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たかはしさん のコメント

プロレスに無償の愛を注いでくれたといえば斉藤清六さんとイーデス・ハンソンさん。いい時代
No.5
33ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
この記事は 大晦日RIZINの視聴率 を 語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤) 【1記事から購入できるバックナンバー】 ・「すべらせろ!」と叫んだセコンド山田武士が明かす「桜庭和志vs秋山成勲の真相」 ・前田日明を信じ、前田日明に失望したU世代の愛憎■小説家・樋口毅宏 ・『紙のプロレス』は鬼畜系だったのか〜小山田圭吾と原稿チェック問題〜■松澤チョロ ・【1・4事変】小川直也は“真相”を明かしたの か いまのRIZINが燃えやすいのはRIZIN自体がリアリティショー化してるからだと見てるんですね。SNSやYouTubeなどで可視化されることで、そこに関わる選手・関係者はみんな登場人物になる。武尊選手が床屋に行っただけで騒がれたり、笹原さんが野菜の件で炎上したり。「燃える野菜」って何か哲学的! 劇場化して加速すると振り返らずに前しか見ないから、思考がシンプルに陥りやすいし、「善悪」という簡単な答えを求めがちにもなります。そこには天心vs武尊の行方という巨大なミステリーが興味を異常に加速させるポイントになってますよね。 RENAvsパク・シウ、祖根寿麻vs太田忍、三浦孝太vs YUSHIが発表された会見も、天心vs武尊の行方が見えないからすごく悪く言われがちで。「そもそもこのカード自体が見たくない!」っていう意見は尊重するんですけども、大晦日にとって意味がないカードかというと、決してそうではないのかなと。ボクも年末になると毎年同じような解説をしてるというか、それはRIZIN以降、格闘技ファンになった方も多いですし、会員が31人しかいない噂もあるDropkickメルマガには何の影響力もないってことなんですけど。今日はあらためて「大晦日格闘技のあり方」を解説しようと思ってます。 さっき挙げた3カードでいえばRENAvsパク・シウはコア層にも届くカードですし、キャリア3戦目の太田選手がベテランオールラウンダーの祖根選手に挑むってなかなかハードで興味深いんですけど。三浦孝太vsYUSHIの“親の七光り”カードも含めて「これぞ大晦日」だと思います。 これらが絶対に視聴率が獲れるかといえば、水物なのでやってみないとわからないですけど、テレビ対策ではあることは間違いなくて。 我々格闘技ファンは「曙vsボブサップ症候群」に陥りやすくて、つまり超弩級なカードじゃない世間が本当に注目しないんじゃないと不安になるし、逆に「こんなので数字が獲れるかよ」とバカにしたくなる。でも、ワンカードで視聴率を獲ったのって、じつは 2003年のTBS『Dynamite!!』の曙vsボブ・サップだけなんです。  この『Dynamite!!』は、21時からの2時間半番組でした。この翌々年、その『Dynamite!!』を視聴率で上回ったフジテレビ『PRIDE男祭り』は、小川直也vs吉田秀彦がメインの5時間超の長尺番組。このときはいまの大晦日にも受け継がれる「駅伝方式」で高視聴率を獲得したんです。ちなみに瞬間最高は小川直也vs吉田秀彦ではなくタレント金子賢の試合。あれは裏のNHK紅白が休憩時のニュース番組の時間帯を見計らって放り込んだから、まあどの試合でも瞬間最高になったんですけど、いずれにせよ金子賢は求められた役割を見事に果たしたわけです。 で、この駅伝方式は何かといえば、地上波格闘技って、格闘技をあまりよく知らない一般層が見るんです。そうなると、ぼんやり層に少しでも引っかかりそうな知名度や肩書を持つ選手を並べて5時間45分という長尺番組をつないでいく。となると格闘技ファンが求めるものとは違ってくる。たとえば『PRIDE男祭り』でジャイアント・シルバが重宝されたのは「身体がデカイ」というだけで、それなりの数字を獲っていたから大晦日に3回も出場した。ジャイシルは最終的に『Dynamite!!』に引き抜かれるという冗談みたいな現実も起きました。 いまコメント欄に「たすきをつなぐ RIZIN駅伝」と書き込みがありましたが、お正月の箱根駅伝よりも一足先にバトンバトルをやっている。ただ、RIZINが箱根と違うのは走る区間が完全に決まってない。格闘技はすぐに試合が終わってしまうかもしれないし、内容によっては編集されてダイジェスト扱い、最悪カットせざるをえない。となると、バトンを任せられる選手候補は何人いてもいいし、カズ・ジュニアが“親の七光り”で10分20分でも走ってくれるなら超ありがたいわけです。一般メディアも取り上げてますしね。太田選手は金メダリストじゃなくて、デビュー戦ではないから世間的に新鮮さはないだろうという見方は理解できますし、当時の進行や試合内容によっては放送されるかといえばわからない。  でも、バトンをつなぐ役割をこなせる存在ではあって。 以前のRIZINには、こうしてバトンを持って走れる人材が少なかった。2019年の大晦日は当時売出し中だった朝倉兄弟を持ってしても大晦日史上ワーストの視聴率だったわけですから。 というわけで、テレビ向けに制作するから、どうしても格闘技ファンにとっての豪華カードと、大晦日テレビ向けのカードはズレがちにはなります。 「今年は外国人が入国できないからカードが弱い」という感想はたしかに正解。 ボクもサトシvsジョニー・ケースの再戦はものすごく見たかったです。 でも、逆に格闘技を知らない一般層からするとサトシvs矢地祐介のほうがまだ見やすいはずなんですよ。やっぱり矢地選手は一般的に知られてますから。それで爆発的な数字を獲れるかといえば、それはまた違う話なんですけど、そういったすれ違いがプロモーターと格闘技ファンのあいだに生じている。それでもバンタム級GPのリザーブを含めた4試合、斎藤裕vs朝倉未来、萩原京平vs鈴木博昭、浜崎朱加vs 伊澤星花と痺れるカードが揃ってるわけですからね。こういうカードがあたりまえのように見られるのも地上波のバックアップがあるからですよ。 ちなみに去年の大晦日生中継5試合とそれぞれの瞬間最高視聴率です。 浜崎朱加vs山本美憂 7.4% 1R決着 五味隆典vs皇治 8.5% ※フルラウンド 朝倉未来vsドミネーター 9.0% 1R決着 天心vsクマンドーイ10.7% ※フルラウンド 堀口恭司vs朝倉海 9.3%  1R決着 1R決着が3試合。これがもうちょっと接戦になれば数字はもっと伸びたと言われてますね。衝撃1R決着がそのまま数字に結びつかないジレンマ。この生中継枠までを浅倉カンナ、スダリオ剛vsミノワマン、シバターvsHIROYAという世間が引っかかりそうな試合でつないだ。おそらく今年は以下の5試合が20時あたりからの生中継っぽいですけど…… この続きと、吉成名高、平本蓮、堀口敗戦、中村大介、伊澤星花、YA-MAN……などの12月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「 14万字・記事23本 の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2072140 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事110円から購入できます!  
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