貴倖さん のコメント
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80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト 斎藤文彦 氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」 。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは 新日本プロレスのケニー・オメガ入国妨害事件という陰謀論 です!
Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー ■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』 ■ AEWチャンピオンベルト盗難事件 ■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう ■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する ■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性 ■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート ■平成という「アントニオ猪木が去った時代」 ■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか ■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか ■ 【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」
■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期
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■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」 ■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る ■『1984年のUWF』はサイテーの本!
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■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期
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■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』
■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
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フミ 今日はロスト・イン・トランスレーションの話をします。これは2003年に公開されて大ヒットした映画のタイトルですね。
―― 映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘ソフィア・コッポラの作品ですね。
フミ 映画『ロスト・イン・トランスレーション』は仕事の関係で東京に長期滞在してる外国人のお話でした。あの映画によって渋谷駅前のスクランブル交差点が世界的な観光スポットになったという副産物もあったんです。
―― あの映画から観光スポットに。
フミ ロスト・イン・トランスレーションとは、通訳・翻訳によって大切なニュアンスが抜け落ちてしまう、という意味です。しっかり翻訳・通訳されているのにも関わらず、メッセージ的に重要な部分が失われてしまう現象。一言一句訳されたとしても、どうしてもニュアンスに誤りが生じてしまう。それは最近のプロレス界の情報伝達でも起きているんですね。ここ数年はメディアの急速な変化によって、ロスト・イン・トランスレーションの現象に拍車がかかってるところがあります。それはツイッターやフェイスブックなどSNSの台頭も大きいのですが、SNS以前のインターネットの時代はどうだったのかといえば、BBSと呼ばれた“掲示板”のたぐいが情報伝達のキーになっていましたよね。あの時代から比べると、いまはかつてないほどの量とインフォメーションがかつてないほどのスピードで、正しい情報も、間違った情報も、単なるデマを含めて世界中に拡散されるようになりました。いまは世界中どこにいても同じタイミングでニュースや映像に触れることができます。
―― 拡散の速度はとんでもないことになってますねぇ。
フミ そのためにここ数日、ボクの身にもロスト・イン・トランスレーションが降りかかってきたんです。ある朝、携帯にメッセージが何件も入っていて、その内容はどれも「ブシロードの木谷英明会長が現在WWE所属のカイリ・セインと紫雷イオをスターダムに取り戻すべく動いているのは本当か?」と。
―― 2人ともWWEに移籍する前はスターダムのトップレスラーでしたね。
フミ なぜそんな騒ぎになっているかといえば、情報源は日本の『プロレスTODAY』というウェブマガジンに載った木谷さんのインタビューが英語に変換されたものだった。その記事をしっかり読んでいくと「 WWEとの契約が満了になってもし彼女たちが日本に戻ってくる気があるならば」という仮定の上にたっての話なんです。 でも、そこでロスト・イン・トランスレーションが起きて「木谷会長が2人を取り戻す宣言をした」とアメリカに伝わっているんです。 情報というものは読みたい人が読みたいように受け取りますよね。 最初の2行だけ読んで納得しちゃうケースもあったりして。
―― 記事のタイトルだけ読んで怒る人も多いです(笑)。
フミ ロスト・イン・トランスレーションが起きたあとは、誤って伝えられた情報を読んだ人たちの憶測や反応が広がっていく。2次的3次的に拡散されていくことになります。そうなると「そんな発言はしていなかった」というところには戻れなくなってしまうんですね。
―― 格闘技でも「こんなカードが実現したら面白い」「あの選手が参戦しないかな」という妄想をいつのまにか噂に変換してしまって、実際に発表されてないと「あの噂はなんだったのか」と首をひねってる人がいますね。
フミ そもそもそんな事実はないのに第三者と第三者のディスカッションが始まってしまうと、それがまた一種の既成事実として一人歩きしてしまう。今回の木谷会長の話も巡り巡ってボクのところにまで「実際はどうなんですか?」という問い合わせが何件も入ってきたということなんです。それはいまスターダムが新日本プロレスと同じブシロード傘下に入ったことで、アメリカから注目を浴びている下地があるからなんですね。
―― 噂が立てられやすい。
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これでも フミ斉藤さんの記事 に 感銘を受けて アメプロ好き になった人間なので、この記事は本当に 悲しい です。
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