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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/03/28
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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人間として認知されない」
ヤクザ/ニコ生シンクタンク

 人間として認知されなくなってしまった。生活保護を受理されづらくなった。どうすればいい?

※この回答は2011/10/26に放送された『ニコ生シンクタンク』内の1コーナー、『なりすまし人生相談』を文章起こししたものです。
 このコーナーは「特定の人物に”なりすまし”て勝手に作られた相談文に岡田斗司夫が答える」という趣旨の一種の戯れであり、当然のごとく、ここで質問者とされている方からの相談ではありえません。

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 暴力団廃止条例を受けて、ヤクザは生き方自体を否定されてしまった。たぶん、職業自体としてダメで、何をしても違反になった。
 ここで聞かれているのは、「日本にはヤクザみたいな人が全くいないほうがいいのか?」、もしくは「ヤクザという職種の人達を排除するようにした方が、この国の安全係数は上がるのか?」そういう問題だよな。


■規制を厳しくしたらマフィア化する

 例えば、駅前の駐輪場がいっぱいになったからといって、「みなさん、駅に自転車で来るのやめてください! 駐輪場は全部廃止します!」と言ったらどうなるか?
 そんなのは決まっていて、駅前は放置自転車で溢れることになるよな。
 放置自転車の撤去とか、そのための収納場所を用意したら、結局、駅前に駐輪場を置いてたより、コストも手間もかかってしまう。
 こういう問題が僕らのは社会ではよく起こる。

 では、暴力団排除条例で厳しくして、彼らのインセンティブを奪うとどうなるか?
 暴力団を続けることのメリットやデメリットのバランスが変わって、暴力団の人数が増えたり減ったりするのか。
 もしくは、地下に潜っちゃって、いわゆるマフィア化してしまうのか。
 この辺りを考えるのがポイントだろうけども。さあ、みんなはどう考える?

「暴対法によってマフィア化するほうが困る」(コメント)
 マフィア化しそうだね。海外では前例があるからね。


■昔、警察に頼めないことを暴力団に頼んでいた

 さあ、どうやって解決しようか。何か考えなきゃいけないぞ。

 俺が子供の頃、「警察に頼めないことを暴力団に頼む」という場合がよくあったんだ。
 例えば、「借金を返してくれ!」って言っても返してくれない。警察に頼んでも民事不介入で断られる。
 そういうときは、暴力団の親分のところに頭下げに行くんだ。「あの人に100万円貸してるんです」って。
 そうすると、「わかったよ、じゃあ、俺がそれを買ってやるよ」って、50万円ぐらいで買ってくれるんだ。

 その場で50万円をくれる。さて、そのあと暴力団の人はどうするのか?
 金を借りた人の所に行って、「お前、なんで金を返せねえんだよ!?」って言って、脅すんだけど。
 彼らはそこで100万円を取るんじゃない。120万円とか150万円とか、余分に取るわけだよな。これが彼らのお小遣いになるわけだ。
 警察がこういうことに介入しないから暴力団みたいな組織がその間に入る、ということをやってた。

 そういう意味では、暴力団が警察とは別のシステムとして上手く作動してた時期もあったんだ。”戦後のヤミ市の時代”と言われた頃だよな。
 その当時は、警官の数も少ないし、犯罪も多かった。だから、暴力団みたいな組織がないと、日本の治安システムが機能しなかった。
 それが、徐々に時代が後になるにつれ、「警察の数が少ない、犯罪が多い」でなく、「困っていることで警察に頼めないことが多いから」という理由で、暴力団を使うようになった。

(この続きは次号)