今日のキーワードを並べてみました。
まずは“芝麻信用”。
これは「ジーマしんよう」と呼びます。
“芝麻(ジーマ)”というのは “ゴマ” の事ですね。
“セサミ・クレジット” とも呼びます。
つまり、ゴマみたいな小さなツブツブみたいな評価が集まって、信用になっている というような意味だと思います。
その他には“評価経済”。
あとは “上級市民” ですね。
こんな感じで、今日は やって行こうと思います。
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元々は、このオジさんから始まりました。
ジャック・マーという人ですね。
中国のアリババ社(阿里巴巴集団)というITグループの最大手の会長をやっていた人で、ついこの前に引退をすると発表した人ですね。
「元の教師に戻ります」っていう、なかなかカッコイイ事を言ったので評判がいいんですけども(笑)。
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スイスのダボス会議っていうのはご存知ですか?
毎年スイスで一回 開かれる世界経済フォーラムと言われてるんですけども。
事実上は、支配者たちの円卓会議というように言われてるんですね(笑)。
まぁ、行くのも難しい。
呼ばれなきゃ行けないんですけどもね。
だから仕事とかで凄く成功したり、あとはセレブになったりすると、招待状が来るらしいんですよ。
ただ招待状が来るからといって、賢いヤツが行くわけでは無いんですね。
“成功する” というのがポイントなのでですね、バカも山のように来るわけなんですよ(笑)。
支配者たちの円卓ですけれども、別にそこに知能試験があるわけではなく、成功した人が行くわけで。
それで成功したヤツも、また仲間も連れて行くのでですね。
もう本当に、バカも、賢いのも、天才も、いっぱい来るわけなんですけども。
まぁ、これが“世界中の、その年・次の年の方針を決める会議” と言われてるダボス会議なんですけども。
そこで、このジャック・マーが2017年の1月に経済フォーラムで発言したのが、「セサミ・クレジット(芝麻信用)は、恋愛の必要条件になるであろう」と。
「これからの恋愛っていうのは、芝麻信用 無くては成り立たない」というように言ったというのが、今回の話の始まりです。
で、今日の話は、ニューズピックスに8月の31日だったかに掲載されたニュースを元に話します。
その中で語られている事をベースにやっていくんですけども。
まずは基本、基礎ですね。
芝麻信用、セサミ・クレジットと言うのは、ある人物の信用度をスコア化、数値化したようなもの。
まぁ、信用度ですね。
この人はアリババグループですから、元々はアリババで買い物をしたときの買い物の履歴とか、あとは資産とか金融サービスの利用状況で採点をすると。
これにSNS上の評判。
SNSで、その人がどう思われているのかっていうのを足してきたというヤツで。
ここからが ややこしくなってくるんですよ(笑)。
まぁ、具体的に言うとですね、個人の買い物の習慣や友人関係、自分の時間を過ごす方法などもスコアに影響を与えると。
たとえば10時間ビデオゲームをプレイする人は、“怠け者” とみなされるとかですね(笑)。
でもそれも、全部、自己申告なんですよ。
ツイッターみたいなやつで「10時間もゲームしちゃったぁ」って言うと、評価が下がってしまうんですね。
あと、これは本当にある事なんですけども、オムツを頻繁に購入する人っていうのは、親であると。
で、親は概して責任感がある可能性が高いっていう事で、責任感ポイントが上がっていくわけですね。
つまり、何を買い物したかによって、「その人は、多分こういう人だ」というものが組みあがっていく。
ひとつひとつのデータには、大して意味は無いんですよ。
そこがセサミですね。
ところがこれが膨大に重なると、いわゆるビッグデータというやつになっていく。
面白い事に、個別のことを言ったら、こんな笑い話みたいなものなんですよ。
笑い話みたいなものなんですけども、それを何年も、その人がネットを通じてやっている事のすべてのデータを集めると。
つまり、「クレジットを使った」とか、日本だったら「Suicaみたいな交通系カードで、どこからどこまで行った」というデータをすべて集めると、ほぼ その人の信用度が分かってくるというですね。
まぁ、わりと恐ろしい話かも分からないですね(笑)。
今、コメントで「赤ちゃんプレイが好きなだけかもしれない」って書いてあったんですけども。
オムツを買っている人間は責任感があるのではなくて、赤ちゃんプレイが好きなだけかも知れない。
でも、たとえば、その赤ちゃんプレイを赤ちゃんがオムツを交換する頻度で。
つまり一日に4回とか6回ぐらいの割合で一年間をずーっと変え続けたとしたら、それはそれでSM的には信頼度の高い人間ってふうに言えるんじゃないでしょうかね(笑)。
まぁまぁ、そういうのも集めたものが、芝麻信用 です。
こういうデータを参考に、350点から950点のレンジで信用スコアというのを出すと。
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これは何かっていうと、僕が昔に中小企業をやっていた時に、帝国データバンクっていう怪しい会社が来てですね、「社長の所の会社を審査させていただきます」と。
それに対して僕が「何の為にそんな事をするのかな?」って言ったんだけど、「自分の所の会社が資産的にどういう状況になるのか?」「どれぐらいの不動産を持っているのか?」「社長には親戚がどれぐらいいて、親子がどれぐらいいて、親はどんな仕事をしているのか?」という事を、根掘り葉掘り聞くんですよね。
それで僕も「何でそんな事を答えなきゃ いけないんだ!」と思って、腹が立って「そんな事、答えませんよ!」と言ったら、「いいんですか? 社長が答えなかったら我が社が独自の調査で調べて、勝手に書いちゃいますよ」と言ってきて。
その時に何かビクッとしたんですけども、よくよく考えてみると、あんなのにビクッとする必要は無いんですよね。
何でかっていうと、ウチみたいな零細企業をいちいち調査するような手間も金も向こうには無いはずなんですよ(笑)。
だから、そんな脅し文句をいってデータを引き出そうとしているだけで、そんな脅し文句を使う調査会社が一流のはずがないと。
だた、これはずっと後で出てくるんですけども、この帝国データバンクっていうのを使わざるを得ない所が日本の金融関係にはある。
つまり銀行とか信用銀行にはあるから、どっちも仕方なく使っているところがあるんでしょうね。
この芝麻信用とは、そういう帝国データバンクの個人版だと思ってください。
個人が、それぞれどれぐらいの信用性があるのか、信頼性があるのかを格付けすると。
それで、このジャック・マーは、さらに「高い信用スコアを維持できれば、金融サービスで優遇されるばかりか、公的な市民サービスでも恩恵があり、恋愛や結婚でも有利に働く」ってふうに言ってるんですね。