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岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第75号 2014/3/10
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【今週のコンテンツ】映像配信はニコ生かYouTubeか、儲かるのはどっち?
【今週の書き起こし】岡田斗司夫の「評価で夢を叶える個人メディアの作り方」
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◆【今週のコンテンツ】利益率70パーセント!? 電子書籍で儲ける方法教えます
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ニコ生とYouTube視聴の比率は、9:1の無銘のマサフミです。
『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』2回目になります。
岡田斗司夫が番組放送中に「カントク」と呼びかけている相手は、今回登場の『株式会社タチワニ』山口社長です。
岡田斗司夫の番組配信の現場に立ち続け、映像制作を本業とするカントクに、ネット配信業界がどう見えているのか聞いていきましょう。
ニコ生とYouTubeの違いはどこにあるのか、ネット配信で儲けることはできるのか。
それではハイライトから御覧ください。どうぞ。
************************************
<岡田>
ここにいる皆さんが「自分のメディアを持ちたい」と思って、ニコ生を始めたとしたら。
最初はまず無料放送をするしかない?
<山口>
そうですね。
<岡田>
うん。
で、自分の面白さを知ってもらうしかない?
<山口>
はい。
<岡田>
どうやったら、知ってもらえるの?
<山口>
……えっ!?
<岡田>
うん。本当に、マジで。
例えば、今さっき手を上げてくれた、あの帽子の彼が……ブログやってらっしゃるんですよね?
<帽子の彼>
はい。近頃、ずっと休んでますけど。
<岡田>
はい(笑)
じゃあ彼が、僕と同じように「ドワンゴで、ニコニコ生放送で放送したい」と思ったら。
どうやればこれをマネタイズ出来る?
<山口>
どうやったら良いんですかね?
本当にもう、全然わかんないですよ。
だって、主に「やりたいっていう人がやってる」ものじゃないですか、どっちかって言うと。
そもそも、「マネタイズまで行こう!」っていう“邪心”を持ってる人がどれくらいいるのかって話ですよ。
<岡田>
ははははは(笑)
<山口>
俺は、たぶん、そんなに多くなくて。
楽しくてやってると思うんですよ、ほとんどの人達が。
「マネタイズ? ああ、そんなのあったけど、俺にはムリムリ」みたいな。
そういう人達がほとんどのはずで。
<岡田>
なんか、電子出版より遥かにライバル多いじゃん。
<山口>
あの「ハードルが高い」っていうか……有料放送って、手元になんにも残らないものじゃないですか、言ってみれば。
だから、これにお金を払うってお客さんが、まず少ない。
例えば、有名人でブロマガをやってる中でも、ちゃんと利益が出てるのは、もう十数人とか言われてますよね。
<岡田>
ああ、そうなの?
<山口>
そんなに少ないんですよ。
ましてや、素人でガッポガッポみたいな人はほとんどいないんですね。
まだ“YouTube”の「無料で見れて広告で稼ぐ」みたいな形の方が、見る方もタダで見れるし、実はハードルが低いというのがバレちゃった、というか。
<岡田>
そうだね。
面白いことにニコ生の方がユーザーの目が厳しいし。
<山口>
そう!
<岡田>
なんせ、ブロマガは基本「興味があったら有料の方に来てくださいね」なんだけど。
YouTubeの方は、「どこまで行っても見る側は無料で、ただ単に広告収入が上がっていくだけ」だから。
薄くてゆるいユーザーは、ひたすらYouTubeの方に集まると。
で、ニコ生の方に集まるのは、“濃い”――
<山口>
そうなんです。
「お金払っても良い!」って言うような人達が、っていう。
<岡田>
逆に言うなら、「金払うからには全部言うこと言うぜ!」とか、「金払う前に全部言うぜ!」みたいな“五月蝿型”しかいない。
<山口>
結局、今のテレビってそうじゃないですか。
普通のテレビが「広告収入で稼ぐ」って形に逆戻りしつつあるというのが不思議な所で。
むしろ、「お金払う人が意外と少なかった!」っていうことなんですよね。
<岡田>
で、おまけに僕らが面白いコンテンツを作って、「さあ、こっから先は有料ですよー!」とやっても。
それと同じ時間帯に、いきなり女子中学生とか女子高生が「ユーザーが100人越えたらおっぱい見せます!」という番組をやられてしまったら――
<山口>
ダーッと!(笑)
<岡田>
全員、ダーッと行きますよ!(笑)
それはもう、同時に放送しているのが何百番組、何千番組とあるかもわからないっていう、本当に怖い世界ですね。
<山口>
怖いですよね。
だから、さっきまでの話と逆行しちゃうんですけど、ニコ生は案外ハードルが高かったという。
むしろ“ユーチューバー”と呼ばれてる人達の方が、たくさん視聴者を稼いで儲かっちゃってたというのは、ちょっとショックだと思うんですけどね、ある意味。
<岡田>
でも、僕が特徴的だなと思うのは……これは僕の感覚なんで、合ってるかどうかわかんないんですけども。
YouTubeの方はどちらかというと“コンテンツ主導型”で。
コンテンツ主導型って言うのは、中身主導型なんですよ。
つまり、「女子高生が脱いだ!?」とか、「面白いメイクの仕方教えます」とか、あと「こうやったら安く出来ます」っていうような“中身”で見る。
で、それに対してニコ生とかニコ動っていうのは“キャラクター中心”で。
結局、「その番組に出ている人が、コメントとかにどう対応するのか?」という人格を含めてのファンが付く、と。
だから、ニコ生の方には“ファン”が付くんだけども、YouTubeの方は“ユーザー”が付くんです。
あと、YouTubeの方が難しいのは、全世界にライバルがいて、面白い動画っていうのは1秒に何万も出てくる。
だから、一瞬自分が目立っても、次の瞬間にはもう忘れ去られる。
<山口>
そういう可能性が高いですね。
<岡田>
でも、ニコ生の方は、たとえ100人しか自分のファンがいなくても、ある程度その番組は続いてくれる。
俺、確実なマネタイズではこっちの方だと思う。
<山口>
そうですね。
囲い込んじゃうことが出来るから。
<岡田>
うん、囲い込んじゃうことが出来るから。
で、YouTubeの方は、自分と同系列で、ほんのちょっとでも新しかったり優秀なヤツが出てきたら、自分っていなくなっちゃうじゃん。
<山口>
そう思いますね。
だから、今、すごく頑張ってても、来月にちょっと更新を休んだら、ガランってなっちゃうんじゃないかなっていう気はするんですけど。
データはないですけどね、ええ。
岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第75号 2014/3/10
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ニコ生とYouTube視聴の比率は、9:1の無銘のマサフミです。
『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』2回目になります。
岡田斗司夫が番組放送中に「カントク」と呼びかけている相手は、今回登場の『株式会社タチワニ』山口社長です。
岡田斗司夫の番組配信の現場に立ち続け、映像制作を本業とするカントクに、ネット配信業界がどう見えているのか聞いていきましょう。
ニコ生とYouTubeの違いはどこにあるのか、ネット配信で儲けることはできるのか。
それではハイライトから御覧ください。どうぞ。
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<岡田>
ここにいる皆さんが「自分のメディアを持ちたい」と思って、ニコ生を始めたとしたら。
最初はまず無料放送をするしかない?
<山口>
そうですね。
<岡田>
うん。
で、自分の面白さを知ってもらうしかない?
<山口>
はい。
<岡田>
どうやったら、知ってもらえるの?
<山口>
……えっ!?
<岡田>
うん。本当に、マジで。
例えば、今さっき手を上げてくれた、あの帽子の彼が……ブログやってらっしゃるんですよね?
<帽子の彼>
はい。近頃、ずっと休んでますけど。
<岡田>
はい(笑)
じゃあ彼が、僕と同じように「ドワンゴで、ニコニコ生放送で放送したい」と思ったら。
どうやればこれをマネタイズ出来る?
<山口>
どうやったら良いんですかね?
本当にもう、全然わかんないですよ。
だって、主に「やりたいっていう人がやってる」ものじゃないですか、どっちかって言うと。
そもそも、「マネタイズまで行こう!」っていう“邪心”を持ってる人がどれくらいいるのかって話ですよ。
<岡田>
ははははは(笑)
<山口>
俺は、たぶん、そんなに多くなくて。
楽しくてやってると思うんですよ、ほとんどの人達が。
「マネタイズ? ああ、そんなのあったけど、俺にはムリムリ」みたいな。
そういう人達がほとんどのはずで。
<岡田>
なんか、電子出版より遥かにライバル多いじゃん。
<山口>
あの「ハードルが高い」っていうか……有料放送って、手元になんにも残らないものじゃないですか、言ってみれば。
だから、これにお金を払うってお客さんが、まず少ない。
例えば、有名人でブロマガをやってる中でも、ちゃんと利益が出てるのは、もう十数人とか言われてますよね。
<岡田>
ああ、そうなの?
<山口>
そんなに少ないんですよ。
ましてや、素人でガッポガッポみたいな人はほとんどいないんですね。
まだ“YouTube”の「無料で見れて広告で稼ぐ」みたいな形の方が、見る方もタダで見れるし、実はハードルが低いというのがバレちゃった、というか。
<岡田>
そうだね。
面白いことにニコ生の方がユーザーの目が厳しいし。
<山口>
そう!
<岡田>
なんせ、ブロマガは基本「興味があったら有料の方に来てくださいね」なんだけど。
YouTubeの方は、「どこまで行っても見る側は無料で、ただ単に広告収入が上がっていくだけ」だから。
薄くてゆるいユーザーは、ひたすらYouTubeの方に集まると。
で、ニコ生の方に集まるのは、“濃い”――
<山口>
そうなんです。
「お金払っても良い!」って言うような人達が、っていう。
<岡田>
逆に言うなら、「金払うからには全部言うこと言うぜ!」とか、「金払う前に全部言うぜ!」みたいな“五月蝿型”しかいない。
<山口>
結局、今のテレビってそうじゃないですか。
普通のテレビが「広告収入で稼ぐ」って形に逆戻りしつつあるというのが不思議な所で。
むしろ、「お金払う人が意外と少なかった!」っていうことなんですよね。
<岡田>
で、おまけに僕らが面白いコンテンツを作って、「さあ、こっから先は有料ですよー!」とやっても。
それと同じ時間帯に、いきなり女子中学生とか女子高生が「ユーザーが100人越えたらおっぱい見せます!」という番組をやられてしまったら――
<山口>
ダーッと!(笑)
<岡田>
全員、ダーッと行きますよ!(笑)
それはもう、同時に放送しているのが何百番組、何千番組とあるかもわからないっていう、本当に怖い世界ですね。
<山口>
怖いですよね。
だから、さっきまでの話と逆行しちゃうんですけど、ニコ生は案外ハードルが高かったという。
むしろ“ユーチューバー”と呼ばれてる人達の方が、たくさん視聴者を稼いで儲かっちゃってたというのは、ちょっとショックだと思うんですけどね、ある意味。
<岡田>
でも、僕が特徴的だなと思うのは……これは僕の感覚なんで、合ってるかどうかわかんないんですけども。
YouTubeの方はどちらかというと“コンテンツ主導型”で。
コンテンツ主導型って言うのは、中身主導型なんですよ。
つまり、「女子高生が脱いだ!?」とか、「面白いメイクの仕方教えます」とか、あと「こうやったら安く出来ます」っていうような“中身”で見る。
で、それに対してニコ生とかニコ動っていうのは“キャラクター中心”で。
結局、「その番組に出ている人が、コメントとかにどう対応するのか?」という人格を含めてのファンが付く、と。
だから、ニコ生の方には“ファン”が付くんだけども、YouTubeの方は“ユーザー”が付くんです。
あと、YouTubeの方が難しいのは、全世界にライバルがいて、面白い動画っていうのは1秒に何万も出てくる。
だから、一瞬自分が目立っても、次の瞬間にはもう忘れ去られる。
<山口>
そういう可能性が高いですね。
<岡田>
でも、ニコ生の方は、たとえ100人しか自分のファンがいなくても、ある程度その番組は続いてくれる。
俺、確実なマネタイズではこっちの方だと思う。
<山口>
そうですね。
囲い込んじゃうことが出来るから。
<岡田>
うん、囲い込んじゃうことが出来るから。
で、YouTubeの方は、自分と同系列で、ほんのちょっとでも新しかったり優秀なヤツが出てきたら、自分っていなくなっちゃうじゃん。
<山口>
そう思いますね。
だから、今、すごく頑張ってても、来月にちょっと更新を休んだら、ガランってなっちゃうんじゃないかなっていう気はするんですけど。
データはないですけどね、ええ。
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