やばいやばさ エイバタコラム 2026年3月号
2026/03/30(月) 12:06
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皆さんは「やばいこと」をやったことがあるだろうか?
僕は今、「やばいこと」をやっている。
「やばいこと」と言っても皆様が心配する様な事ではないので安心して欲しい。
言うなれば「プチやばいこと」だ。
今、やってる「プチやばいこと」は、公園のベンチで「てりたまバーガーセット」を一人で食べていることだ。
普段ファーストフードを召し上がらないエイヴァティストの皆様に説明すると、照り焼きソースと絡んだハンバーグが目玉焼き風な何かとレタスと一緒に挟まれているハンバーガーこそが、てりたまバーガーだ。春限定の商品である。1000カロリーくらいだ。
ちなみに、ここのお店のポテトの油と僕は相性が悪く、食べると時々お腹を壊す。しかし、ここの食べ物は全て中毒性があり時々食べたくなるので、食べる時は、貪るように食べる。
まずここで、自覚した上で腹痛のリスクを犯しているので、やばさレベル1である。
そして、座っているベンチの目の前がランニングコースらしく、ランナー達がハンバーガーやポテトに貪りつく僕を時々見ながら、通り過ぎていく。
頑張っている皆様への嗅覚や視覚への刺激が、モラル的なやばさレベルを上げている気がする。
加えて、花見のつもりで公園に来たはいいけれど、人混みがいやなので、座っているベンチから桜まで100mくらい離れている。
しかも夕方だ。
この暗さでは木に引っかかったティッシュでも桜の花でも変わりはない。
やばい。何をしに来たのだろう。
極め付けは、てりたまバーガーを肴に持参したボトルの赤ワインを飲んでいる。
世界的ソムリエ田崎真也さんもこれにはびっくり。これは、ボディがしっかりした芳醇かつヌーボー(nouveau)なやばさ。
だが、この一連のプチやばい行動は、自分で楽しそうな事を思いつくままにやった結果であり、自分の中で明らかにストレス解消になっていると思う。
目の前を走るランナーの皆様には少し実害を与えている可能性はあるが、
僕にとってはちょっとした非日常を味わうひと時となっている。少し前に流行った「チル」というやつかもしれない。
日常の中に「楽しいプチやばい事」を見つけられたなら、自分の機嫌を取る為のヒントになる気もする。
話を少しズラして、舞台に立つことに関しての「やばさ」はどうだろうか。
にげににげた エイバタコラム 2026年2月号
2026/02/28(土) 18:32
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前月のおさらい。
エリザベートの大千秋楽を終えて、博多を飛び立った飛行機内で前回のコラムを書ききった岡崎は、そのまま都内ホテルの宴会場へ向かったのであった。果たしてその目的とは!
二月が、文字通り、逃げました。
長期公演を終えたばかりなので、さすがにゆっくりしたいと思っていた岡崎は、羽田に着陸したその足で、大学時代に所属していたミュージカルサークルの50周年のパーティーに向かったのである。
総勢400名くらいが参加する大規模なものであった。
到底、開始時刻には間に合わず後半の一部のみの参加になったが、昔の仲間に会えて感慨深いものがあった。お世話になった先輩方に挨拶に周っていると、知らない人が声をかけてきて、エリザベートの感想を教えてくれる。さすがミュージカルサークル。ミュージカル業界への感度が高い。現役世代から初期の方までご挨拶を頂戴した。「さっきまで配信見てたんです!」と興奮している方もいる。
こちらとしては、さっきまで出ていたので何と答えていいか困惑する。
ともかく僕のような者が皆様の中にあるエリザベートのイメージを壊してはならないので、「ウフフオホホ」と上品に切り上げて、逃げた。
先輩に挨拶する。知らない人に声かけられて上品に逃げる。知ってる後輩と喋る。逃げる。同期と喋る。逃げる。を繰り返していたらパーティーは終わった。
仲間と朝まで飲みたかったが、次の日の朝はオーディションである。
速攻帰宅して荷解きも何もせず、ただ眠り、早起きしてオーディションを受けた。
そして、夕方、五十嵐耕司君と赤坂で合流してカラオケに向かう。
「井上芳雄 by MYSELF」に向けての歌の練習だ。ワンドリンク制だったのだが、二人ともエナジードリンク的な激しい飲み物を頼んだ。二人ともビビっていたのであろう。あと、きっと二人とも疲れを引きずっていたのだろう。
アゴクジラ エイバタコラム 2026年1月号
2026/01/31(土) 20:58
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エリザベート大千秋楽が終わった。
カーテンコールが終わると全員が下手袖に集まって主催の方からの挨拶を聞き、手締めの行事をやる。
解散となるやいなや、それぞれの衣装や小道具を片付け、ウィッグを外し荷物をまとめて劇場を出て飛行機に乗る。
やっと落ち着いて文章を書ける時間を持てた。
本番が終わってすぐ、明らかに何かが変わった事に気づいた。
言うなれば持ってた7個の風船を空に手放した様な感覚だ。
稽古中からずっと意識の中にトートダンサーがあった。今回はリーダーを任されていたので、振付をうまく解釈しているかに始まり、怪我をしていないか、体調を崩してないか、メンタルはどうか、他のセクションとうまくやっているか等、良くも悪くも常に考えることが癖になっていた。
常に考えることは無意識下でも自分のリソースや体力を削られる。
常に耳をダンボにして(古い)アンテナを張り、劇場内のあらゆる情報を逃さないようにする。
例えるならば大口を開け続けてエサを海水ごと飲み込むクジラのようなものだ。
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