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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/01/18
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回も岡田斗司夫おすすめ本の紹介です。

今回の記事はニコ生ゼミ1月8日分より一部抜粋しました。

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「おすすめ本③我々は失敗することはできない!成績が悪い気味の科学者ががんばった話」


 
前回に続いてあともうひとつ、正月に買ったのが『We could not fail』「我々は失敗することができない」という本。
 女性と同時に最近はやっているのが「黒人がいかにアメリカの歴史に関わってきたのか」という本なんです。

 これも僕の大好きなアメリカの宇宙計画の話です。

 たとえばアメリカの宇宙計画の中で、最初のオリジナルセブンといわれ、マーキュリー宇宙船に乗る7人の宇宙飛行士は、みんな白人ですよね。

 NASAとか、ケネディスペースセンターとかヒューストンの宇宙技術者を見ても、みんな白人なんですね。

 ケネディ大統領は「黒人差別を失くせ!」と言って暗殺された。
 ジョンソン大統領になってから、黒人差別はほとんど潰されていった。

 でもアポロ計画を見てみると、NASAの技術者・科学者は、みんな白人なんですね。

 これ、おかしいよね。
 そういうことで「黒人にも均等に機会を与えよう」ということになった。

 はっきり言ってあの当時、大学で成績が良かったのも白人ばかりなんです。
 あたりまえです。

 まず黒人は小・中学校でもろくに授業を受けさせてもらえない。
 親が「勉強するぐらいなら働け!」と言ってたからです。

 なので黒人の成績が悪いのはあたりまえなんですけども、それは生まれの問題ではなくて、教育ののチャンスの問題だと。

 「ちゃんとチャンスを与えれば、黒人も白人もアジア人も全く同じはずだ」というのが、1960年代後半のアメリカの考え方だったんですね。

 でも、それはすごく過激な思想でもあった。

 なので成績上位者の黒人を10人、強制的にNASA・宇宙開発に入れて科学者にした。

 なんとか彼らを成功させなくちゃいけない。

 そうでないとケネディ政権とジョンソン政権がやってきた「白人と黒人は対等である」というのが嘘になってしまう。

 そんな訳で、成績が悪い気味の黒人科学者達が無理やりアメリカの宇宙計画に突っ込まれ、成功する為にものすごくがんばった!
 そんな話なんですね。

 この本も、なかなか面白いです。
 実際に、この計画のおかげで、黒人に対する目が変わってきたという事もあるんです。

 この辺りは、歴史の皮肉というか、おもしろい所だと思います。


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