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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/01/06
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は『真田丸』最終回、信繁の切腹について解説します。
今回の記事はニコ生ゼミ12月25日分より一部抜粋しました。
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「『真田丸』最終回! なぜ信繁は切腹したのか?」
『真田丸』の最終回があったよね。
ラストシーンは、真田信繁の切腹シーン。
あれは、なんで切腹したかっていうと、真田信繁は最後の最後まで豊臣軍が勝つ方法を考えていたからなんだ。
戦略の基本とは、相手の選択肢を奪うこと。
もし、あそこで切腹しなかったら、どういうことになるのか。
もしも信繁が敵に見つかって討ち取られたら、豊臣軍の士気が下がるよね。
それ以上に「真田信繁が戦場にいる」ということを、徳川軍がもう考えなくてよくなる。
徳川軍が真田軍に向けていた兵力を、本丸を落とすために使えるようになっちゃう。
つまり徳川軍の選択肢が増える。
だから信繁がもっとも恐れていたのは、敵の選択肢が増えることなんだよね。
なぜ、佐助を一緒に連れていたのか。
もちろん、お供で、ボディーガードでもある。
だけども、最終的に信繁の首を持って逃げるのが彼の役割なんだ。
信繁が切腹して死体を隠してもらい、首を切る。
その首だけ佐助に持って逃げてもらったら、信繁が生きているのか死んでいるのか、徳川側には見えないわけじゃん。
徳川側からしたら、信繁の追跡に兵力をあてないといけないから、使える貴重な兵力が少なくなっちゃう。
つまり、選択オプションが減っちゃうわけだよね。
信繁は、これを狙っていた。
あくまで豊臣を勝たすつもりだったんだ。
勝つ確率を増やし、負ける確率を減らすだけの目的で、あそこで切腹してるんだ。
別に自分の一生に満足したからとか、「これでいいや」と思ったからってわけじゃない。
「武士として誇り高く死にたいから」というのは、ちょっとあったかもしれないけど、そうじゃない。
少なくともあそこで死ぬのは、最後の最後まで、ひたすら豊臣が勝つことを信じて、そう持っていこうという生き様なんだ。
「今、自分が死ぬことで、豊臣が徳川よりあと半日でも有利に動けるんだったら、惜しくない。」
その割り切った行動というのが、すごいゾクゾクするんだ。
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