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今日はDMMオンラインサロン【岡田斗司夫ゼミ室通信】から、9月8日 特別講義をお届けします。
「ハモンの死に場所 『機動戦士ガンダム』より」
「他には一切目を向けずただ一点を抜く。我々の生還は不確実でありますが、間違いなく木馬を撃破することが出来ます。」
これは、軍人の建前っぽい用語です。
”我々はほとんど生き残ることは出来ませんが、間違いなくホワイトベースを落とすことが出来る” という意味です。
タチの言葉を思い浮かべて、ほんの少しだけ眉が下がって、歯を見せている。もちろん笑っているという表現です。
意識していないほどの、かすかな微笑みです。
好きな男が殺された、だから憎い仇を討ちに行く。
最後の最後、アムロを追い詰め、ホワイトベースを追い詰めるまで、ずーっと気を張った表情で、一瞬の笑顔も見せないままに死んでいくんです。
でも、ハモンは笑ってます。
なぜハモンは、自分でも気づかずにいつの間にか微笑んじゃってるのか。
「いやらしく」というのは言葉の本来の意味のエロスです。
そんな自分でも一途に思ってくれるランバ・ラルがいて、そして自分自身は次のいい男としてアムロを見つけている。
つまりイセリナみたいに生きれるのかというと、もう私はそんな純粋な女じゃない。
だからといって、ランバ・ラルのことは忘れてまたジオンに帰ろうかとか、あるいは、あの坊やを寝取ってみようかというような、そんなアバズレでもない。
だからこそ、ここで無理心中できる。
そのために、残っている全ての部下を死地に追いやるという女のエゴが描かれているとも言えます。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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マグネシウムのタツヤ(FREEex)