続 エイヒレ畑で捕まえて
エリザベートという仕事場 エイバタコラム2023年1月号
始まりがあれば終わりがある。
ミュージカル「エリザベート」
大千穐楽です。
覚悟はしていたものの、やはり長かった。
去年の8月から稽古を始めて…
はや、数ヶ月…。
いや、待て。
自分の人生を振り返ってみると、2005年に初めてエリザベートを観劇してからこの旅は続いているのだ。
トートダンサーを初めて見た時、ダンスをもっと頑張ろうと思った。
いつかやってみたいと。
観劇後、皇居の広場で見よう見まねで踊ったのを覚えている。
それから10年後にオーディションの話があった。高揚感と焦りに襲われた。
今の自分で足りているのだろうか。
足りている訳がない。
そして、その当時は心が弱すぎて、このオーディションに落ちたら2度とエリザベートを見れなくなるかもと思ったりして締め切りギリギリまで悩んだ。
締め切りギリギリにエントリーしてもらった。
そして、幸運な事になんとか選んで頂き、今に至っている。
2020年の全公演中止で、カンパニー全員が深く傷ついた。
そこでお別れになったメンバーもいる。
でも、その痛みは全く無駄ではなかったと僕は思う。
こんな強靭なカンパニーを僕は他に知らない。
しっかりお話したことが無い方でも、その背中、仕事への取り組み方、存在感で、僕を、そして周りを高めてくれる。
そういう方達ばかりだった。
作曲家のリーヴァイさんが今回のエリザベートを観劇した際、トートダンサーにメッセージをくれた。
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