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ゲストさん のコメント

冷静に考えると修斗だけの問題では無いんですね。
日本MMA界の構造、ルールが問題なんですかね?
日本が誇る老舗団体、修斗.DEEP.パンクラスの3団体がプライドを捨てて未来に向けて話し合う時が「はじめの一歩」の様な気がします
No.1
8ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回も12000字で語ります(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです) 【1記事150円から購入できる過去記事】 ・西川大和、フェザー級転向■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ・さいたまスーパーアリーナ担当者に聞く「格闘技の聖地」になった理由 ・それでも乗りたい「苦役列車RIZIN」■笹原圭一の超RIZIN2感想 ・三崎和雄が“家族”としてクレベル・コイケを支える理由 ―― 今回のシュウ・ヒラタさんのMMMマシンガントークは、超RIZIN2や修斗の計量を含めていろいろ語っていただきたいと思います。まず、ボクのほうから最初のテーマについて、ちょっとしゃべらせていただきます。先日7月23日、修斗後楽園ホール大会に出場予定だったCHAN-龍選手が、大会前日に行なわれた計量会場に姿を現さず、その後お亡くなりになっていたことが本日8月1日に発表されました。この場を借りてCHAN-龍選手のご冥福をお祈りいたします。CHAN-龍選手の件の詳細は明らかにされておりませんが、先週末に一部関係者がFacebookでその事実を投稿しており、SNSで騒ぎになっていたことは、ご存知の格闘技ファンもいらっしゃると思います。シュウさんも騒ぎになる前からご存知でしたよね? シュウ  はい。伝わってきましたね。 ―― ボクもSNSで騒ぎになる前からこの情報は入っていました。どこからか要請があったわけではないんですが、人の生死に関わることですから、公式発表前に何か発信することができなかったのが正直なところです。ご遺族や主催者である修斗からの発表を待っていました。そして本日、日本修斗協会からCHAN-龍選手の事故に関して正式なリリースがありました。全文は修斗協会のサイトをご覧ください。そこにはこんな一文があります。 https://j-shooto.com/2023/08/01/post-36130/ 「報道並びに格闘技関係者の皆様方におかれましてはそっとお見守り頂けますようお願い申し上げます。CHAN-龍選手のご親族やご友人への取材、また憶測などでの記事の掲載やSNSへの投稿も どうかお控えいただきますよう改めてお願い申し上げます」 CHAN-龍選手の事故に関してはご遺族、友人、事務関係者の悲しみは筆舌に尽くし難いものがあると思います。もちろんボクも遺族の方に取材したいともまったく思っていないです。友人やジム関係者、選手に関しても同様です。ただし、格闘技ファンの皆さんはご存知かもしれませんが、最近の格闘技界では計量に絡んだ問題が議論されており、このDropkickメルマガでも関連記事を上げてきました。今回お亡くなりになった原因が計量にあるかどうかはわかりませんが、避けて通れないテーマだと思っております。そこはご理解いただきたいです。というわけで、シュウさん、難しいテーマだと思いますが、今日はよろしくお願いします。 シュウ  はい、よろしくお願いします。ポイントはCHAN-龍選手の件は詳細は明らかにされてませんが、減量中に起きた事故ってことですよね。 ―― CHAN-龍選手は今年3月の試合では、当日再計量で1・7キロオーバー。試合が中止となってます。 シュウ  事故というのなら、本当に事故だったのかも含めて、その原因、要因などをやっぱり検証しないといけないじゃないですか。再発防止に向けてなぜこのような事が起きたのか。それがCHAN-龍選手の供養のひとつになると思いますし、同じことが起きるのは悲しいじゃないですか。いろいろな角度から検証して変えていかなければいけないのがボクは一番のポイントだと思いますね。検証すべき中の一つが契約で課せられる厳しいペナルティですよね。 ―― 計量オーバーに対して厳しいペナルティがあることは以前から指摘されてますね。 シュウ  実例をいうと4月に行われた修斗の片山(将宏 )選手が計量オーバーしましたよね。 ―― 片山選手サイドは当日計量でも2・7キロオーバー。体調を鑑みたのか、片山選手サイドのほうがキャッチウエイトでの試合を辞退しました。 シュウ  試合は完全に飛んだんですよね。で、片山選手のファイトマネーはもう一桁なんですよ。 ―― 片山選手クラスだと、ファイトマネーは10万円以下でしょうね。 シュウ  ぶっちゃけ、その半分以下の3万円です。チケット手売りからのバックを含めてやっと10万円ぐらいだったんです。計量オーバーして試合が飛んだら当然、ファイトマネーはもらえません。これはもう世界どこもで同じルールですし、計量オーバーして試合がなくなるのなら、それはその選手とコーチも責任ですから、稼ぎはなしなのは当然だと思うんですね。計量オーバーされた相手は試合はしないけど、最低限の保証としてギャランティはもらうべきですよね。その選手は試合に向けて練習して、ウェイトカットして計量をパスしたわけですから。ここまではわかるんですが、ギャランティが一桁、しかも3万円の選手に対してさらにペナルティを設定した。片山選手のときは50グラムオーバーにつき1万円を対戦相手に支払うというものだったんですよ。1キロにつき20万円だから、2・7キロオーバーは54万円ですよ。 ―― 54万円ですか……それは最近設定されたルールなんですか? シュウ  そうですね。多くの選手たちの最近の契約の第6条②に「オープニングファイトに出場する選手は50グラムオーバー毎に5千円、本戦に出場する選手は50グラムオーバー毎に1万円を対戦相手に支払うこととする」と明記してあります。 ―― それは全選手ですか? シュウ  そこはわからないです。契約書をちゃんと読まないでサインした選手もいるでしょうし、「この契約だとできないですよ」ってギリギリまでサインしないで揉める選手もいるかもしれないですよね。実際に最後まで揉めて契約書にサインしないまま試合をした選手も知っています。この件のポイントはこうなんですよ。試合を飛ばすことはプロとしてやってはいけないことだと思います。だけども、ギャランティ3万の選手にこんなペナルティを課すのは聞いたことないです。じつは最終的には相手選手に修斗が払ったとボクは聞いたんですよ。 ―― 片山選手じゃなくて修斗側が払った。よくわからないことになってますね……。 シュウ  片山選手は格闘技を一時休止して、もしかしたらホタテ漁船に乗らなきゃいけないとか、そういう話になって。 ―― けっこうな金額だから、格闘技をやってる場合じゃないと。 シュウ  べつに誰が払ったかはどうでもよくて、なぜそのようなペナルティを契約に設けなくちゃいけないのか?ということですよ。 ―― 視聴者はファイトマネーの安さに驚いてるんですけども、そこは仕方ないと思うんですよ。新宿FACEは大きな会場でもないですし、団体側がそこで搾取しているわけではなくて。もっとお金をもらいたいんであれば、自分の商品価値を高めるしかない。ただペナルティがそこまで高いのが問題だってことですよね。 シュウ  このペナルティは選手にとって相当プレッシャーになると思うんですよね。どうしても頭の中によぎって、本来ならばちょっと危険なエキストラプッシュを自分自身に課してしまうじゃないですか。もちろんファンを裏切りたくない、チケットを買ってくれた方々に申し訳ないという気持ちの方が強いかもしれません。責任感の強い人はそうなっちゃいますよね。だけども普通の常識で考えて3万円の仕事をするときに何かミステイクをしたら50万円のペナルティーはありえないでしょ。これがあたりまえだと思ってしまう感覚がボクは危険だと思うんですよ。「いや、だけど、納得して契約書にサインしてたんでしょ」とか「契約書に書いてるの読まないのがいけない」みたいなことを言う人もいるんですけど、それは違うと思うんです。私は「それって大人が若者にやることですか!?」と思ってしまうんです。 ―― キャリアが浅い人間だと立場的に弱いから、不当な契約でも従わなきゃいけないなんてことは他のジャンルでもありますよね。なかなか正面切って言えない。 計量問題を考える/神龍アイポークの現場で何が起きたこと……12000字インタビューはまだまだ続く この続きと金原正徳、ドーピング、太田忍、長井満也、高木三四郎…などの9月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める 「15万字・記事16本」 の詰め合わせセットはコチラ   https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2167402 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  
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