岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/02/28
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おはよう! 岡田斗司夫です。
「なぜ起こったの? “かつて”と“今”のシビル・ウォー」
たとえば、プア・ホワイトとか、レッドネックと言われるアメリカの貧困層とか、ラストベルトって言われている工場地帯の人たちが、トランプの支持基盤だとか言われてる。
KKK団もいるって話もある。
でも実態はそうじゃなくて、「これまでインテリが言っていた“キレイ事”がもうイヤだ!」って言う、アンチインテリとの戦いじゃないかなと思ってる。
奴隷制存続を主張するアメリカ南部諸州の内、11州が合衆国を脱退。
“アメリカ連合国”を結成し、合州国に残った北部23州との間で起こった。
つまり、「安い綿をイギリスのマンチェスターとかにガンガン売ることができたから俺たちは自由貿易だ! 奴隷制だ!」って言ってた。
だから、急速に工業化した。
工業化したおかげで“流動化した労働力”が必要だった。
つまり流行ってる工場に、すぐに働きに来るような人たちが必要だった。
だから、「奴隷制なんて経済的に効率の悪いのは捨てちゃって、早いこと工業化したいよ!」と、そのために保護貿易を求めていた。
日本人が持ってるイメージは、「北部は自由主義で奴隷解放だから、貿易も自由なんじゃないか」と思ってたけど、まるで逆だったの。
当時はナポレオン戦争の頃だからさ。
(ルイジアナ買収)
ところが、このルイジアナ買収によって均衡が著しく崩れた。
それによって、アメリカの上院の中での南部(奴隷制支持派)の発言権が、著しく下がったんだって。
それに対して、南部の人口は900万人。
奴隷の人口が400万人だから、本当に南北の均衡が大きく崩れてしまったのが、シビル・ウォーの始まった理由だったんだって。
「もうアメリカは終わりだ!」とか(笑)。
「オバマに比べて悪いかもしれないけど、せいぜい一割くらいしか悪くないんじゃないの?」とか、「ヒラリーと比べても、別に5%も悪くないんじゃないの?」って思っちゃう。
なんか、「みんな、民主主義がそんなに信用できないのかな?」って思っちゃった。
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