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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ひとの気持ちが聴こえたら』解説 3 】 脳への電気刺激で才能が100%活性化したという事例」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ひとの気持ちが聴こえたら』解説 3 】 脳への電気刺激で才能が100%活性化したという事例」

2019-06-21 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/06/21
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    今回は、ニコ生ゼミ6月9日分(#285)から、ハイライトをお届けいたします。

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     【『ひとの気持ちが聴こえたら』解説 3 】 脳への電気刺激で才能が100%活性化したという事例

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     さて『人の気持ちが聞こえたら』という本の内容紹介は、無料放送での紹介はここまでです。

     後半の限定放送では、もっと詳しく話しますけど。

     なので、ここから先どうなるのか、簡単に紹介します。


     ロビソンは、この後、ついにTMSの治療を経験するんですけども、その効き目はすさまじく、まるで周囲の人が考えていることをテレパシーのように分かるようになるんですね。

     その結果、彼と同じくアスペルガー症候群だと診断を受けた自分自身の息子も、この治療を受け始めます。

     しかし、同時に、奥さんとの関係は徐々に崩れていく。

     そんな中、新しい世界も見えて行く。彼とは別の人が受けたTMS実験も、成果をあげて行く。

     たとえば、抑鬱症に対する治療としても、TMSは目覚ましい成果を上げつつあるんですね。


     これが、日本でも行われているTMS治療の写真です。

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     (注:ここではTMS装置を脳卒中後遺症やパーキンソン病の治療を目的として使っていますが、精神科領域でも、うつ病などの治療法として現在世界各国で研究されています。)


     「もし、電磁エネルギーだけで脳を修理できるのだとしたら、脳が身体に対して自力で修復を命じることもできるのではないか?」と。

     「薬よりも有効な医学になるかもしれない」と。

     アルバロ教授はそう考えています。

     「いずれは “脳健康センター” というのを作りたい」と。


     多くの人は筋肉を鍛えるけれど、脳を鍛える人というのはほとんどいない。

     しかし、脳が健康なら、無理やり身体の健康を保とうとするよりも健康でいられるはずだ、と。
     
     脳を調整することで、身体のそれぞれの部位に対して「こういうふうに治れ!」と命令することが出来るんじゃないのかと、アルバロ教授は考えているんですね。

     たとえば、ダイエットとか、禁煙とか、運動不足というのに対しても、脳自体に「食べたくない」とか、「タバコを吸いたくない!」、「運動したい!」というふうに命令させることが出来れば、僕らはシンドい思いしなくても良くなるわけですね。


     今はまだ、臨床実験の段階だけども、この技術が一般に使われるようになったら、ごく普通にメガネやコンタクトレンズのように普及したらどうなるのか?

     後半の有料放送では「今、僕らが必要だと思っている “空気を読む能力” 、 “他人の表情や仕草を読む能力” すらも、意味がなくなるかもしれない」という、このTMS実験が持つ将来の展望まで、一気に語っていきたいと思います。


     実はこの、TMS実験というのは、以前のニコ生でも紹介しています。

     『ホモデウス』を特集した回で「脳への電極で才能が100%活性化した」という事例を紹介しているんですけど。

     今日は、そんな『ホモデウス』の放送回の録画映像を用意してますので、ちょっと見てください。

    ・・・
     
     
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     これは、第3章の「ホモ・サピエンスによる制御が不能になる」に出てくる“頸頭蓋直流刺激装置”という機械です。

     
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     これは、人間の脳とかおでことか、いろいろなところに電極を当てるものだと思ってください。

     そうやって、微弱な電流を流すという機械です。


     脳の特定の部分に電極を当てて、たとえばプラス極が当たっている脳の部分は、活性化されて、マイナス極が当たっている部分は沈静化される。

     そうやって調節するというのが、この機械の面白いところです。


     まだまだ試験中なんですけど、すでにアメリカでは「医療品として売らなければいいんだろ?」ということで、“ゲーム機” として発売されています。

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     これがゲーム機として売られている「シューティングゲームをやる時に装着すると集中力が上がる」という、“FOC.US” という名前のデバイスです。

     「フォーカス(集中)」と掛けたダジャレみたいな名前です。

     検索したら商品が出てきます。


     この頸頭蓋直流刺激装置というのは、もともと統合失調症の治療に開発されたデバイスです。

     一部では、これを使っての治療も始まっています。

     成果はバラバラで、「ものすごく成果があった!」という場合もあれば、「あまり成果が上がらなかった」という場合もある。

     「これで、うつ症状がなくなる」ということで、この機械を、胸のあたりにコンピューターとか電池を埋め込むペースメーカーみたいに、脳に直接埋め込んだ人もいるんですよね。

     うつ症状になりかけると “うつを起こす部分” をマイナス極で沈静化して、“元気が出る部分” をプラス極で活性化させていく、ということをするそうです。


     ある患者が、これを埋め込む手術をしたんだけど、何か月かして「やっぱりダメです。どうしてもシンドくて……」と言うので検査してみると、電池が切れていた、と。

     どうも、埋めた電池がちょっと古かったらしいんですね。

     で、電池を変えたらめちゃくちゃ明るくなって、「どうも!」って言って帰っていったという話もあるそうなので、効果がすごくある場合もある。

     まだ、一般的な治療で使われるものではないんですけど、日本でもそろそろ臨床試験が始まっています。

    ・・・

     アメリカの軍部が、この機械に目を付けました。

     オハイオ州にライトパスターソン空軍基地という施設があります。

     ……「ニューメキシコ州のロズウェルに墜落したUFOの宇宙人の死体が保管されている」ということでも有名な、ライトパターソン空軍基地なんですけど(笑)。

     しかし、実際は、もっと地味で、もっとすごいことをやっています。


     このライトパターソン空軍基地には、「人間がどれぐらい有用なのかを測る」という「Human effectiveness directorate(人間有用性局)」という部局があり、そこでは、狙撃手やドローンのパイロットの集中力を長時間維持するための研究というのをやっているんです。


     数年前、イギリスの科学雑誌ニューサイエンティストの記者のサリー・アディーという人が、特別に取材を許可されて、あるヘルメットをかぶりました。

     人間有用性局で研究している狙撃兵の集中力を増すためのヘルメットです。

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     狙撃兵の集中力というのは、だいたい25分から40分と言われているんですけど、このヘルメットをかぶれば、6時間、場合によっては12時間ぐらい、集中力が持続すると言われています。

     そのヘルメットを被る実験にサリー・アディーは参加しました。


     最初、サリーはヘルメットを被らずに戦場シミュレーターに入りました。

     戦場シミュレーターでは、自爆用の爆弾を持ったテロリストが、サリーの元へ次々と走ってくる映像が映ります。ライフルを持たされたサリーは「そいつらを撃て!」と言われるんですけど、なんとか1人を撃ったら、その後ろから新たな3人が現れる。

     結果、サリーはパニックになって、ライフルを捨て、シミュレーターから逃げ出したそうです。


     次に、サリーはヘルメットを被らされました。

     だからといって、ヘルメットを被っても何の変化もないんですよ。

     「口の中が金気臭くて、アルミのスプーンを加えているような金属っぽい味がするな」と思った程度で、シミュレーターの中に入ったんです。

     すると、以前とは打って変わって落ち着いて、ランボーやシュワルツェネッガーになった気分で、押し寄せる敵をバンバン撃てるようになっていたんです。

     前のようにパニックも起こらずに、あっという間にシミュレーションは終わっちゃったそうです。


     前に入った時は、すごくいつまでも襲われ続けて逃げ出したのに、今回はすぐに終わった。

     だから「機械の故障かな?」と思って聞いてみたら、「いや、あなたは敵の全員を殺しましたよ」と言われてビックリしたそうです。


     サリーにとっては、全てが一瞬のことだったんです。

     最初にやった時は、1人を撃っただけでもパニックで逃げてしまったのに、ヘルメットをかぶったら、何十人もいた敵を全て殺し尽した上に、そういった意識がほとんどなかったそうです。

    ・・・

     サリーの話はここからなんですよ。

     この実験に参加してから数日間、サリーの頭の中から一切の “雑音” がなくなったそうです。
     

     どういう意味かというと、人間は誰しも、心の中にいろいろな声というか、雑音があるじゃないですか。

     たとえば「ちょっと暑いな」とか、「帰りにゴミ袋を買いに行かなきゃな」とか、「あれ、今流れてるの、なんて曲だっけ?」とか。

     いろいろなことを頭の中で雑音のように呟いていますよね?
     
     それが、実験に参加してから数日間、一切なくなって、完全な静寂による完全な集中が可能になったそうです。

     そして、その集中の中で、サリーがずっと考えたことは「今すぐシミュレーターに戻って、あのヘルメットをもう一度かぶりたい」ということだったそうです。


     サリーは、後にこんなことを言っています。

     私たちは子供の頃から、自分の心に敵意や恐怖とかをささやかれ続けてきた。

     たとえば、「あいつにはかないっこない」とか、「そんなの自分にはできっこない」とか、そんな声をいっぱい聞いていた。

     そのせいで、「あいつは嫌いとか」、「自分には出来ない」とか、自分で自分を説き伏せていたことがいっぱいあった。あいつらの正体なんだったんだろう?

     もし、この機械が実用化されて、みんなが私みたいに、あの声が聞こえなくなったら、これからの世界はどういうふうになるんだろう?

    ・・・

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     はい、いかがでしたか? ちょっと懐かしい映像を見て頂きましたけども。

     実は、この軍事への応用というのは、この本の中にも出てくるんですね。


     リンジー・オバーマン博士という、ロビソンに最初に話しかけた地味なお姉さんの同僚に、シャーリー・フェクトという人がいます。

     このシャーリー・フェクトが研究している軍事への展開という話が、この本の中に出てくるんですけど、それが、今、話したことだったんですね。


     とにかく、実際のTMS治療はすごいです。

     「脳に電磁波のパルスを受けると、どんな感覚になるのか?」ということについて、ロビソンはすごく綿密にデータを取っているんですけど、その日の夜の変化、翌日の変化といったように、彼の感覚はどんどん変化します。


     しかし、やっぱり切ないのは、この変化によって、奥さんとの関係が崩れていくところです。

     奥さんは鬱病患者だったんですけど、以前のロビソンは、自分の妻が鬱病だということは気にならなかった。

     その意味では、よく出来たコンビだったんですね。


     けれども、ロビソンは、徐々にこの妻と一緒にいるのが辛くなってしまいます。

     なぜかというと、ロビソンのテレパシーに近い洞察力は益々強くなっていって、その分、奥さんの辛さというのが分かるようになっちゃうからですね。


     では、そんなロビソンのテレパシーに近い洞察力というのは、いずれ消えてしまうのだろうか?

     コメントもいっぱい来てますけど、答えきれないので、後半の有料放送で答えようと思います。

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