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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/07/24
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「リバタリアンって何ですか?」

 最近よく岡田さんが口にしている“リバタリアン”とは、一体どのようなものでしょうか?
 また岡田さんは、リバタリアンについて どう思ってるのでしょうか?
 
 なんとなくのイメージは想像できるのですが、正確には よく分かりません。
 どうか詳しく教えてください。
  
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 Amazonはそんな事を始めたんですね。

 コンビニと取引しているお弁当屋さんは、みんなヒーヒー言ってコンビニに恨み言を抱いている。
 でもお昼休みになると、安いコンビに弁当を買ってしまうそうなんです。

 まったく同じ状況ですね。


■紙の本とKindleの関係

 以前も話したんですけど、紙で読む本とKindleとは、僕にとっては違います。
 なので、Kindleに対して払うお金が増えたからといって、一般書籍に対して払うお金が減るって事は無いと思うんですよね。

 ネットの記事を読んだり、YouTubeを見る時間が増えるほど、読書に割かれる時間が少なくなる法則は、あると思います。

 今回のKindleの月額980円は、カラオケみたいなものなんですよね。

 つまり、これまで曲を作ったら、CDが売れないと利益にならなかった。
 ところが今はCDが売れなくても、カラオケでの再生回数が多ければ、利益が入るわけですよね。

 これまではJASRACとか怪しげな団体が入っていたんですけども、Amazonだったら特定の著者とか出版社に対して有利な事はしないと思います。

 なんせAmazonは怖ろしい事に、買われた本がどこまで読まれたかのデータまで持っているわけですから。
 Kindleの「どれぐらい読まれているのか?」というデータは、出版社や本を書く側にとっても、ありがたい事だと思うんですよ。

 確かに月額980円で読み放題にされたら、僕らの取り分は減ると思います。
 でも本当に考えなきゃいけないのは、ネットによってみんなが本を読まなくなる事だと思う。

 本がどういう売られ方をして、売り上げが下がるっていうのは、社内問題な気がするんですよね。
 出版業界の中の問題だと思うんです。

 本が読まれている限りは、いろんな方法のビジネスがあると思います。

 僕みたいにニコ生をやって、意見とか面白い事をいっている限り、限定放送の方でお金を払ってくれる人がいる。
 ラウンジを開いたら、ラウンジのメンバーになってくれる人がいる。

 マネタイズの方法は、いくらでもあるんです。


■マネタイズの方法を、出版に こだわらない

  古典的な、“本を出して出版社からお金を貰う”という形態に、あまりこだわらない方が気が楽でいいと思います。

 それよりAmazonがそういうサービスを始めたんだったら、本のあとがき部分で、もっと長く書きたい部分をKindleだけで出すとか。
 そっちの方が、有益な対応だと思います。

 出版界は20年前とは全然 違います。
 作家になったり、名前が売れたら食べていけるという状況では、なくなっちゃいました。

 “物書き”というのは、芸人とまったく同じです。

 芸人はテレビに出てるから売れてるのではありません。
 レギュラー枠とか、CMがどれぐらい入っているかが、芸人として年収を挙げていく方法です。

 今は物書きも、そういう時代になっちゃいました。
 ライブとか中身にこだわる人は、生き難くなってしまいました。

 だからこそ、中身にこだわりたければ、生活の形を変えた方がいいと思います。

 僕はもう、ニコ生でしゃべったり、ラウンジでいろんな人と会って話す事を主体にしてます。
 言い方は悪くなりますが、本を書いたりするのは趣味にしているんですよね。

 なので、あなたもそろそろ生活基盤を変える事を考えた方が、いいのではないでしょうか。



【まとめ】
 本の売られ方は、出版業界の中の問題に過ぎません。
 マネタイズの方法にこだわらず、生活の基盤を変える事を考えた方が、気が楽になると思います。