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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「藤田和日郎の『読者ハ読ムナ(笑)』が面白い!」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「藤田和日郎の『読者ハ読ムナ(笑)』が面白い!」

2016-10-16 06:00
  • 2
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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/10/16
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回、紹介したい本は『読者ハ読ムナ(笑)』です。
作者は藤田和日郎さん。

『うしおととら』とか『からくりサーカス』とか、『黒博物館ゴーストアンドレディ』の作者の人。
熱い漫画家ですね。

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「藤田和日郎の『読者ハ読ムナ(笑)』が面白い!」


 この本は税込みで780円ぐらい。
 内容から考えると、めちゃくちゃ安いです。


 この本って、“アンチ・バクマン”なんですよね。

 『バクマン』や『アオイホノオ』を読んで「漫画家になりたい!」などと言っている人に正義の鉄拳を食らわせる感じの内容です。

 書いてあることが、本当に面白いんですよ。


 藤田さんのスタジオの中には、「無言禁止」という張り紙があるそうなんです。
 「アシスタントとして入ってきた人間は、絶対に会話をしろ!」と言われてるんですよ。

 たとえば、「何にも話すネタがなかったら、『何してるんですか?』と聞け!」とか。

 先生が仕事してたら、「先生、何を描いてるんですか?」って聞け。
 先輩が仕事してたら、「先輩、何してるんですか?」って聞けって。

 このスタジオの中で無言で通そうとするようなヤツ。
 聞かれたことに最低限しか答えないようなヤツ。

 「そんなヤツは、その場でクビにする!」と言っているんですよ。

 絵は上手くなくてもいい。
 漫画は下手でもいい。
 でも会話のキャッチボールが出来ないヤツは、いらない。
 そういうヤツは、最終的にクリエイターになれない。

 そんな実践的なことが、書いてあるんです。

 言われてみれば漫画家になってる人は、ちゃんと話が出来る人や、会話が面白い人なんですよね。

 「人と話をしたくないから絵を描いてる」って人も、多いと思うんですよ。

 しかし、そういう人に「漫画を描くな」とは言ってないんです。
 「俺のスタジオに来るな」とも書いてない。

 単にスタジオに「無言禁止」って書いてるだけなんですよ。
 つまり、「コミュ障だったら、覚悟して来いよ」と。
 
 最終的に漫画家は、人や編集者と対話をして、その中で作品を作っていくもの。
 だから、絵が下手な事と同じように、コミュ障はハンディキャップだと言ってるんです。

 絵が下手でも努力すれば漫画家になれる。
 コミュ障でも努力すれば漫画家になれる。

 そう、きっちり書いてあるんです。

 ただ、「『漫画家だったら、コミュ障の自分を守ってくれる』っていうのは大きな間違いだ!」って、ドーンと書いてるんですよ。


 その次に求められるのが、「俺と一緒に映画を見ろ!」です。

 無言禁止だからといって、無駄な会話をやっていてもしょうがない。
 そうじゃなくて、一緒に映画を見て、その映画が好きか嫌いかを語り合う。

 相手に無理に合わさなくてもいい。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を好きなんだったら、好きな理由を聞いた時に「それは、こうだからです」と返せと。

 俺が好きな映画をお前が嫌いでも、俺は絶対に文句は言わない。
 その代わり、「なんでお前は、あの映画が嫌いなんだ?」と必ず聞く。
 その時には、「こういう理由で嫌いです」と返せと言ってるんです。

 「好き」も「嫌い」も、必ず理由をつけて返すこと。
 それが、後で“ため”になる。
 これは“自分の作品”と“自分”とを分ける訓練になる。

 人はネームや漫画を描いて「ここがダメだ」と言われたら、最初は人格を全否定されたような気になって落ち込んじゃう。

 一生懸命に作品を描いたら、「この作品は俺だ!」と思い込んじゃう。
 それを引っぺがさなきゃいけない。

 でもそれは、すごく難しいので、まずは他の人の作品でやるんです。

 “俺の好きな作品”と“俺”とは別です。

 だから、俺の好きな作品を「嫌い」と言われても、怒らない。
 他人の好きな作品を「嫌い」と言っても、かまわない。

 この関係を作った上で、初めて自分の作品について語り合えるベースができる。
 これも、すごく大事なことなんです。

 それを一流の漫画家が、こんなにも分かりやすい言葉で文字として書いてる。

 すっごい面白い。
 読んでも読んでも止まらない。

 もう本当に脱帽ですよ。


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いかがでしたか?

「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。

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どのあたりがアンチバクマンなんでしょ?

No.1 98ヶ月前

自分の「意見」を言えるのは大切だと思います。 ただ、誤解されるのは「何で意見を言うのか?」という部分。 意見を言うのは「物事を今より良くする」為に言うのであって「ケチつける」事ではない。 だから「褒めたり貶したりしながら」事を進めると思うんです。 失礼な事を書くと「どのあたりがアンチバクマン?」って、そういうのは「自分で考えましょうね」てものだと思うのです。 物事を進めよう!とか建設的に行こう!とか「前に進もうよ」て事がないんです。 残念に思います。 岡田さんの番組で学校の「演劇性?」がなくなったと語っていた影響って大きいなと思います。 

No.2 95ヶ月前
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