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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/09/22
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今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2015/03/08放送の『ニコ生ゼミ』
のハイライトをお届けします。


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 アイデアは “作る” のではなく、“持ってくる” もの

 今日の話は、“アイデアの作り方”っていう事なんだけども。

 僕の考え方なんですけども、アイデアを作る時っていうのは、だいたいゼロから考えるから間違いがあるんであって、基本的に持ってくるものなんだ。

 「持ってくる」ね。

 つまり、作るものとか、生み出すものとか、考え出すんじゃなくて、持ってくるもの。

 で、今「上手くパクれ」っていうふうにコメントで流れたんだけども、パクるっていうんでもないんだよな。


 たぶんね、そのアイデアを出すタイプの人っていうのは、「持ってくる」という表現で、みんな納得してくれると思うんだけども。

 下手な人ほど生み出そうとするんだ。


 で、『アイデアのつくり方』って、『アイデア』って本があるんだけど。

 アイデアっていうのは、かつてあったものの順列の組み合わせに過ぎないっていう本があって、それはアメリカでもベストセラーになったんだけど、あまり日本人 向きじゃない。


 あらゆる順列 組み合わせを考えていってやるっていうのは、大規模なブレインストーミングとかが当たり前の国の発想であって、僕ら日本人はそういう膨大に無駄なアイデアを作っていって、その中から1個か2個上手く作るっていうのが、そんな向いてないと思うんだよね。

 そうじゃなくて、「今、自分がこういうアイデアが欲しい」とか、「こんなものが思いつきたい」という時に、どんなふうに欲しいのかっていうのを考える。

 で、僕がそれでお勧めしてるのが、“構造を考える” っていう方法。

 構造って何かっていうと、そのものを作ってる根本的要素のことなんだ。


 構造で考えるっていうのは、たとえばカレーと肉じゃがは同じ料理なんだよね。

 つまり、カレーっていうのは肉とジャガイモと人参を煮て、最後に味を付ける。

 カレールーで味を付けるんだけども、この味を付ける味を醤油味に付ければ肉じゃがになるし、カレールーを入れればカレーになると。

 それだけのことなんだよ。

 構造で考えると、肉じゃがとカレーは同じ。


 ところが、それは料理を知ってないと構造として思いつかない。

 だから、「カレーっていうのは洋食であって、肉じゃがというのは和食だから関係ない」と考えてしまう。

 そういういう風に考えると。


 たとえば、マンガで考えると『こち亀』と『ドラえもん』は同じ構造で出来ていると。

 ドラえもんというのは、のび太がいじめられて、「ドラえもん、助けてー」と言ったら、ドラえもんが、何とかかんとかーって言って秘密の道具を出してきてくれるという話なんだけど。

 『こち亀』って、のび太とドラえもんが同じ人物なだけなんだ。


 だいたい本当の事を昔のマンガで言えば、両さんが困ってて「中川、助けてーっ」て、中川が「はい、デパート」って、そんな回もたまにあるんだけども、だいたい両さんが困って、困った末に両さんがアイデアを思いつくと。

 ドラえもんはどのようにして毎回毎回、同じ話を展開してるのかっていうと、ドラえもんが出した道具をのび太が自分の欲で、やっちゃいけない事とか使いすぎるとか、もしくはドラえもん自身も失敗するというふうなことで、上手くいかなくてチャンチャンというので終わるんだけども。

 『こち亀』の場合は、両さんが自分の欲に負けて、上手くいってたはずのビジネスっていうのを自分でダメにして終わってチャンチャンになってんだ。


 だから、「『ドラえもん』ってすごく上手く出来てるな」っていうのは、初期の展開から、後期の展開。

 『こち亀』の作者って、いわゆる今の展開にする時に「あっ、これ『ドラえもん』でいいんだ」っていうふうに割り切って、ここで構造で考えたわけだよね。

 毎週毎週、『ジャンプ』のマンガ考える時に、どういう話をやっていこうかって言ったら、もう両さんが自業自得でダメになる。

 そのためには、なんか毎回毎回新しいアイデアみたいなのが出てきて、それで上手くいきそうでダメになるっていう『ドラえもん』と同じパターンっていうのをやった。

 このパターンのことを構造っていうふうに言うんだよ。


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