テッツさん のコメント
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大会後恒例のRIZIN広報・ 笹原圭一 インタビュー。メイウェザーvs天心から『平成最後のやれんのか!』、RENAの脱水症状まで語り尽くします!
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笹原 みたいですね(笑)。まぁ、シャレ半分なんでしょうけど、マクレガーの頭の中に那須川天心っていう名前がインプットされているから出てきたわけですよね。凄いですよねぇ。
―― あのメイウェザーを経験しちゃうと、マクレガーぐらいだったらなんとかなっちゃう気になってないですか?(笑)。
笹原 ラクショーでしょ(笑)。いやもうそう感じられるくらいメイウェザーは大変だったんですよ。
―― メイウェザーは凄かったですよね、いろいろと。
笹原 メイウェザー側から試合の話が来たのが10月で、記者会見を11月頭にやって……3ヵ月という短期間であのメイウェザーをリングに上げるって相当ムチャなことをやったんだと身を持って感じました。
―― そのあいだにドタキャン騒動があったりして。
笹原 あの騒動があったことで、さらに世界から注目されましたよね。エキシビジョンマッチという言葉が独り歩きしたことで、今回の試合を「八百長だ!!」って騒いでいる海外の人たちもいるじゃないですか。まぁ「底が丸見えの底なし沼へようこそ」って感じですよね。これからもどんどん騒いでください(笑)。
―― 「底が丸見えの底なし沼」……I編集長こと井上義啓氏の名言ですが、その言葉に相応しい試合で。
笹原 試合前に「メイウェザーが真剣勝負をやるわけがない!!」って批判していた方は、ZOZO前澤社長の代わりにボクに100万円払ってほしいですよ!!
―― ハハハハハハハ! あのキャンセル騒動はいったいなんだったんですか?
笹原 もう書けない話がたくさ〜〜んあるし、RIZINのあることないこと騒ぎ立てる斉藤さんには話せるわけがないんですが、結局のところメイウェザー側の事情ですよね。参戦発表前のメイウェザーはここまで世界的に反響があると思ってなかったみたいですから。公式戦ではなくエキシビジョンだとアピールしないといけない事情が生まれたということですね。
―― 東スポが「ファイトマネー100億円」って飛ばしても日本の読者はニヤニヤするだけですけど、今回の件にタッチしていないメイウェザー側の関係者からすれば「100億円?日本で何をやろうとしてるんだ?」って騒いでも不思議じゃないですね(笑)。
笹原 そうなんですよ。メイウェザー天心の記者会見の時に東スポさんから「メイウェザーのファイトマネーって1億ってことないですよね?もちろん300億とかなわけないし、そのあいだくらいってことでいいですか?」みたいな、いつもの調子の取材に応じて書いてもらったら、大騒ぎですよ。もしこの試合がなくなっていたら完全に東スポのせいですよ!
―― ハハハハハハ! 「 エルヴィス・プレスリー、生きていた」とかの東スポビックリ1面を事前にメイウェザーサイドに読ませてなかったRIZINの大ミスですよ! 今回北米でメイウェザーvs天心だけ放送できなったのも、そういった裏事情があったっていうことなんですか。
笹原 まぁメイウェザーには取り巻きがたくさんいるので「なんでこんな話が本人に伝わってないんだ?」っていうケースがたくさんあったんですよ。放送についても、当然お金に直結する話なので当初の話からかなり変わってしまったってことです。取り巻きがたくさんいて正式なルートが一つだけじゃないからこそ、那須川天心戦が実現したとも言えるんですけどね。
―― しかし、よくメイウェザーが真剣勝負をやりましたよね。
笹原 もちろん真剣勝負をやるという契約をしていましたけど、そこはやっぱり相当な自信があったんだと思いますよ。ただ、メイウェザー本人の口からは「真剣勝負をやる」というニュアンスの言葉が、ほとんど出てこなかったんですよね。なので我々からメイウェザーには「そういう発言をしてくれ、世間が誤解しちゃうから」と何度もお願いしたんですよ。ただ彼らの返答は、格上がそんなことを言うのはおかしいと。いわば天下の大横綱が幕下力士に「真剣勝負で、ぶっ潰してやる!」なんて吠えないってことですよね。「真剣にやるまでもない」「勝負になんねーよ」と言うのと同じだと。まぁ言われてみればそのとおりなんですけど。
―― もっと適当に流す試合をやっても不思議じゃなかったですよね。
笹原 メイウェザーからすれば、今回の試合を皮切りに世界中でこういったツアーをやっていきたいんじゃないですかね。
―― ああ、なるほど。最初に変な試合をやって躓きたくなかったのかもしれませんね。
笹原 絶対に変なことはできないから、ちゃんと天心選手のことは研究してきているはずですし、絶対に勝つ自信があるからこそ真剣勝負をやったんでしょうね。
―― 本当に来日にするのかのも不安だったんじゃないですか。
笹原 来日させるだけで大変でした。最初はプライベートジェットで12月27日に来日する予定が、1日遅れて28日になったんですよ。その理由がメイウェザーの取り巻きの女たちのケンカらしくて(笑)。
―― なんて理由だ!(笑)。
笹原 「メイウェザー大奥」の争いですよね。メイウェザーは取り巻きの女性たちそれぞれに「オマエをジャパンに連れて行ってやるぜ」みたいな話をしていたんだと思います。でも、プライベートジェットの席数って決まっているじゃないですか。「私よ!」「いや私も言われたわ!!」みたいなことになって、誰が乗るかで揉めたらしくて。
―― ガハハハハハハ!
笹原 その争いは一応決着はついたんですけど、今度はメイウェザーが試合で履くパンツを選ぶと言いだして。それで1日延期ですよ(笑)。
―― それこそ東スポのネタですよ、まるで(笑)。
笹原 マネージャーサイドから「彼はパンツに凄く拘りがある。そのこだわりを満たすには時間が必要だ」とか、なんかの格言みたいに言われても、「知らねーよ!」って話じゃないですか(笑)。
―― だったら最初から選んでおけばいいのに!
笹原 ラスベガスの記者会見のときも、メイウェザーは日の丸をあしらった衣装でしたし、対戦相手によってコーディネートを変えているんですよね。スニーカーも一度履いたものは、二度と履かないって言いますし、まぁとにかくこだわりが強いというか、こちらの常識がまったく通じないというか。
―― 来日直後のメイウェザーは、そのまま記者会見に出ましたね。
笹原 最初は公開練習をやるという話もあったんですよ。でも、それも結局ナシになって、囲み取材だけならやれそうだと。その日はRIZINの公式行事で全選手が写真撮影とマスコミ取材を受けていたんですが、海外マスコミはいつメイウェザーが来てもいいようにって朝9時くらいから待機していたんですよ。で、結局本人が現れたのが20:30頃ですから、じつに12時間くらい待たされた(笑)。
―― ご苦労さまです(笑)。
笹原 普通なら暴動が起こってもおかしくないくらいなんですが、12時間待たされても生メイウェザーに質問できるなら……みたいな空気があって全然ピリピリしていなかったんですよね。で、空港からメイウェザーが宿泊するホテルに向かう前に寄ってもらって20分くらいの記者会見ができたと。
―― メイウェザーだけ宿泊するホテルは別だったんですよね。
笹原 1泊200万円らしいですね。田舎ならヘタしたら家が建ちますよ(笑)。
―― 取り巻く含めていったいいくら使ったんでしょうね……その記者会見のあとに叙々苑で焼肉を食べて。計量前日なのに!(笑)。
笹原 体重は心配でしたけど、最終的にはちゃんとクリアしましたね。たまアリの公開計量イベントにも出席するという話にもなって。 最初は『平成最後のやれんのか!』の選手から登場して、その次に『RIZIN.14』の試合順に……というイベント構成だったんですけど、メイウェザーが案の定、途中で「もう帰る」と言い出したんですよ。
―― だから『RIZIN.14』の公開計量だけ、メインのメイウェザーと那須川選手からやったんですね
笹原 そういうことなんですよ。待機スペースで『RIZIN.14』のトップバッターで登場する大尊選手が全裸で待っていたんですよ、アキラ100%のパフォーマンスをやるために素っ裸で(笑)。裸の日本人がいたらメイウェザーが怒って帰っちゃうかもしれないから「大尊、とりあえず服を着てくれ!」って話をして。
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