦から離れた場所で、彼らしかできない闘いを見せようとする……だから面白いとも言えるんですね。
まず「やれんのか」の語源からなんですけど、 80年代後半の新日本プロレスで藤波辰爾さんが「いつまでも猪木さんがトップではおかしい」と立ち上がり、その決意の表れとして前髪をチョキチョキとカットする事件が起きたんです( https://www.youtube.com/watch?v=b7LtOomI0FE )。動画を見れば時代背景を知らなくても楽しめるインパクトがあるんですが、ドラゴンがハサミを持ち出したときの猪木さんの慌てようからわかるように、これはすべてフリースタイルの劇場だったんですね。
猪木さんがリアルに発した「やれんのか?」という言葉がプロレス界になんとなく定着して、それから10数年経った2002年、『PRIDE.23』の吉田秀彦vsドン・フライの煽りVであたらめてフィーチャーされました( https://www.youtube.com/watch?v=ce0jAKdyQNw )。映像が残ってないので確認はできてないんですが、「PRIDE武士道 其の十三」のオープニングVでも効果的に使われたと記憶されてます。それはPRIDEがフジテレビの地上波中継を切られ、危機的状況に陥る中で、選手たちに覚悟を問いた意味もあったわけですね。「おまえら、やれんのか?」と。
その後、PRIDEはUFCを運営するズッファに買収されましたが、大会は行なわれることなく活動停止。選手たちの今後はどうなるんだ、PRIDEはこのまま終わってしまうのか……と、半年以上の沈黙の末に、旧PRIDEスタッフと残された日本人若手選手たちが、自分やファンに対してケジメをつけるためのイベントが『やれんのか!大晦日!2007』だったんです。
『やれんのか!大晦日!2007』と『RIZIN平成最後のやれんのか!』のどちらにも出場するのは川尻選手ただひとり。北岡選手は『やれんのか!大晦日!2007』には出てないんですよ。それなのになぜ「やれんのか!」という言葉が彼に相応しいかというと、あの当時パンクラス所属だった北岡選手は一世一代の大勝負に出たんです。
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