岡田斗司夫の毎日ブロマガ「弱気な宮崎駿の言葉なんか、信じちゃダメだよね」

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岡田斗司夫の毎日ブロマガ　2017/10/30/・増刊号

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今回の記事はニコ生ゼミ10/29(#202）よりハイライトでお送りします。

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「弱気な宮崎駿の言葉なんか、信じちゃダメだよね」

　宮崎駿の新作がタイトルだけ公開したようですね。

　まぁ、新作をやるのは決まってたんだけども、鈴木敏夫さんがタイトルだけ言っていたと。

　

　タイトルは有名な『君たちはどう生きるか』。

　戦前の教育書みたいなやつですね。

　教育書と言うか、教養書みたいなみたいなやつ。

　『三太郎の日記』と『善の研究』と『君たちはどう生きるか』っていうのが、三大基本教養っていうのか、教養入門書みたいな本なんだ。

　そのうちの一つをやるみたいですけど、何をやるのか、まだ全然わからないよね。

　ただ、宮崎駿のアニメなんだから、一筋縄では行かないだろうという事。

　後はもう「作るまで、死ぬな！」ですよね。

　「まさに“生きろ！”というのは、お前ぇの為だろう！」という事で（笑）。

　「引退して普通の人生」とか、「俺は、もう年寄りなんだから」っていう、弱気になったときの宮崎駿の言葉なんか、本当に信じちゃダメだよ。

　よく引退宣言とか、引退宣言撤回とかって言ってんだけども、過去・現在・未来で宮崎駿の言葉が信じられた事は一度も無くてですね。

　宮崎駿の作った作品は100％信じていいけども、宮崎駿の言った事に振り回されちゃいけない（笑）。

　それはもう富野由悠季であろうと、押井守であろうと、庵野秀明であろうと、全員、同じ。

　だから俺は、日本の優秀なクリエイター 4者のインタビュー発言をありがたがって聞くヤツっていうのは、ちょっと視点がズレてると思うんだよね（笑）。

　彼らが作ったものを見るべきであって、「何を語ってるのか」ってのは、そのときの気分の“うわ言”みたいなもの。

　俺の言い方をすれば“作動音”とか、あとは“排熱処理”。

　作品を作った後の排熱をブワーッとやるという感じで「ダンバインは失敗作です！」とか。

　「オタクのためのアニメは、二度と作りません！」とか。

　「俺はこれ限りで引退する！」とか。

　あれは、すべて排熱処理であってさ（笑）。

　そういうのを、ありがたがる人もいるんだけども。

　やっぱり僕は作品の方が好きなので、そっちの方で見て行こうと思います。

　だから宮崎駿の新作は、すごく期待しています。

　けども、新作まわりで宮崎駿＆鈴木敏夫コンビが何を言うのかは、不倫事件で宮迫が何を言うのかと全く同じ視点で、ニヤニヤしながら見てるんですけども。

　もう本当に、どうなんでしょうかね（笑）。

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[sadafuyu（ID：1293175）]

『君たちは～』は旧制の中学生（男子）向けに書かれた本です。『善～』や『三太郎~』を愛読したのは旧制の高校生男子ではなかったかな。それもこの二冊は高校生向けに書かれたわけではなく、旧制高校生たちが通過儀礼として読んでいた本ですので『君たち』をこれらと同列に置くのは不自然に感じます。