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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【子供には教えてはいけないトトロの正体・1 】 トトロの本当の年齢は?」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【子供には教えてはいけないトトロの正体・1 】 トトロの本当の年齢は?」

2018-09-10 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/09/10
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    今回は、ニコ生ゼミ9月2日(#246)から、ハイライトをお届けいたします。

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     【子供には教えてはいけないトトロの正体・1 】 トトロの本当の年齢は?


     トトロとは何者なのか?

     これは、バス停の前でサツキがトトロと初めて出会うシーンなんですけど。

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     このトトロ、公開時の設定では「身長2m。年齢が1302歳」となっていました。

     でも、トトロの年齢については諸説あります。


     諸説の中で最も有力なのは何かというと。

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     これは『もののけ姫』のラストシーンです。


     人と自然との戦いの末に、原始の森が枯れ果て、死に絶えてしまう。

     だけど、そんな中、若木が芽生え復活していく森が、最後の最後に画面に映されます。


     この若木の中に、“コダマ” という小さな精霊が1匹だけ生きていて、首を揺らしているという描写があるんですよね。

     「このコダマがトトロだ」というふうに、後に宮崎駿は言っています。


     これが真実ならば、『もののけ姫』の時代というのは、「鉄砲伝来の100年くらい前」というふうに言われているので、室町時代末期の1400年代の半ば。

     つまり、トトロの年齢は5~600歳ということになります。

    ・・・

     しかし、宮崎駿が語ったこの設定も、実は事情があるんですよ。


     このシーンを担当した二木真希子(ふたき まきこ)さんという天才アニメーターがいるんです。

     すごく優秀なアニメーターで、もう亡くなってしまった方なんですけど。

     彼女が「このコダマが後のトトロになったということにしてくれませんか?」と、宮崎駿に言ったんですね。


     まず、二木さんがこのシーンを描いている中で、「最後の若木が生えているところに、コダマを1匹だけ出しませんか?」と言うと、宮崎駿は「それ、いいアイデアだね。採用!」と返し、コダマが登場することになった。

     その後、「このコダマが後にトトロになったということにしませんか? でないと、アニメーターとして参加してて、この『もののけ姫』という物語はあまりにもやりきれないです。なんで人間というのはこんな事をしてしまうんだって。最後には希望が欲しいし、これがトトロということにしませんか?」と言ったら、宮崎駿は「ああ、いいね! その設定、採用!」と。

     つまり、宮崎さんは二木さんが考えた設定を採用しただけなんですよね(笑)。


     なので、トトロというのは、公式設定では「1302歳」と書いてあり、その他のいろんなところには「実は『もののけ姫』のラストに出てくるコダマが成長した姿らしい」とか書いてあるんですけど。これらは “後付け” なんですね。

     本当はもっと古い存在なんですよ。


     宮崎さんのインタビューによれば「トトロは3000年以上生きている」と書いてあるんです。

     これは、公式設定での1302歳とか、『もののけ姫』のラストシーンで生まれたという話とは、明らかに桁が違う年齢です。


     ……この辺が「子供が聞いてもしょうがないトトロ」なんですよ。

     「おじさんが『となりのトトロ』の話をするよー!」と言って、こんな話を始めたら、子供は途中でグーグー寝てしまうと思うんですけど。

     「大人向けなら、こういう話もできるよな」と思いながら喋ってます(笑)。

    ・・・

     ジブリが公式として出している、文芸春秋の『ジブリの教科書』というシリーズがあります。

     その『風立ちぬ』の号の中で、鈴木敏夫さんはこんなふうに言っているんですよ。

    ――――――

     もともと宮さんは、トトロについてこんな妄想を膨らませていました。

     かつてこの世には、たくさんのトトロ族がいた。彼らは人類と戦って滅ぼされたが、その生き残りがいろんな時代に登場する。

     中世なら「もののけ」、江戸時代には幽霊、そして、今は『となりのトトロ』……。


     トトロはそういう歴史を背負っている存在なんです。

     ただかわいいだけの生き物じゃない。

     恐ろしさも含んでる。

    ――――――

     まあ、なかなかショッキングな発言です。

     『となりのトトロ』を見ている人というのは、普通は「現代の日本は、この話の舞台である昭和30年代の綺麗だった日本から自然が失われてしまった。だから、トトロもいなくなってしまったんだ」と思いがちなんですけど、これは違うんですね。

     「トトロたちはかつて、人間と戦って滅ぼされた」というのが、宮崎駿がもともと思っていた『となりのトトロ』のプロットなんですよ。

    ・・・

     じゃあ、その戦いとは何だったのだろうか?

     と、その前に、もう1つ、トトロの特徴というのを考えてみましょう。


     これは、メイが初めてトトロに出会ったシーンです。

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     木の洞(うろ)の中にメイが落ちていくと、トトロの住処に繋がっていた。

     その奥には大きいトトロが眠っているんですけども。

     この中に不思議なものが映っています。


     トトロの住処には、ほとんど自然なものしかないんですけど、そんな中、唯一 “人工物” っぽいものがあるんです。

     この後のカットでアップになるんですけど、実はこれ “縄文式土器” なんですね。

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     トトロって、こういう不思議な存在なんですよ。道具なんか使わないのに、なぜか縄文式土器を持っているんです。

     これについて、詳しくは、もう少し後で話しますね。

    ・・・

     その他にも、トトロには不思議なところがあります。

     これは、サツキがバス停の前でトトロと出会うシーンなんですけど。

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     この時のトトロは “当たり前のように” 立ってますよね。

     どちらかというと退屈そうな顔をしています。

     これ、なぜかというと、トトロは毎日、このバスを利用しているからなんです。


     ネコバスというのは定期バスで、時間通りにに ちゃんと来るんですよね。

     だから、トトロは退屈そうなんですよ。


     なぜ、宮崎さんが、ここでのトトロに対して、退屈そうに立っている演技をさせているのかというと「バス停で毎日同じ時間のバスを待っている “オジサン感” を出したかったから」なんだそうです。

     だから、このシーンの絵コンテにも、わざわざ「オジサン」と書いています。

     それくらい、トトロはこのバスに毎日 乗っているんです。


     ということは、サツキとトトロが会うのは、これが初めてじゃないんですよ。

     おそらく、サツキはこれまでにも、ほとんど毎日のように、このバス停の付近でトトロとすれ違っているんです。


     ただ、サツキには、それまでトトロが全然見えてないし、トトロにもサツキが見えてない。

     お互いに見えない存在だったんです。


     これについても、宮崎駿は作画する際の注意書きとして、すごく慎重に「トトロの目の焦点を合わせないでください」、「トトロの表情をつけるときに、サツキやメイと “目が合う” ということがないようにしてください」と何度も書いています。

     さらには、「何も考えていない目にしてください。人間から何か考えていることを読まれるようでは困ります」とまで。


     ……まあ、最終的にはトトロの登場シーンの作画は、宮崎駿が「はい! 宮崎がそれやります!」という感じで、全部、自分で引き受けることになっちゃうんですけど(笑)。


     面白いことに、トトロって、サツキに興味がないんですよね。

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