ZAZさん のコメント
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大晦日堀口恭司との再戦が待ちきれない! 佐々木憂流迦を秒殺KOした 朝倉海 インタビューです(聞き手/松下ミワ) 【1記事から購入できるバックナンバー】 ・ 朝倉海インタビュー「打倒・堀口恭司の攻略法は、まだ1割しか使ってないです」 ・【堀口vs朝倉の衝撃】笹原圭一広報「RIZINという生き物が勝手に動き始めてきた」 ・【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか? ・朝倉未来1万字インタビュー「メリットがないからモチベーションは低かったかもしれないですね」 ・【大沢ケンジ徹底分析】なぜ堀口恭司は朝倉海に攻略されたのか? ―― 海選手の周辺は、なんかもうとんでもない騒ぎになってますね!
海 いやー、とんでもないことになってますか(笑)。というか、ホントにいろんな声がボクにも届いて、うれしいやら困ってしまうやら、よくわからないです!
―― そのとんでもない騒ぎの中には、海選手がドーピングをしているんじゃないかという疑惑まで浮上していて。
海 そうそうそう(笑)。でも、それって最高の褒め言葉ですよね。そのぐらい強いと思われているということなので。しかも、バンデージの中に何か仕込んでいたんじゃないか……という疑惑まで出てきているみたいなんですよ。
―― そんなことまで! ドーピングに関しては『KAI Channel』でさっそく弁明していましたよね。
海 いつでも抜き打ちでテストしてくれって感じですよ。というか、実際にいつも検査しているし。
―― RIZINは毎回ドーピング検査をしているみたいですね。 【徹底解説16000字】福田正人RIZIN審判部長に聞く「RIZINと競技運営の現状」 https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1424879
海 してますよ。だから疑いの余地はゼロ。バンデージだって厳重にチェックされてますから。巻くときだってずっと見張られているし、終わったあともグローブを外すところまでチェックされてますからね。だから変な言いがかりをつけてくるのは、もうやめてください(笑)。
―― でも、ここまで騒がれるのは、やっぱり地上波生中継の影響も大きかったんでしょうか?
海 まあ、初の生中継での試合だったんですけど。でも、じつは前回の堀口(恭司)選手との試合の反響が凄すぎて、今回はそれを超える反響とまではいってなかったんですよ。
―― はー、やっぱり堀口選手に勝った衝撃のほうが大きかったということですね。ちなみに、堀口戦があったRIZIN.18は大会6日後の深夜に地上波放送がありました。
海 “あの”堀口選手がKO負けしたというインパクトのほうが凄かったんでしょうね。堀口選手がそれだけのことをやってきた選手だからなんだなと、あらためて堀口選手の偉大さを感じました。
―― とはいえ、ケータイが鳴り止まないほどの反響があったとか。
海 なんか凄かったです。友達全員から連絡がくる勢いで、LINEはもう返せないぐらい。「この人、誰だっけ?」みたいな人もいたりしたし、Twitterは5000人、YouTubeは1日1500人ぐらい登録者が増えてますよ。
―― 反響といえば、朝倉兄弟をスポンサードしている『喧嘩道』さんも凄く宣伝効果があったでしょうね。
海 あ、その『喧嘩道』のCMのことを有吉弘行さんがラジオでイジってたらしくて。「朝倉兄弟はあのCMのセリフが棒読みだ」って言われてたみたいなんですよ(苦笑)。
―― ハハハハハ! 有吉さんはいま『喧嘩道』のCMに夢中っぽいですもんね(笑)。
海 言い訳じゃないですけど、裸にケータイだし、兄貴と2人揃って同時にセリフを合わせるのも難しいし。まあ、確かに自分でも棒読みだなあと思いますけど……。
―― 思いますか(笑)。
海 だから年末に向けてカッコいいCMを撮り直してほしいです!
―― 『喧嘩道』さんにお願いしましょう! さて、いろんな騒動を巻き起こしている佐々木憂流迦戦ですが、もともと憂流迦選手とは今年4月に対戦が決定していました。仕切り直しとなったことで作戦面の微調整はあったんですか?
海 いや、作戦は4月の頃とほぼ一緒です。でも、4月のボクといまのボクとでは強さがはるかに違うんで。正直、4月時点でも勝てる自信はあったんですけど、そこから急成長したので、より自信を持って臨めたかなとは思います。
―― 具体的にいうと、どういう戦略だったんでしょう?
海 まず、大前提として向こうは寝技で攻めたいし、打撃を嫌がると。打撃に関しては明らかにボクのほうがスキルが上なので、向こうはテイクダウンを狙いにくるし、それしかないと思っていました。その中で、ボクはあえて近い距離で圧力をかけて相手に雑な打撃を出させるという作戦でしたね。
―― 距離を詰めて慌てさせる、と。
海 そして、相手の打撃が雑になったところでカウンターを打って倒すというのが大まかなプランというか。ボクは右のパンチに凄く自信があるので、右のパンチを当てて倒そうと。もともと1ラウンドで倒す予定だったので、ボクとしてはこの結果に何も驚いていないです。
―― まさしく作戦どおりですね。「憂流迦選手は相手の左の攻撃があまり見えてない」という話もされていましたよね?
海 憂流迦選手は相手の左手の攻撃に対しての反応が悪いのと、憂流迦選手自身の右の攻撃もモーションが大きいんですよ。だから、今回は憂流迦選手の右のジャブに、ボクが左フックをカウンターで合わせて、それがヒットしての右! という。その右がクリーンヒットして勝負がついたかなと思います。
―― 右の手応えはどんな感じでした?
海 角度、タイミング、打つ距離を考えると、本当に一番強いところで当たるパンチになったので、相当効いただろうなという手応えはありました。
―― しかも、ああいうクリーンヒットを当てたあとの対処がまた凄いというか。海選手って、いい攻撃が入ったからといって、慌てたり浮き足立つ感じがまったくないですよね。
海 本当のことを言うと、ボクが急激に成長した理由の一つは、自分が攻めるときに相手の攻撃に重きを置くようになったことなんですよ。
―― ええっと……、もうちょっと詳しく教えてください!
海 たとえば、クリーンヒットを当てて相手を仕留めたいときって、みんな殴ることに意識を置いちゃうじゃないですか。だけど、ボクはどちらかというと相手がどんな攻撃をしてくるのかに集中しているんですよね。つまり、攻めながら相手にパンチを当てるぞという感覚が2割ぐらいで、相手がどういう攻撃をしてきているのかに対する意識が8割ぐらい。打ちながらも相手の攻撃を冷静に見ているので、相手の動きに的確に反応できるということなんです。
―― はー、なるほど。
海 今回もクリーンヒットさせたあとに追撃しているんですけど、そこでもタックルを切るとか、そういうことに頭をシフトしながら打っているんです。だから、憂流迦選手がタックルきたときもすぐに切れるし、ヒザを打つ準備もずっとできていたし。先手先手で相手の動きを見てずっと考えていました。
―― そういう境地にたどり着いたのは、何かきっかけがあったんですか?
海 うーん、単純に強くなるためにはそれが一番大事だなと思ったんですよね。練習しているうちに気づいちゃいました。やっぱり攻めることに10になっている選手は逆にもらっちゃうんですよ。それに、相手の攻撃を予測できないから、結局当てられないんですよね。
―― そこに気づいて実践したのって、どの試合からですか?
海 たぶん堀口選手との試合からですね。去年の大晦日のムン・ジェフン戦では被弾することが多くて……あっ、その試合を見直しているときに気がついたのかもしれないです。自分が当てることに夢中になっていて被弾しているなと思ったんですよ。逆に、ムン・ジェフン選手はけっこうそこができていたというか。そこから学んだりもしましたね。
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