今回はDMMオンラインサロンのオフ会で出た“最近の腐女子 問題”について、語ります。
今回の記事はニコ生ゼミ3/12(#169)より一部抜粋しました。
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「オタクと腐女子は死んだ!? 価値観の多様化が生んだコミュニティーの終焉」
DMMオンラインサロンのオフ会で会員の女性が「『ユーリ!!! on ICE』が媚びていてイヤだ!」と言うんですよね。
作り手側の、あからさまな「腐女子のみなさん。こういうホモっぽいの好きでしょ?」という作品はイヤだと。
それよりも作者がまったく意図してない作品を見てニヤニヤするのが腐女子の嗜(たしな)みだと言うんですよ。
でもオタクと違って、腐女子って分からないんですよ。
ただ、その腐女子の間でも「最近の腐女子は!」という批判が起こってるのが面白いんですよね。
オタクについて一番深刻で大きな問題だったのは“萌え”の導入です。
もちろん“萌え”以前にもキャラクターの可愛さで評価する考え方はあったんですよ。
でも“萌え”のおかげで、いっきにそれが表面化した。
同時にアニメなどのオタク作品というのは、恋愛弱者の受け皿になるという現象が起きたんです。
昔からオタクは恋愛弱者なんですけども、でも恋愛弱者=社会的弱者ではないわけですね。
オタクというのは社会的な階層から抜け出そうとしてるので、萌えキャラの氾濫に関しても「否定しないけど、歓迎しない」程度の人が多かったんですよね。
ところが「萌えキャラに夢中になると、簡単にオタクになれる」という理由で、オタク人口がいっきに爆発したんですね。
逆に言えば、増えた人口の誰にでも分かるオタク作品じゃないとヒットしなくなって、作れなくなった。
なので、あらゆるオタク作品の中に“萌え”の要素が入るようになってしまった。
価値観の多様化というのは、コミュニティーの衰退を生むんですね。