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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「二つの大学どっち受けるべき?」(回答編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 悩みのるつぼ「二つの大学どっち受けるべき?」(回答編)

2015-09-13 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/09/13
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    おはよう! 岡田斗司夫です。

    昨日のメルマガで朝日新聞『悩みのるつぼ』の相談文をお届けしました。
    今日は、いよいよ回答文もお届けします

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    相談 「二つの大学どっち受けるべき?」

     18歳で現在、A・Bどちらの大学を受験するか大変悩んでおります。
     時期的にはもう決めなければならないのですが、数時間置きに考えが変わります。
     
     推薦入試での受験を考えているため、両方の大学を一度に受験することはできません。
     しかしながら、A大学の方は学校からの推薦をもらって受験する方法と公募推薦で受験する方法の二つの受験方法があるため、学校での推薦を蹴ってB大学を受験してから公募でA大学を受験するということはできます。
     
     そうすると、二つの大学を受けることができるのですが、学校からもらえるせっかくの推薦を蹴ってしまって、結果両方の大学とも落ちてしまったらどうしようとマイナスに考えてしまいます。
     
     仮に、学校の推薦をもらった場合、絶対にA大学に進学しなければならなくなるため、B大学の受験はあきらめなければなりません。
     
     両大学もとても素敵な大学ですので、その場合でも後悔はしないと思うのですが、考えがころころ変わり、自分ではもうどうしたらよいのかわかりません。
     オープンキャンパスに行った感じではA大学、模擬授業などを受けた感じではB大学、が良いという印象を受けました。それぞれ魅力があり、選べません。
     
     受験に正解はないような気もしますが、夜も眠れず、ご飯も食べられないので、助言をいただきたく思います。


    ───────────────────────────────────

    岡田斗司夫の回答文

     お悩みを三つに分類してみました。

     1.A大学を選ぶ=B大学をあきらめるのがつらい。
     2.選んでも後で後悔するんじゃないか、という怖れ。
     3.こんなことでもう○時間(○日)も悩んでいる、という焦りと自己嫌悪
     
     1.の悩みは、どっちを選んでも絶対になくなりません。だから決心しても、すぐにひっくり返っちゃう。
     決めたとしても、大学進学後も2.の悩みが追いかけてきそう。せっかくの大学生活でも、ひっかかるたびに「間違えたのでは?」と悩んでしまいそうで怖い。
     誰に相談しても「よく考えなさい」と言われる。するとますます3.の悩みが膨らんでいく。
     
     こんな感じじゃないでしょうか?

     「夜も眠れずご飯も食べれない」のは、実は「解決不能の問題」を悩んでいるからです。
     こういう果てしのない悩みに関しては切り分けるしかありません。
     すなわち「無くなる悩みは考えて対処する」「無くならない悩みは、あきらめる」「先延ばしできそうな悩みは、先に延ばす」です。
     
     まず「とりあえずの結論」を出します。A大学、B大学、家から近くて学費が安いのはどっちですか?
     そっちに決めちゃいましょう。
     「近くて安い」大学に推薦で入ってください。
     で、さ来年、今度は「もう一つの大学」を受験しましょう。
     さ来年の春、両方の大学籍を手に入れた上で、どっちにするか決めてください。
     
     いま決められないんでしょう?
     だったら考えるべきは「いつだったら決められるか?」です。
     
     たぶん、実際の大学生活を経験しないと「あなたは」決められないんです。
     「いま」決められないことを、むりに「いま」決めようとしている。
     苦しさの根源はここでしょう。
     
     あなたに必要なのは、「どっちか」という判断力ではなく、「どうすれば決めずに済むか」という回避力です。
    いま決められないんだったら、あとで決めればいい。
     その時間を稼ぐために支払うコストが「一年よぶんに受験勉強」です。
     これさえ覚悟すると、たぶん「じゃあこっちの大学でいいや」という、自然な落としどころも見えてくるはずです。
     
     A大学に籍があっても、B大学にモグリで講義受けて友達を作りましょう。
     「どっちか」ではなく「どっちも」選ぶのが正解だと思います。
     
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