エリザベート大千秋楽が終わった。
カーテンコールが終わると全員が下手袖に集まって主催の方からの挨拶を聞き、手締めの行事をやる。
解散となるやいなや、それぞれの衣装や小道具を片付け、ウィッグを外し荷物をまとめて劇場を出て飛行機に乗る。
やっと落ち着いて文章を書ける時間を持てた。
本番が終わってすぐ、明らかに何かが変わった事に気づいた。
言うなれば持ってた7個の風船を空に手放した様な感覚だ。
稽古中からずっと意識の中にトートダンサーがあった。今回はリーダーを任されていたので、振付をうまく解釈しているかに始まり、怪我をしていないか、体調を崩してないか、メンタルはどうか、他のセクションとうまくやっているか等、良くも悪くも常に考えることが癖になっていた。
常に考えることは無意識下でも自分のリソースや体力を削られる。
常に耳をダンボにして(古い)アンテナを張り、劇場内のあらゆる情報を逃さないようにする。
例えるならば大口を開け続けてエサを海水ごと飲み込むクジラのようなものだ。