ロシアで中世の暮らしが復活!?
ロシアの雪に包まれた環境下で、10世紀の生活に戻ることで「ラットレース(働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状態)」を脱しようとしている男性がいます。
男性の名前はPavel Sapozhnikovさん。彼は厳しい自然の中で中世の生活を過ごすと決めました。
これには歴史を再現しようという実験の意味も含まれていて、ブログにその生活の内容をあげる代わりに初期費用等は歴史の再現を行なう団体が負担しています。
また裏の目的として「人格の社会的・心理的変化を追跡して、現代における他人からのサポートはどれほど重要なのか」はかろうという動きがあるようです。
まずは動画でパベルさんの生活を見てみよう!
たった1人で狩りをし、さばき、食べる
パベルさんは考古学者の助言を元に古代ロシアを学びました。
その生活は食べ物は全て自然から手に入れて、道具も中世のロシアにあったもののみ使用し、もちろん通信機器はありません。
彼が住んでいる家には、干し草置き場や燻製所に加えて独立したトイレやカマドがあるそうです。
家の中には木製の床から動物の毛皮、壁にはカレンダーが彫ってあります。灯りは、油に火をつけています。
極寒のロシアの山奥だけに冬を迎えるとマイナス30度を下回る気温になります。ただし凍死してしまいそうになればいつでも助けに来れるので心配はいりません。
わざわざ冬を選んだ理由は、せっかくなのだからより特徴的なロシアの先祖の生活をというこのなのだそうです。
パベルさんの村はモスクワから45キロのところにあります。ミルクのための羊や、卵や肉を食べるための鶏を飼っています。狩りに出る以外全てはこの柵の中で事足りるようになっています。
実験が始まる前にいくつかの食料が元からパペルさんに渡されていましたが、実験期間の長さが考慮されておおらず全く足りなかったそうです。
この実験は専門家などが定期的に彼の元を訪れ診察し、危険な状態だとなった場合は即実験を中止するものとして進められています。
しかし彼がありふれた病気(例えば風邪のようなもの)にかかった場合には、実験は進められます。
なぜならば中世の時代にも風邪は存在したので、どのように克服がなされるのかを観察するためです。
これが中世でのカレンダーです。家の壁に掘ることで日にちの感覚を失わないようにしています。このように彼は考古学者から学んだ中世の生活を実践しています。
一旦、現代の便利な暮らしに慣れた人間が、実験とはいえ意外と危険をはらんだ中世の生活を送るというのはかなり厳しかったのではないでしょうか。
以下は生活の様子の写真です
一見、RPGの世界を連想する暮らしぶりですが、ゲームではなくリアルでやると一日も持たなさそうです・・
【参照元:Daily mail】