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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/06/27
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「腹を割って話すというのが分かりません」(後編)

  「腹を割って話す」という事が分かりません。
 
 自分ではなるべく本音で話をしてるつもりなのですが、それでも周りから「腹を割って話せ」とアドバイスされます。
 一体、「腹を割る」とは、どういう事なのでしょうか?
 
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(前号からの続き)

 『よしニュー』という、吉本興業のニュースチャンネル番組があるんだ。
 光テレビでしか見れないし、どうでもいいような番組なんだけどね(笑)
 
 でも吉本は、この番組に そこそこ力を入れてるんだよね。
 その番組で千原せいじさん と共演したんだ。

■芸人と文化人の話し方の違い

 千原せいじさんの話し方が、すごい面白い。

 「ドローンは危険かどうか? 」って聞いたら、「んなもん、危険とちゃうに決まってるやんけ!」って言うわけ。
 僕なら「ドローンは危険とは限らない」とか「危険な場合もあるけど」というように、必ずバランスを取っちゃうんだよね。

 千原せいじんさんに、地震の事なんかを聞いても「めっちゃ危ないで!」って断言する。
 あとで突っ込まれる事を全然恐れない。
 だからこそ彼は芸人なんだよね。

 千原せいじさんに比べたら、僕は腰の引けた文化人だなあと思う。
 自分自身の話し方を思い知らされたんだ。


■「千原せいじメーター」を100にしてみよう

 メディアで話すとき、自分のなかで取れるメーター針の幅がある。
 それを“100せいじ~0せいじ”としようか。

 「ザック・スナイダーの『バットマン対スーパーマン』はイマイチだよね」 と言うときは、“20せいじ”なんだよ。
 これを100せいじにすると、「『バットマン対スーパーマン』は最悪!」ってなるんだ。

 面白いだろ?
 でも危険じゃん。
 しかもバカじゃん(笑)

 でも「100せいじ」にした方が面白いんだよ。
 でも僕の本音は、「オレは千原せいじじゃない。岡田斗司夫だ!」と思っている(笑)
 だから僕は、20せいじが限界だって思ってるんだよね。

 本音で話してる。
 だけど、他人から「本音に見えない」と思われてる。
 だったら、心の中の「千原せいじメーター」を100にしてみたら、えんちゃうん?
 そんだけの事やんか!
 そう思います(笑)


【まとめ】
 本音で話してると思われないなら、千原せいじさんのように思い切った話し方をしてみましょう。
 あとで突っ込まれるかもしれませんが、面白くなると思います。