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メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「アニメはSFか?論争について」
SFマニアである岡田さんに質問します。イデオン放送後に突如巻き起こった"アニメはSFか?論争"。
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その分もあって、今の僕は『永遠の0』を「反戦かどうか?」より、「面白いかどうか?」で語れるんですよね。
20代の頃の僕は“イデオロギー的な人間”だったんですよ。
「SFファシズムかw」ってコメントが流れてますけど、その通りですね。
反戦ファシズムと同じで、SFファシズムに犯されていたので、「SFじゃなきゃダメだ!」と思っていたし、「SFかどうか?」はその作品の価値だと思ってました。
言い方が変なんですけど、僕は”中二病”を否定していないんですね。
それどころか、「中二病になれない人間は大人になれない」とさえ思っています。
それは富野由悠季さんが言う「絶望して大事なものを失わないと、人は大人になれない」と同じで。「中二病を患わないと、人は中二を越えられない」と考えるからなんですね。
だから、反戦ファシズムをもって百田さんの小説を否定している人を僕は否定しきれないんですよ。
何かのイズムや主義で徹底的に誰かを否定するのは、実は他人を否定しているんじゃないんですね。"自分の中でそれに賛同してしまいそうな何か"があるから、否定するんですよ。
"人を叩く"事は、理解しないとできないんですよ。
理解し得ないものは、興味がないか、「へえ、面白いね」って見るしかないんですね。
自分の中にかすかに同じものがあったり、理解できるものがあるから、人は怒ったり感情的になったりできるんですよ。
"アニメはSFか?論争"に関して、その当時の僕は「SFかどうか?」が大事だと思っていたので、『宇宙戦艦ヤマト』とか『機動戦士ガンダム』とか『イデオン』をアニメとして面白い、面白くないじゃなく、「SFなんだから面白い!」とすり替えて語っていたりしましたね。
そういう当時の反省なんかも思い出しながら。まあ、当時はそういうふうに思っていました。