yuさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト 斎藤文彦 氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」 。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは 新日本プロレスが丸ごと直輸入された『FORBIDDEN DOOR』 です!
Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー ■ 新日本プロレスvsAEW「禁断の扉」の行方
■さらばストーンコールド、トリプルH、テイカー!! レッスルマニア38
■追悼“レイザー・ラモン”スコット・ホール
■ 【お家騒動】シェイン・マクマホンがWWEをクビに?
■対抗戦?交流戦?新日本vsNOAHから見えてくる2022年
■アメリカで英語化されたPURORESUプロレス
■ AEWはWWEのライバルになりえるのか
■コロナに散った『ワールドプロレスリング』海谷ディレクターを偲ぶ
■前田日明の「噛ませ犬」だけではないポール・オーンドーフの功績
■WWE☓新日本プロレス業務提携の噂、その出元
■ドラマが現実化するプロレス版・星野源&新垣結衣は? ■NWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニア
■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン
■晩年のロード・ウォリアーズ
■ロード・ウォリアーズの衝撃
■ 追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー
■全女消滅後の女子プロレス新世界
■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった
■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野 ■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた
■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論 ■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方 ■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』 ■ AEWチャンピオンベルト盗難事件 ■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう ■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する ■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■ 【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」
■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期
■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』 ■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか ■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」 ■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で ■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に ■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死―― ■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活 ■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括 ■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語 ■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」 ■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス! ■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!! ■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇 ■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る ■『1984年のUWF』はサイテーの本!
■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」
■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る
■超獣ブルーザー・ブロディ
■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜
■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』
■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男 ■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑
―― 今回はフミ斎藤さんにAEW対新日本の対抗戦を振り返っていただきたいと思います。フミさん、よろしくお願いします。
フミ よろしくお願いします。
―― ざっくり聞きますけど、大会の印象はどのように感じました?
フミ 今回のAEWと新日本プロレスの合同興行の大会名は『FORBIDDEN DOOR』(禁断の扉)。以前にもお話したことですが「禁断の扉が開いた!」は、本来は当事者ではなくて第三者の評価というか観察、分析であるべきところではありますが。
―― “禁断”としているのは自分たちに理由があるわけですよね。
フミ 今回は自分たちの手で「禁断の扉をこじ開けたぞ!」ということなのでしょう。『FORBIDDEN DOOR』は本戦が9試合、プレショーで4試合がラインナップされていて合計13試合。試合以外の登場人物を含めると出場選手50人数名。AEWの実況・解説のジム・ロス、トニー・シヴァーニ、タズ、エクスカリバーらが「スリーイヤーズ・イン・ザ・メイキング!」というコメントを繰り返していました。AEW設立発表が2019年の1月1日ですから、3年がかりでついにこのイベントが実現したという意味ですね。
―― 3年で新日本とコラボイベントができたと。
フミ 「石の上にも三年」じゃないけれど、それくらいネゴシエーションに時間をかけた大きなコラボレーションだった。現AEW世界ヘビー級チャンピオンのCMパンクが負傷欠場となったため、暫定世界ヘビー級選手権というかたちで新日本代表の棚橋弘至と、AEW代表ジョン・モクスリーがメインイベントで対戦。コラボイベントとしてはベストのカードをラインナップしたと思います。
―― 超満員のアメリカのお客さんたちは新日本のレスラーたちに相当詳しい印象がありました。
フミ 会場はシカゴのユナイテッド・センター。WWEがPPVイベントを、それこそサマースラムを開催するような大都市のビッグアリーナです。今回は1万6000人の観客が集まっていましたが、WWEのそれよりもマニア層、気合の入ったプロレスファンが多かったこともあって、新日本の選手たちに対してはすごく歓迎ムードだった。メインイベントの棚橋vsモクスリーも先に入場したがモクスリーで、あとから入場してくるのが棚橋という順番になっていた。これはAEWサイドの選択だった。
―― それだけ棚橋を大物として扱っていると。
フミ 今回の『FORBIDDEN DOOR』の2週間前に行われたAEWのTVショーに棚橋ら新日本勢が登場して対抗戦の予告編をやりました。そのときモクスリーは「俺がプロレスラーになる前から目標としていたのがアンタなんだ」っていうことを棚橋に訴えた。要するにモクスリー自身にとって棚橋戦は夢の一戦だといことを連呼したわけです。この時点で棚橋のほうが格が上であるという“初期設定”が明らかにされた。「“チャンピオン”とかいろんなニックネームを持つ人はいるけれど“エース”という称号を持っているのは棚橋だけだ」「棚橋、アンタに勝って、俺がエースという称号を奪い取る」ということもモクスリーはアピールしたんです。
―― “エース”という新日本のニックネームがアメリカにも届いてるわけですね。
フミ それくらい棚橋はものすごい大物として紹介されていた。ただ、会場にはマニア系のファンが集まっているといっても、PPVの一般視聴者層も想定しなくちゃいけないので、コメンテーター陣は、視聴者に対して親切な説明をするわけです。興味深かったのは、イベントの日付が日本時間では6月27日の月曜の午前でしたが、アメリカ時間では6月26日の日曜日の夜。そこで「いまから46年前の6月26日、アントニオ猪木とモハメド・アリが闘った」という史実についてもコメントしていた。
―― すごいところを引っ張ってきますねぇ。
この続きと、佐藤大輔、『Breaking Down』、青柳館長、ターザン後藤などの7月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「 13万字・記事17本 の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2113070 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!
Post