おもしろいことに、出版界は「炎上」ってあまり気にしないんだよ。
たとえばベッキーにしても、長谷川さんにしても、そして俺にしても(笑)。
どんなことをやって、どんな炎上をしても、絶対に出版業界からの注文ってなくならないんだ。
なんでかというと、出版業界ってのは、その著者の名前で商品を出すから。
その著者の社会的イメージがどうかっていうより、商品が売れるかどうかのバリューを見てるんだよね。
ほとんど、個人個人の著者を自営業者として扱っている。
それに対してテレビ局っていうのは番組が商品なんだよね。
著者じゃなくて。
番組が商品だから、「番組イメージを損なう」っていう概念がある。
でも出版社は、たとえば幻冬舎がベッキーの告白本を出したとするよ。
それでも幻冬舎には苦情は来ないよ。
幻冬舎のバリューには傷はつかない。
だから幻冬舎は、そういう本を出し続けるんだけど。
これがベッキーがサンジャポとかに出て復活したとなると、サンジャポにクレームが来ちゃう。
サンジャポをやってる放送局にクレームが来ちゃう。
でも出版界では、少なくとも、「どんなにトラブルがあっても、売れてるんだったら、それでいいよ」っていう考えがある。
炎上騒ぎって、訴訟になるような案件って、ほぼゼロなんだよね。
つまり、事件でないことを、あたかも事件であるようにふるまっているのが炎上の正体。
社会的に制裁できないものを制裁してるっていうのが炎上の正体。
なので、司法の手はおよばない。
出版社はそれに関して大喜びで「出版しませんか」となる。
文春がスクープを出してるんだけど、スクープのネタって司法では裁けないものが半分くらい。
もちろんその中には、不正利用とか、本来は司法で裁くものもあるんだけどね。
でも半分ぐらい法律で裁けないものを扱ってる。
ベッキーが告白本を文春から出したとしても、絶対に文春は叩かれないんだよね。
最終的に、長谷川さんにしても、ヤマカンさんにしても、出版をベースでビジネスをするか、僕みたいに自営業みたいなのを考えたほうがいいと思う。
この先は、安全なポジションのトークをする以外の人は、ますますそっちの方へ流れていくと思う。
(後半に続きます)
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