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なぜ堀口恭司は朝倉海に攻略されたのか――?「おしゃべりアベマ野郎」こと 大沢ケンジ が 堀口恭司vs朝倉海 を徹底分析します! 【関連記事】 ・朝倉未来1万字「メリットがないからモチベーションは低かったかもしれないですね ・【徹底解説・朝倉vs矢地】大沢ケンジ「ミクルのモチベーションは低いように見えた」 ・笹原圭一RIZIN広報が最高に面白かったRIZIN.17を自画自賛1万字で振り返る! ・【大激闘・元谷友貴戦】扇久保博正インタビュー「KO負けしてもいいや!って」 ・藤井惠が見た衝撃RIZIN18「強い選手が集まり何が起こるかわからない過酷な世界になった」 ―― 堀口恭司vs朝倉海戦はとんでもない結末に……大沢さんは「海はスタンドだったら全然普通に勝負できる」と事前予想していましたが。
大沢 「ある」とは思ってましたよ。ただ、さすがにビックリしましたよ!(笑)。
―― そうですよねぇ。
大沢 やっぱりね、それくらい堀口くんの実績が凄いから。ベラトールとRIZINの2団体王者ですし、日本人が北米のタイトルを取ってるわけで、バンタム級の世界トップ5に入ってるじゃないですか。その相手に海が何もさせずに勝っちゃったわけですからね。
―― 朝倉選手は堀口選手の右フックにカウンターの右ストレートを合わせて、そこから怒涛の追撃。このカウンターは作戦だったようですね。
大沢 それまで堀口くんはずっとフェイントをかけてるんですけど、データ収集の段階だったと思うんですよ。で、堀口くんのそのフェイントに対して海はなんの反応もしなかったんですね。「海、凄えなあ」と思って見てましたよ。
―― 普通だったらそのフェイントに反応しちゃう。
大沢 ですね。逆に海もフェイントをガンガンかけて。堀口くん相手にあんだけフェイントをかけてる奴は見たことないですね。堀口くんも「やるなあ」と思ったはずなんですよ。
―― 大沢さんはこれまで堀口選手を評するときに「カウンターとフェイントの質の高さ」と絶賛されてましたが、朝倉選手もそこに通じているとも触れてましたよね。
大沢 そこがわかる総合の人間ってじつは少ないんですよ。ボクは寝技に関してはアレですけど、打撃に関しては見る目があるんですよ!(笑)。
―― もっと大声で主張していきましょう(笑)。
大沢 金ちゃん(金原正徳)やミクル(朝倉未来)もそこはわかってるんですけどね。たとえば右のフェイントをかけるじゃないですか。相手の反応を見て、次の攻め方やデフェンスの仕方を决めるんです。反応しなかったらそのまま右のストレートを打っちゃってもいいんですけど。今回の堀口くんも海がフェイントに反応しなかったから、そのまま入って右を打ったんだと思います。
―― そこに朝倉選手のカウンターが炸裂した。
大沢 打撃を知ってると、反応がない場合って「こいつは強いな」って思うはずなんですよ。つまりフェイントに引っかからないってことですから。もしくは反応がないならパンチが当たるかもしれない。そのどっちかを探るために一発行ってみよう……としたところに海のカウンターが決まったってことですよね。
―― まさにデータ収集している段階で……偵察隊を出したら敵の本隊が雪崩込んできそのまま本陣も奪われてしまったというか。
大沢 堀口くんは勝負をかけるつもりじゃないけど、一度やってみたらカウンターを食らってしまった。この海の技術は凄いですよ。ああいった打撃のフェイトやカウンターは練習で慣れてますけど、堀口くんの精度はメチャクチャ高いですからね。事前に堀口くんのフェイントにビビらないことを口にしてましたけど、それをやるって本当に難しいです。
―― フェイントにビビらないで右フックにカウンターを合わせれば堀口恭司に勝てる……ってやりたくてもできないですよ!(笑)。
大沢 あとこの試合に関しては、これを言っていいのかわからないけど……。
―― なんかあるんですか?
大沢 うーん、これを言っちゃうのは微妙ですね。いいのかなあ……堀口くんのネタばらししてるみたいでイヤなんだけど。
―― 大沢さん。ここだけの話にして載せませんから言っちゃいましょう(大嘘)。
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