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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/11/08
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は僕流の「立ち読みのコツ」について話そうと思います。

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「まず妄想。5分で終わる立ち読みのコツ」

 まず、タイトルと目次から本の中味を妄想します。

 立ち読みって、本の内容を全部は読めないじゃん。
 なので、タイトル・帯・目次を見て、中身を妄想するんだ。

 妄想して、それが正しいかをチェックするために立ち読みする。
 純粋にチェックだけでいいんだ。
 妄想してる内容と同じか違うか、それがわかればいいんだからね。

 読書って、まずは数をこなすことが訓練になるから。
 これは、もう知的な訓練法として喋ってるよ。
 これが正しい読書かどうかという話ではないし、小説の読み方ではないと思うけどね。

 だいたいの本は、タイトルと目次を見ればわかるようにできてるんだ。
 もしも、わからないんだったら、自分が知らない世界のことが書いてあると思えばいい。

 タイトルが気になって、目次を見て、「だいたい、こんな内容だろう」と思ったら、自分の想像と合っていたかどうかをチェックする。
 そのために、素早く読めばいい。

 だいたい5分もかからないと思う。
 その5分間の確認で、想像した通りだったらクリア。

 想像と違って、わからなかったり、つまらなかったりしたらボツにするんだ。
 「わからない」と「つまらない」は違うよね。

 「面白いと思うけど、今の俺には早い」とか「理解できない」というのが「わからない」
 「何を書いてるかわかるけど、俺にはつまらない」というのが「つまらない」

 本を立ち読みする時は、「ボツ」「クリア」「採用」と3つのカテゴリーがあるんだ。

 本屋さんで本を立ち読みして、つまんなそうだと思ったらボツ。
 わからない、と思ってもボツ。
 だいたい予想通りだと思ったらクリア。

 ボツとクリアの場合はそうっと本棚に返す。
 唯一、採用になった場合は、おうちにお持ち帰りだ。
 お持ち帰りになったら、その日に読んじゃう。

 本っていうのは、買ったその日に読むのがいちばん面白いんだ。
 買ったその日に読むのが、最後まで読む率がいちばん高いから。
 その日に読めたら、そのままブックオフに売ってしまう。

 何がありがたいって、ブックオフは、新刊であればあるほど買取価格が高くなる。

 気になる本で、「もう1回、読みたいな」と思ったら、おうちに据え置き決定になる。
 僕はこんなふうに本を考えてるよ。

 「本を売ることができない!」っていう人の気持ちは、わかるよ。
 僕も本を売れないタチだから。

 それはもう家の中を、どのくらいの本で占めるかという話になってくる。
 でも、家が本であふれかえるほど、ひとつの本を最後まで読み切る可能性って低くなるんだよね。

 俺なんか、昔に読んだ本で面白かった本をわざわざ買ってるんだよ。
 たとえば『ロボット文明』(http://amzn.to/2dDJbZb)ってSFのアンソロジー本。
 これが、すごく面白いんだよね。

 昔、面白かった本を読む楽しみがあるんだよね。

 それで考えると“憧れ本”ってあるじゃん。
 「俺も、いつかこんな本を読めるようになりたいな」っていうやつ。

 たとえば僕なら『自由はどこまで可能か』(http://amzn.to/2dodNMd)とか『日本はなぜ基地と原発を止められないのか』(http://amzn.to/2a52MRR)とか、そんな賢(かしこ)げな本。

 「こういう本を読める私になりたい」っていう本ね。

 そういう本は、結局は読まない場合も多い。
 「すごい美人の女の子をナンパしてお茶したんだけど、お茶するだけで話題があいませんでした。さようなら!」
 みたいなやつ。

 そういう本は、さっさとブックオフにお帰りしてもらったほうがいいと思う。
 一週間くらい読まなかったら、それは売りにいったらいいと思う。

 僕も、結局は読まずに売った本って、何百冊もあるから。
 かなり本を読んでるつもりの僕でも、何百冊も読まずに近所の古本屋に売ることになってしまってるよ。

 だから、みんなも読まずに売っても気にしなくてもいいと思うよ。



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