昨年末のUFC168で、アンデウソン・シウバのスネが2つに折れてしまったシーンに戦慄を覚えた方もおられるだろう。実はこのような事例はUFCでは今回で2度目、アンデウソンより前に、まったく同じ惨劇を経験した選手がいたのだ。いまではすでにUFCとの契約を終了し、最近めっきり動向を耳にしなくなっていたその選手の名前は、コーリー・ヒルという。TUF5に参加し、準決勝でネイト・ディアズに敗退するものの前途を見込まれUFCとの契約を獲得、しかしその11か月後の2008年12月10日のデイル・ハート戦で、その悲劇は起きたのだった。今回のアンデウソンの出来事をきっかけに、複数の米MMAメディアが再びヒルにスポットをあてている。ケガの経験について、ヒルの言葉に耳を傾けてみたい。