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今回は、ニコ生ゼミ02月24日(#270)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を徹底解説 1 】まさに現代社会を支配する秘密結社!」
今日、取り上げる本は『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』。
スコット・ギャロウェイという人が書いた、東洋経済社から出ている、1800円もする本です。
かなり分厚いですね。
昨年のベストセラーであり、この「GAFA」という言葉は流行語大賞を取ったりしました。
まずは第1章「世界を創り変えた四騎士」というところから見ていきましょう。
「キリストが解く7つの封印のうち、始めの4つの封印が解かれた時に現れる」という、世界を支配する魔物であります。地上の人間を殺す権威を与えられているというやつですね。
弓を持っているやつですね。
第1の封印が解かれた時に現れる、勝利の上の勝利、つまり “支配すること” を目的としている騎士です。
第2の封印が解かれた時に手に大きな剣を持って現れ、地上の人間に戦争を起こさせる役目を担っている。
つまり、僕ら自身にお互いに戦争をさせようとするわけですね。
手には食料を制限するための天秤を持っていて、地上に飢餓をもたらすんですって。
そういう役目を担っているとされるそうです。
第4の騎士は、青白い馬に乗っているやつです。
死を司り、地上に病気をもたらして人を殺すという役目を持っているそうです。
陰謀本ではありません。
……はいはい、君は引っ込んでください。
売ろうともしていないんです。
極めてシンプルにスマートに、僕ら自身に「使いたいから使ってるんだ」と思わせながら、実は僕らを支配しつつあるんですよ。
まあ、「支配しつつある」と言うか、「実は支配はすでに完了してますよ」という話なんですけど。
最近は、もう全くそんなこと書かれなくなりましたけど。
だから、そういう企業が “城下町” にしていた街は「支配されている」と言われてたんですけど。
しかし、そういう巨大企業というのは、デュポンにしても何にしても、それに見合うだけの雇用、つまり「労働者に対してお金を払う」という環境を生み出していたんです。
しかし、GAFAはその逆なんですよね。
――――――
しかし、経済的利益を得ている人は腹が立つ程少ない。
ゼネラル・モーターズ(GM)の一人当たりの時価総額は、およそ23万ドル。
大したものだと感じるかもしれないが、Facebookは一人当たり2050万ドルだ。
前世紀のアイコン的企業であったGMの約100倍である。
同社の従業員数は2万人に満たない。
それで先進国1国規模の経済価値を生み出していると考えてみて欲しい。
昔から世界を支配していると言われる巨大企業というのは、系列グループにしてもなんにしても、それだけの雇用を生み出していたから、実は、なんだかんだ言って「人々の役に立っていた」と言えないこともない。
それに対して、このGAFAの4社とも、雇っている人間が恐ろしく少ないわりに、売上とか時価総額が恐ろしく高い。
「このアンバランスはどうなっているんだ?」という話です。
それは『青の6号』という漫画の中に出てきます。
1967年に『少年サンデー』で連載されていた、小沢さとるの漫画です。
そのマックスの総統がですね、新しい幹部に演説するシーンがあります。
ここですね。
――――――
マックスは今、世界の通貨の80分の1を動かすことが出来る。
この経済力はアメリカ、ソビエトという2大国に次ぐ大きさだ。
だがしかし、アメリカでもソビエトでも、2億3億という国民がその経済力に頼っている。
そのために、両国とも膨大なる予算を必要とする。
我がマックスには養わねばならぬ人口は両国の100分の1にも満たない。
従ってマックスの経済力は世界一だ!
――――――
これは「元ネタ、わかりますよね?」というサインのつもりでやっていたんです。
マックスの首領の演説はまだ続きます。
――――――
もはや我がマックスは、この地球上において何をやることも可能だ。
事実、我々の援助なしにはやってはいけない国も10カ国を越え、マックスの資本を導入している国は、すでに30カ国。
――――――
本当に、これが50年以上前の漫画だなんて思えないんですけども。
違いというのは「マックスは非合法な武器で船を破壊し、通商路を断絶して、貿易に頼っている国を支配しようとした」というところなんですけど。
でも、これも中国やロシア、アメリカが、今やっていたり、かつてやっていたことと同じです。
大英帝国も、フランスも、スペインも、海賊たちに略奪の免許証を発行しましたし、それと全く同じことをやってるわけですよね。
だから、「マックスがやっていることっていうのは、本当に悪いことなのか? それはかつて植民地支配をしてた国と全く同じことじゃないか」というふうにも考えられる。
人を雇ったりしないんですね。
彼らが雇う労働者というのはメチャクチャ少なく、おまけにGAFAの4つの企業は、税金まで収めないから、その利益は弱者へと分配されない。
まさに「民主主義の敵」ともいえるんですけども。
それゆえに、ですよ。
GAFAが面白いところは、民主主義の敵とも言えるがゆえに “民主主義に絶望している知的エリートの皆さん” ……つまり、どんな人かというと、ホリエモンとかZOZOTOWNの宣伝の田端信太郎さんとか、そういう人がいますよね?
ああいう人たちから支持されてるんですね。
そういうふうに賛成する人は、だいたい頭が良い人に限られているんですよ。
つまり、もう民主主義のシステムというのを正面きって批判しても、もう誰もツッコまないような状態になっている。
つまり、「もう “国家” というシステムを諦めて、GAFAみたいなグローバル企業に国家の代わりをやってもらおうよ」と考える人がかなり増えているってことになるんですね。
彼らは、人をあんまり雇いませんから。
まあ、子供も大学に行かせたり出来る、そういう普通の家庭というのが、徐々に空洞化して行って、貧富の差は広がる一方です。
安くて美味しいいろんなものが手に入るようになった。
じゃあ、その美味しいものは、なぜ安く手に入るのかというと、それを作る人たちが買い叩かれてるからですよね。
ひたすら便利にしてくれるんですよ。
おまけに楽しくしてくれるんですよ。
すごいですよね。
快適にして便利にして、楽しくしてくれる。
だけど、僕らを豊かにはしてくれないし、幸せにしてくれるわけでもない。
そういう快楽は得られるんですけど、その奥にある幸福ということに関しては、彼らは感知してないわけですね。
このように、四騎士の素晴らしさというよりは、「こいつらが、いかに巧く僕らを騙したのか?」を紹介している本なんですよ。
なので、この本の中ではGAFAに対する悪口に、メチャクチャ力が入っています。
こういうのを最後のまとめで語りますので、ちょっと楽しみにしておいてください。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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コメント
コメントを書くAがダブってるの締まり悪いな
Appleの代わりTwitterを入れてGAFTに出来ないのか?