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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/04/29
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今日は4月27日に朝日新聞に掲載連された『悩みのるつぼ』をお届けします。

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 相談 「婿が意地汚い

 
 50代女性です。

 食べ物のことでお恥ずかしいのですが、娘の伴侶のことで相談いたします。
 

 私は小さな会社を経営しています。

 娘の伴侶が入社し手伝ってくれています。

 娘も働いており、食事はだんだんと孫も増え毎回最大14人で食べています。

 もともと、祖父母もおり大家族でしたが、婿が食事に加わるようになってから、少々困ったことになりました。
 

 大皿に盛った料理を、その婿は、全体の数を考えず、食べてしまうので、今では家族ごとや一人づつに分けなければならなくなりました。

 また来客も多く、お客様には少々ぜいたくなものをと思い、全員には行き渡らないものをお客様の前に置くのですが、彼は、その空気を読まず、食べたければかなり遠くからでも手を伸ばします。
 

 何度か注意したので、少しは気を付けているようですが、好きなものは我慢ができないらしく、恥ずかしいほど箸が止まらないこともあります。

 こちらが言い過ぎると、食事の時間に用事を作って来なくなります。

 でも、好きなものの時は必ずやって来て食べます。
 

 孫たちは親や私から「好きな物ばかりじゃなくて、他のものも食べなさい!」と注意されながらそのように食べています。

 孫には言えても婿には難しいです。

 皆が気持ちよく一緒に食事ができるようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
 
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 なぜ婿は食事のルールを守れないのでしょうか?

 いくつか段階分けして対処法を考えました。
 1. ルールだと気付いていない場合。
 食事ルールは家族によって違うのが当たり前です。

 一人っ子の場合、他の家族を考えず好きなだけ、に慣れているかも知れません。

 まずは「テーブルにある食材の総量を、参加人数で割り算して。

 で、その範囲内だけで食べて。これウチのルールだから、悪いけど絶対に守ってね」と念を押してみましょう。
 2. 損得だけで考えている場合。
 どうせタダ飯なんだからガマンしたら損だ、と婿が考えているかも。

 その場合は上記ルールを説明した後に「範囲を超えて食べたら、月末の給与から天引きするからね」と損得で説明しましょう。
 3. そもそも公平とは何かわかっていない場合。
 他の人のことも考えて食べる、という頭の使い方に慣れていない場合です。

 これはもう目の前で教えるしかありません。

 婿の食事はあなたの目の前を指定席にして、食事の雰囲気が悪くなろうとも、絶対にあなたが婿から目を離さずマナーを叩き込むしかありません。
 4. 美徳が違う場合。
 自分の食事に人から指図されたり、その家のルールを守るなんてまっぴら、と考えているかも知れません。

 これは婿の両親や妻、つまりあなたの娘を含めて面談が必要な気がします。
 以上、ざっと四つの場合分けで考えてみました。

 どれもかなりの荒療治で、だからといってあなたの思い通りの結果になるとは限りません。
 なので最後は私のオススメ案です。
 5. オカズ戦国時代を宣言する。
 あなたの家族は「古き良き美風」に守られてきました。

 しかしそれは言い換えれば「実質家長であるあなたの意に沿った美風」です。

 婿は入社してるんだから従業員で、それが社員食堂で我が物顔に振る舞っている。

 でも婿だからクビにもできない。

 ならば対処は「美風を捨てて、みんなたくましくなる」です。

 これからは自分のオカズは自分で守るべし。

 婿は食欲が勝るとオヌシらのオカズも奪いに来るぞ。

 自分のオカズは自分で守れ!

 オカズ戦国時代、突入じゃ!

 いや、私はマジメです。

 みんなが「見えないマナー」を守る美徳も素敵だけど、「言い合いながらオカズを取り合う」もまた、大家族の姿としてアリじゃないでしょうか?

 そういう「仲の良い競争」があったほうが、あなたの会社の後継者は育つ気がします。


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いかがでしたか?

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