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「アイドル自警団が守るべきは、犯罪者になってしまういそうな “自分” だ」
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質問:
小金井の刺傷事件は、『アイドルなのか? シンガーソングライターなのか? 』とか、そんな事ばかり語られますが、あの宮崎事件の時のように、自らも犯人になっていた可能性について、語る人がいません。
リア充と非モテの二極化が著しい現在では不可欠かと思うのですが、岡田さんはどう考えますか?
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それを守るグループというNPOみたいなものがあったほうがいいんじゃないかな?
そんなふうに、ちょっと考えています。
じつはさっきの質問を読んだことと関係してるんですけども、僕はFacebookで「自警団を考えたほうがいいんじゃないのかな」って書いたときには、みんなが考えるのは、アイドルを守る存在としての自警団を考えちゃうんですね。
でも違うんですよ。
僕が考える自警団っていうのは、犯人になってしまいそうな自分たちを守るための自警団なんですよ。
僕が必要だなと思うのは、逆なんですよね。
そういうヤツが来たら包み込んで、一緒に酒を飲んで、慰めてやるヤツがいれば、今回のような問題って、すごく少なくなるんじゃないかなと思うんですね。
そうじゃなくて、その人たちにちゃんと胸を張って誇れる方向性というのを与えるのが大事だと思うんですよね。
つまり、よくそういう自警団組織を作ったら、「そいつら自身が犯人になっちゃうんじゃないかな?」って言う人がいるんですけど、それは僕は、人間の心理として違うと思うんですよね。
僕は昔、“モーニング娘。” のコンサートに行ったときに、“モーニング娘。” のコンサートのファンって、ヤンキー上がりの人がすごく多くてですね。
というような人たちが、ヤンキーはヤンキーなりに、自分たちが暴走しないようにして、っていうのをやってた。
それは確か、前に浅香唯もテレビで言ってたと思うんですけど、浅香唯っていうのは、絶頂期の時に親衛隊の人がいて、マンションの入り口と各フロアに一人ずつ見張りがいて、何時間か交代で警備してたという(笑)。
それを聞いたときに、それはそれで困るだろうけども、現実的な落とし所っていうのは、その辺になるんじゃないのかな、って思ったんですよね。
タクシーに対するUberとか、ホテルとか旅館に対するAirbnbみたいなもので、すべての組織がクラウド化していって、かつて、すべて固定的にあったものが崩れていく中では、「アイドルに対する自警団」という形で、自分たちの中にいる犯罪者を犯罪を犯さないようにしてあげるって方向性が、これはたぶん自分の中の左翼思想みたいなものなんでしょうけど、あると思うんですよね。
それをやってしまえば、逆に言えば、アイドルファンの中、もしくはいろんなアーティストに対するファンの中での対立を生んじゃう。
そういうことだと思うんだよ。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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