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今回は、ニコ生ゼミ05月26日(#283)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【5月のお便り紹介 その1 】 岡田ゼミステッカー作成の経緯とムーミン特集の感想」
タオルくん:
今週はお便りスペシャルです!
では岡田、お便りを読め!
岡田:
はいはい、読みます読みます。
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岡田さんの動画を拝見させて頂いているのは高校2年から。
つまり、まだ3年しか経っていない新参者なのですが「かつてやっていたというSF漫談なるものの進化系がこれなのか」と、いつも楽しませて頂いてます。
さて岡田さんの動画の魅力といえばその話芸でも勿論あるのですが、私が密かに楽しみにしているものとして全長版のサムネイルがあります。
これがなかなか奥深いのです。
2016/3/20号から始まった現在の形式のサムネイル、基本岡田さんは笑顔で写っていらっしゃるのですが、時に真面目な顔(2017/6/25)やキメ顔(2019/1/27)などの変化球もあるうえ、ベーシックな笑顔にしても手振りやアイテムを持っていたりとバリエーションに富んでいます。素晴らしいですね。
チョイ出しサムネは2016年半ばから度々見受けられたのですが、最近は頻度が高いようですね。
本来僕はこのチョイ出しサムネというものはサムネイルがごちゃつく感じがするなぁとあまり好意的ではなかったのですが、2019/2/17の「ファースト・マン完全解説」の際のチョイ出しサムネでその評価をガラッと変えざるをえませんでした。
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これですね。
というのも、そのチョイ出し写真が元から持つカッコよさ、『ついに人類は月に立つ』の見出しと写真の相互作用がもたらす果てしないわくわく感、そして何より全くサムネにごちゃつきを感じさせないスマートさ……。
それはともかく私がいいたいのは、岡田斗司夫チャンネルの動画は、内容だけでなく、サムネイルまで楽しいということです。
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だから、チョコを送ってあげられない。
でも、熱意には打たれたので、あなたの為にこのサムネイルをそのままステッカーにしてみました。
こんな感じですね。
このステッカーをですね、送ってあげるから、もう1回、住所と名前を書いたメールを僕に送ってください。
私は結婚したばかりの新婚さんです。
新居を整えた際、ムーミン模様の枕を買いました。
色違いで夫とお揃いです。
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うちの枕はニョロニョロだらけです。
絵柄の中のムーミンママが困惑の表情を受けている理由もわかりました。
そりゃ困惑します。
ニョロニョロだらけの枕を見てると、まるで『新婚さんいらっしゃい』の “イエス・ノー枕” のように見えてきました。
というか、両方ニョロニョロだらけなので、これではイエスイエス枕です。
こんな新婚家庭に寿ぎのコメントをお願いします。
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……なんかもう『タモリクラブ』みたいになってきたね(笑)。
私は90年版『ムーミン』をリアルタイムで視聴し、ムーミンファンになったのですが、全体的にどこか影がありですね、哀愁のある雰囲気が大好きで、名作と感じてます。
質問なのですが、69年72年90年製作のアニメ版『ムーミン』について、岡田さんはどのような評価をされているでしょうか?
ご回答頂ければ幸いです。
そしてステッカーがとても欲しいです。
もしよろしければ、岡田さんサイン入りしていただければ、もっともっと嬉しく思います。
よろしくお願いします。
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にも関わらず、その功績はあまり知られていません。
62年・72年版は、現在はトーベ・ヤンソン遺族のキャラクター会社の意向で、アニメ自体がなかったことにされてしまっている。
再放送も出来ないことになっている。
そういうことがあるから、僕は『ムーミン』のアニメの件に関しては、ちょっとモヤっとしちゃうんですけども。
僕は『ドラゴンクエスト2』に感動したあまり、エニックスの千田さんというプロデューサーに直接会いに行って「『ドラクエ』の仕事を一緒にやりたいです! ぜひ手伝いをやらせてください!」というふうに言ったんですよ。
そしたら「じゃあ、ちゃんとクレジットにも、あなた達がやったと出すので、全ての武器や鎧の設定を考えてください」と言われたんですね。
そこで、うちの会社にいた玉谷純という大阪芸大出身の、それまでは実績はなかったものの、ファンタジーが好きだった人間に設定を考えてもらったんです。
今でも使われている “ロトの剣” から、 “天空の鎧” から、 “キメラのつばさ” といったアイテム全ての設定を、全部彼1人が考えて、書き上げたんですよ。
いつの間にか、「一緒にやろう」と言ってたところから、「いや、ゼネプロさんにはこの仕事をお願いしますから、その件はなかったことに」ということで、無理やり曖昧にされてしまったんですね。
なので、いまだに僕は、エニックスと千田さんを許しておりません。
『ドラゴンクエスト』は好きですが、許しておりません(笑)。
「他人の作品を手伝うな!」、「大手の仕事をするな!」というのは、僕、クリエイターが持っておくべき鉄則だと思います。
昔、『帰ってきたウルトラマン』という作品を、僕が監督・プロデューサーで庵野秀明と8ミリで作った時、円谷と円谷の版権の管理事務所は、作った僕らを呼び出して「なんてことだ! けしからん!」と言ったんです。
だって、パロディとはいえ 帰ってきた “ウルトラマン” を名乗って作っちゃったんだから。
なのに、庵野秀明が有名になった瞬間に、手の平を返したように、円谷は公式に認めて、『帰ってきたウルトラマン』のDVD販売を許可することになったんですよね。
つまり、「庵野くらい偉くなったからひっくり返せた」ということなんですけども。
逆に言うと「庵野くらい偉くならなかった玉谷純は、エニックスに功績を隠されたまま」なんですよね(笑)。
是非ともネットで大きい写真で公開して欲しいです。
権利関係で難しいのでしょうか?
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前回も話した通り、牛乳パックの紙の部分をミキサーでガーッと砕いて作ったパルプを、紙粘土で作った原型の上にアルミホイルをクシャクシャにして乗せてくっつかないようにして、ペタペタ乗せて、乾いたら剥がす。
これを海のオーケストラ号という名前で発表しても、問題ないんですけども。
問題があるとしたら、この騎士団強固さんが望んでらっしゃる「ネットで~」という部分なんですね。
暇つぶしに「ああ、海のオーケストラ号を作ったんだ。岡田斗司夫がムーミン屋敷作ったんだ」と、パッと来て、チラッと見て、「ふーん」と言って、自分のTwitterとかInstagramでシェアして、それで終わりになっちゃうんですね。
やっぱり、きちんと写真を見せて、メイキング見せて、「どうやって作ったのか?」というのを語るところまでやりたかったら、それはもう、単行本か電子書籍ということになると思います。
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