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勝手ながら岡田斗司夫さんにご回答をお願いしたいと思います。
現在、夫婦共働きで3歳の息子と0歳の双子を育てています。
正直、仕事をしながらの3人の子育てはとても大変で、妻も殆ど眠らずに毎日頑張っています。
こんな生活があと何年間も続くのかと思いながら、最近よく考えてしまいます。
「子供の笑顔を見れば育児の苦労なんて忘れるよ!」といった言葉をよく聞きます。
私も子供の表情や仕草が可愛いという気持ちはよく分かりますが、それでも日々の疲労は確実に蓄積しています。
お互いに疲弊してしまい、ずっと円満だった妻とケンカが増えてしまった事も辛いです。
またそういった夫婦が生きやすい世の中になってきているとも感じます。
私もそれらを自分の為に使えたらと考えてしまう時があるのですが、それは親として無責任過ぎるでしょうか?
疲れて心が挫けそうな時、自分に言い聞かせたいので「これがあるから子育てはやり甲斐があるよ!」というようなものがあれば教えていただきたいです。
ちなみに今のささやかな楽しみは、将来自分の好きなマンガやアニメについて子供と一緒に語り合うことです。
たとえば「白菜なんてどれも同じ」と考えるなら、そりゃ安い方が良い。
同様に「別に人生なんてどう生きたって変わりない」と考えるなら、そりゃ投資効率だけで考えるのが正しい。
これが「コスパを前提とした人生観」です。
ところが、そう考えるとスポーツ選手やアーティストは「ものすごくコスパの悪い人生」です。
成功が保証されてないのに、子ども時代から遊ぶ時間を削って打ち込む。
プロになれれば良いけど、99%の人はどっかの段階でプロを断念します。
じゃあそういう人たちを私たちは「コスパが悪いから損」と笑うのか?
いいえ。
「打ち込む夢があって、いいなぁ」とうらやむんです。
「白菜なんてどれも同じ」と考える味オンチは、白菜をコスパのみで考えます。
同様に「人生なんてどう生きたってつまんない」と決めつける未熟者は、人生をコスパだけで考えちゃう。
未熟者だから、自分の人生がどれだけ豊かになりうるのか、が発想できないからです。
あなたの場合、「育児が好きでもないのに、子どもが三人もいる」という現状は、あきらかにコスパの悪い人生です。
でも同年代やその前後の男性からみれば、あなたはメチャクチャ贅沢に見えるはず。
「うらやましい」って言われるでしょ?
で、そういう意見に対して「育児の大変さを知らない人は気楽だなぁ」って聞き流してたんじゃないですか?
いまどき、三人の子どもを持つ30代男性なんて、何十人に一人ですよ?
周囲から見たらあなたはものすごく「ゼイタクで充実してる」んですよ。
でも、今のあなたは「好きでもない育児」に疲れ果てて、周りの「うらやましいなぁ目線」にすら不感症になっている。
ということで、私の助言は「思いきり手を抜け」です。
現状は「たいへんだけど、他人から見たらゼイタクで充実してる人生」です。
これを楽しめるように、夫婦揃って負担を下げましょう。
三歳児神話なんてウソです。
子どもはガンガン、託児所やシッターに預けましょう。
夫婦二人きりの時間を作って、「子どものいない仲良し夫婦」と「育児に追われる大家族」のどっちもを味わってください。
手を抜ける部分は思い切って、妥協はなにひとつしない。
それこそが本当のコスパ追求だと思います。
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ヤムアキ