• このエントリーをはてなブックマークに追加
岡田斗司夫の解決!ズバっと「人間として認知されない」(後編)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

岡田斗司夫の解決!ズバっと「人間として認知されない」(後編)

2015-03-29 06:00
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/03/29
    ───────────────────────────────────
    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。
    ───────────────────────────────────

    人間として認知されない」
    ヤクザ/ニコ生シンクタンク

     人間として認知されなくなってしまった。生活保護を受理されづらくなった。どうすればいい?

    ※この回答は2011/10/26に放送された『ニコ生シンクタンク』内の1コーナー、『なりすまし人生相談』を文章起こししたものです。
     このコーナーは「特定の人物に”なりすまし”て勝手に作られた相談文に岡田斗司夫が答える」という趣旨の一種の戯れであり、当然のごとく、ここで質問者とされている方からの相談ではありえません。

    ───────────────────────────────────

    (前号からの続き)

    ■暴力団は覚醒剤や売春の受け皿

     昭和20年代前半までは”覚醒剤”は合法的な代物だった。でも、昭和26年に非合法になっちゃったんだ。
     でも、その頃の日本は高度成長時代なわけじゃん? 日本人はバリバリ働きたかったわけだから、そのために、"冷たいもの"って言われた覚せい剤やヒロポンを腕に打ってでも、みんな働きたかった。
     それの入手先としても暴力団が欲しかった。

     その次に、昭和33年に赤線防止条例があって、売春が非合法化された。
     だけど、売春が非合法化されたからと言って、性風俗に行く人がいきなり減るわけじゃないんだ。「へえ、売春が非合法化されたの。じゃあ、もうやめた」なんて、人間はならないわけだよな。
     非合法化された時、受け皿として一斉に暴力団がそれらを受けるようになっちゃったわけだよな。

     だから、今、暴力団にはいくつもの包囲網が張られている。
     まず、暴力団に関係のある歌手とか芸能人はテレビに出れなくなってくる。
     そしてどんな仕事をやっても、暴力団は逮捕されるようになってくる。
     これはたぶん、マフィア化するための布石を1個ずつ打ってるようなものだと思うんだけども。


    ■暴力団特区に住ませて、一般人から隔離する

     解答はどうだろうな……出島でも作る? 
     いっそのこと、「ここだったら暴力団であることが許される」というエリアを日本のどこかに作って、彼らの自治に任せてみるのはどうかな?

     「彼らの自治に任せてみる」っていうのはどういうことかというと。
     あらゆる意味で禁止するんではなく、その中で、隔離することによって一般人との接触なくすわけだ。電話とかネットも、かなり制限するなり、見張るなどする。
     そこで真当な商売を見つけて、こちら側の世界入りたいヤツがいるんだったら受け入れてやる、みたいな形でやった方がまだいいかもしれないな。
     俺が考える”暴力団特区”はそれぐらいだよ。

    「暴力団がおとなしくするわけがない」(コメント)
    「全員が暴力団の島になっちゃったらやる気も失せるだろうな」(コメント)

     いや、そこだよ。俺が今、ツイッターで公開読書をやっている『海賊の経営学』という本を読んでほしいんだ。
     海賊って、非合法的で暴力的なならず者で、本当に人を殺すことをなんとも思ってない集団なんだよね。
     「そんなヤツらも彼らだけで生活をさせられた瞬間に、いかに合理的で民主主義な体制を生み出すようになったのか?」が書いてるから。

     何かを解決するために、「それを絶滅させよう」と思ってる時は、それの出口みたいなものをとりあえずは与えた方がいいと思うよ。


    【まとめ】
     暴力団特区を作って、そこに一般人と隔離して住んではどうでしょうか。一般人として生活したい人がいたら、戻ればいいと思います。一気に規制しようとするんじゃなくて、とりあえずは受け皿を作ってあげたほうがいいと思います。
     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。