――ドーピング検査問題で北米MMAから事実上“追放”されてしまったヴァンダレイ・シウバについておうかがいします。
石井 その結果ヴァンダレイは引退表明したわけじゃないですか。引退宣言するのはいいんですけど、現時点で契約が残っていると思われるUFC以外で試合をすることはできない。もし試合をする場合はUFCにおうかがいを立てるしかないんです。引退宣言をしたとしてもUFCとの契約自体は残っちゃうんですよね。
――ケガで引退した三崎(和雄)選手もズッファ(UFC親会社。参戦していたストライクフォースを買収した)との契約自体はまだ有効なんですよね?
石井 杓子定規に言えばそうなると思います。要するに「リタイア=フリーエージェント」になってしまうと「今日引退しました。明日ベラトールに行きます」となっちゃうじゃないですか。復帰するならばUFCと交渉して、そこで同意してくれればリリースしてもらえるんです。
――特殊な例でいうと、ミルコ・クロコップはUFCと独占契約中でありながらDREAMに出ていたときもありましたよね。