岡田斗司夫の解決！ズバっと「生まれ変わりについて」【後編】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

岡田斗司夫のニコ生では言えない話

　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2015/02/07

───────────────────────────────────

おはよう！　岡田斗司夫です。

メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。

かたっぱしから答えてみましょう。

───────────────────────────────────

匿名希望さん／39歳／漫画家 ／必ず解決！ズバっと

「生まれ変わりについて」【後編】

“岡田さんは生まれ変わりを信じないと言ってましたが、私は信じてます！

　そうじゃないと、どうしても、この理不尽な世の中の説明がつかないのです。良いことばかりして早死にしてしまう人や、生まれつき病気の人、才能がある人、ない人…。前世との関係があると考えないと、この世は残酷すぎませんか？”

【回答】

■前世があったとしたら、魂が足りない！

　ギリシャとかエジプト時代に前世があったとしたら、どうなるのか。その時代の全人類の人口なんて、100万人とか1000万人ぐらいしかいなかったんだよ。前世があったら「前世の数が足りないじゃん！」ってなっちゃうよね。

　1000万人しか人口いないのに、70億人に膨らんだんだから、「残りの69億9000万の魂はどこから来たんだよ？」って、問題になってしまう。そうすると、「昔の人は魂が濃かった」とか「今の魂はカルピスを分けるみたいな感じ」とか、どんどんヘンテコ理屈になってくる。そんなヘンテコ理屈を振り回すぐらいだったら、前世なんかいらないよ。

　そんなおかしな事を考えるから、世の中には理由が必要になってきて、変な宗教にハマっちゃうんだ、となってしまうと思います。

■宗教ならもっと夢のある回答が作れる

　岡田斗司夫がやっている事は、「宗教っぽい」とよく言われる。それは全然気にしないんだけども。宗教との1番の差は、「この世の中には理由がある」と言って、「ここを断てばいいんだ！」という安易な言い方だけは絶対してない事なんだ。そういう発想法が宗教なんだ。

　だから、その本体がいかに宗教クサかろうが、人生論としてまともに聞こえようが、この手の考え方を宗教だと思ってる。でも、俺の組織には救いがないんだよ。宗教には嘘があるから救いがあるんだ。

　申し訳ないけど、俺は救いがない方の考え方をしてる。だから、どうやっても宗教っぽくなれないし、誰の救済もできないんだ。

　俺ができるのは誰かの心をちょいと楽にする手助けする事。もっと夢のある嘘の回答は、多分作れると思う。でも、そうじゃなくて、「お前逃げたいだけだよ」と言っちゃう。だから、"宗教かどうか"は、そっちの見分け方の方が確実だと思うよ。

【まとめ】

　前世があったとしたら、人間の魂の数が足りません。無理やりヘンテコな理屈をつけるぐらいなので、前世はないと思います。宗教的なら、もっと夢のある回答ができるのですが、岡田斗司夫の回答は誰の救済もできません。