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ヒザの怪我で大晦日は無念の欠場となった 堀口恭司 インタビュー。日本格闘技界の主人公が“リング下”から見たRIZINとは?(聞き手/松下ミワ)
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―― 年明けから、日本ではどういう生活をされているんですか?
堀口 だいたい毎日群馬から東京に来て、こうしたメディアの対応やリハビリをやってますね。
―― 毎日群馬から来てるんですか! 大変ですね。
堀口 そうでもないですよ。新幹線ですぐですから。
―― とはいっても、意外とゆっくりできる時間はないんですね。
堀口 でも、そのほうがいいんですよ。暇になっちゃうと身体を動かしたくなっちゃうので。
―― ああ、なるほど。いま無理に動かしちゃうと……。
堀口 そこはガマンですよね。いまは歩けるようになって行動範囲は広がっているし、もう筋トレも上半身はしてもいいということなので。アメリカに戻ってから徐々に再開していこうかなという感じです。
―― 大晦日の試合を見ていると、やっぱり動きたくなっちゃいますか?
堀口 いや、一番キツイのは練習を見ているときですね。自分はATT(アメリカン・トップチーム)のジムの2階の寮に住んでいるので毎日練習を見ているじゃないですか。そうなると「うわ、俺も練習したい!」ってなっちゃうんですよねえ。
―― 練習できないのにジムにいるって生殺しに近いですね(笑)。それで堀口選手、今日は年末のRIZINとベラトールジャパンの試合評をお聞きします。
堀口 はい、リングサイドで見てました。
―― まずはバンタム級のタイトルマッチですが、戦前の予想としてズバリ、堀口選手はマネル・ケイプ選手が勝つとおっしゃってたみたいですね。
堀口 じつは、そうなんですよ。ケイプはけっこうトリッキーな選手なので、ほかに真似できる選手がいないし、海くんは対策を立てづらいだろうなと思っていて。だから自分はケイプが勝つかなと。
―― たしかに朝倉選手もかなり戦いづらそうな印象でした。
堀口 ケイプってRIZIN参戦当初と比べると、かなり進化していると思うんですけど、そのトリッキーな部分は最初から持っていて。それプラス身体能力が高いので、トリッキーさを活かしながら技術も覚えている。なので、ますますやりにくい選手になってますよね。
―― 海選手はケイプ選手と一度対戦していますが、それでも掴みきれなかった。
堀口 それでいうとケイプと海くんの1回目の対戦に関しても、じつはケイプのほうが勝っていたんじゃないかな……? と思っていたので。
―― ほう! あの僅差の判定決着は、堀口選手の目にはケイプ選手が勝っているように見えていたと。
堀口 だからまあ、今回もケイプが勝つのかなと思ってたんですよね。
―― それにしても、海選手は1ラウンドからなかなかリズムが掴みづらそうでしたね。
堀口 なんかガチガチに力んでましたよね。「倒したいんだろうなあ」という感じで見てましたけど。
倒された2ラウンドも、たぶん海くんは「もう打ち合っちゃおう!」みたいな感じだったんだと思います。「倒そう! 倒そう!」と気持ちが前のめりになって、逆にケイプのパンチをもらってしまった部分もあると思いますね。
―― ちょっと熱くなっちゃったわけですね。
堀口 やっぱり大晦日だし、「自分が盛り上げないといけない」という思いがあって、前のめりで戦ったのかなって。
―― 堀口選手も2018年の大晦日にケイプと戦っていますが、いまの進化ぶりは当時と比べるともう別人に近いですか?
堀口 別人だと思いますね。やっぱり、より相手の動きをしっかりと見られるようになってますよ。それに動物的というか本能的に動ける。ミスすれば誰でも負ける可能性のある選手だと思います。
―― 紙一重の戦いは、チャンピオンが常勝ではいられないUFCの過酷さを彷彿させますね。
堀口 ……あ、でもまあ、自分とケイプが戦った場合は前回と同じ結果になるだろうなとは思いますけど(笑)。
―― さすがです!(笑)。 あのときは堀口選手が寝技で一本勝ちでした。
堀口 アイツ、殴っても殴っても全然倒れなかったじゃないですか(笑)。
―― けっこうガンガン打撃もらってるのに。
堀口 だから、自分の場合は「あ、こいつは殴ってもダメだ」ってことで絞め技にいったんですよね。
―― そこで、第二オプションを発動できるかどうかが重要だったということですね。
堀口 そう。KOできなかったんで「まあ、いいや」と。そういう感じですね。
―― ケイプはいまだにKO負けはないです。打たれ強いと言われますけど、“打たれ強い”って具体的にはどういうことなんですか?
堀口 なんだろう? 打たれてもあんまり記憶が飛ばないというか。打たれ強い人って、ずーっと意識を保ち続けられるんですよ。打たれたら一瞬パッ! と意識が飛ぶんですけど、そのあとすぐに起き上がってきちゃう。それは天性のものというか、鍛えることができない部分ですね。
―― 「攻撃が見えてないから効かされるのであって、パンチが見えていれば倒れない」という人もいますけど。
堀口 倒れないとまではいかないけど、意識していればガマンできる範囲はガマンできます。でも、相当のパンチが入っちゃえば、それは別ですけどね。
―― この試合はケイプがシューズを履いていたことが議論を呼んでいましたが……。
堀口 いやいやいや! そんなこと言ったら、自分の相手だってけっこう履いているヤツ多いじゃないですか!!(笑)。自分からすれば「いまさら何を言ってるんだ」って話ですよ!
―― ハハハハハ!そういう堀口選手はシューズは履こうと思ったことはないんですか? この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める 「11万字・記事22本の詰め合わせセット」 はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
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